朝ごはんにも、おやつにも！

タイの揚げパン、パートンコーの人気店２軒を旧市街で食べ比べ

AUTHOR /: 白石路以 | タイ料理ライター

TAG /: バンコクスイーツ; バンコクローカル人気店; バンコク朝ごはん; バンコク食堂＆屋台; バンコク食巡り; パートンコー

中華圏の朝食として日本人にも人気の油条（ヨウティアオ）、実はタイにもよく似た料理があるのをご存知ですか？　タイではパートンコーと呼ばれるこの揚げパン、コーヒーや豆乳、お粥などと食べる朝食の定番メニューですが、小さな屋台で売られていることが多いのもあり、おいしい店を探すのが難しい料理のひとつかもしれません。そこで今回は意外と知られていないパートンコーの人気店２軒をご紹介します。それぞれに違った魅力があるので、揚げパン好きの方はぜひ食べ比べてみてくださいね。

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朝９時前には完売！
シンプルながらも味わい深い４種類の揚げパンをぜひ
「パートンコープーケットカフェボラーン」

タイミルクティーと３種の揚げパン著者撮影

パートンコー好き、揚げパン好きにぜひ一度は訪れてほしいのが、サオチンチャーの近くにあるこちら。この場所で40年近く営業している老舗食堂で、朝６時の開店から売り切れまで途切れることなく常連客が訪れる人気店です。

著者撮影
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もちろん、揚げパンはすべて手作り著者撮影

定番のパートンコーのほかに、ツイスト、サラパオ、プーケットスタイルの４種類の揚げパンがあるのがこちらの魅力。基本の材料は小麦粉、酵母、塩と共通ですが、それぞれに甘さや塩気、食感が少しずつ異なるので、全部食べ比べてお気に入りを探すのがおすすめ。そのまま食べるのか、サンカヤーと呼ばれるカスタードをつけるのか、コーヒーや紅茶にひたすのか……。食べ方によって印象が変わるのはもちろん、揚げたてと冷めてからの食感もだいぶ違うので、いろんなおいしさを堪能できるのも魅力です。

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ファミリー経営の店著者撮影

パートンコーをこねるおじいちゃん、それを揚げる娘さん、コーヒーをいれる息子さん、店先でおばあちゃんと遊ぶ孫たち、とひと昔前のバンコクを思わせる光景は、家族経営の食堂ならでは。次々と訪れる常連さんたちとの親しげな会話もほほえましく、旧市街ならではののどかな朝を堪能できます。また、こちらでぜひ味わってほしいのが、タイの伝統的なスタイルでいれてくれるコーヒーやミルクティー。ラーチャブリー県から取り寄せている全脂肪乳を使っているためまろやか、かつ濃厚な甘みがあり、おかわりしたくなるおいしさです。だいたい９時前には売り切れることが多いようですが、８時過ぎでもカスタードや揚げパンのどれか１〜２種が売り切れていたりするので、できるだけ早めの時間に行くことをおすすめします。

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パートンコープーケットカフェボラーン

住所	142 Thanon Mahannop, Sao Chingcha, Phra Nakhon
電話番号	(＋66)96-917-2802
営業時間	6:00〜売り切れまで
定休日	無休（ただし臨時休業あり）
地図	GoogleMapで確認する

デザートからサラダまでアレンジパートンコーが勢ぞろい
「パートンコーカフェ」

パートンコーにタイティーアイスをトッピング著者撮影

ひと味違ったパートンコーを食べたい方におすすめのカフェがここ。カオサン通りや王宮などからも近いほか、近所には話題のカフェや食堂がたくさんあり、観光やグルメ巡りのコースに組み込みやすい好立地。カジュアルな佇まいからは想像できませんが、実はこちらも1968年から続く老舗なのです。

店先で焼かれるパートンコー著者撮影

こちらのパートンコーは揚げた後、さらに焼いているのが特徴。焼くことによって表面が香ばしくなり、外側はサクサク＆カリカリ、内側はモチモチに！　揚げているだけのパートンコーでは味わえない、絶妙な食感を楽しめます。

サンカヤーソースをかけたパートンコー著者撮影

こちらの一押しメニューはパンダンリーフから作られた緑色のカスタード、サンカヤーソースをかけたパートンコー。ココナッツのトッピングとサンカヤーソースの組み合わせは、なんとも南国らしい甘〜い香り！　焼いたパートンコーならではの食感をしっかりと堪能できるのも魅力です。ほかにもタイティーやドリアンなどのアイスクリームをトッピングしたものや、すっぱ辛いソースや野菜と和えたヤム（サラダ）スタイルなど、バリエーション豊かなパートンコーがずらり。ほかではなかなか味わえないメニューが揃うので、パートンコー好きなら一度は訪れても損はないと思います。

著者撮影