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- ベトナム料理をさらに美味しくするハーブとは?
フォーや揚げ春巻きなどのベトナム料理を注文すると、別皿でたっぷりと添えられるハーブ。爽やかな香りやピリリとした辛味をプラスして、ベトナム料理をさらに美味しくしてくれる名脇役だが、「一体どのハーブを使えばいいの?」となかなか手をつけられない人も多いのではないだろうか。
今回はベトナム料理に添えられる代表的なハーブ9種類を食べやすさごとに初級・中級・上級者向けと分けてご紹介。ベトナム旅行の前に予習しておこう!
初級者向け
オリエンタルバジル(Rau húng quế / シソ科)
ベトナム料理全般に使われる爽やかで甘い香りのするハーブ。茎は赤紫色をしている。
合う料理・・・麺類、生春巻き、犬肉料理(北部のみ)など
ミント(Rau húng lũi / シソ科)
甘い香りのするスペアミント系のミント。料理に入れると、柔らかい清涼感がプラスされる。クセがなく使いやすい。
合う料理・・・バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、麺類、生春巻き、揚げ春巻き、サラダなど
シソ(Tía tô / シソ科)
葉の表が緑色で裏が赤紫色をしている。日本のシソほど香りは強くない。
合う料理・・・ブンダウマムトム(揚げ豆腐のブン)、バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、揚げ春巻き、お粥、ヤギ肉料理など
ディル(Thì là / セリ科)
細く繊細な葉を持つ爽やかな香りのハーブで、魚料理と相性が良い。生で食べるより、料理(特に北部の料理)の風味づけに使われることが多い。
合う料理・・・チャーカーラヴォン(川魚とディルの油鍋)、チャーカー(ベトナム風さつま揚げ)、魚やイカを使った料理、トマト味のスープなど
中級者向け
コリアンダー(Rau mùi、Ngò rí / セリ科 )
「パクチー」の名でおなじみの独特の強い香りを持つハーブ。料理のトッピングに用いたり、刻んでスープに散らしたりと薬味のように使われる。
合う料理・・・麺類、炒めもの、サラダ、スープ、バインミー(ベトナム風バゲットサンド)など
ノコギリコリアンダー(Mùi Tàu、Ngò gai / セリ科)
ノコギリのような細長いギザギザした葉を持つハーブ。コリアンダーより香りが強く、料理に入れると味が引き締まる。
合う料理・・・麺類、炒めもの、サラダ、カインチュア(南部名物の甘酸っぱいスープ)など
リモノフィラ(Rau ngổ、Rau ôm / ゴマノハグサ科)
カレー(クミン)のような香りがするハーブで、ピリリとした辛味と苦味がある。主にホーチミン市などの南部で食べられている。
合う料理・・・麺類(特に牛肉のフォー)、カインチュア(南部名物の甘酸っぱいスープ)など
上級者向け
ドクダミ(Rau diếp cá / ドクダミ科)
魚(ベトナム語でcá)のような強い臭気のあるハーブで、ベトナム人でも苦手な人が多い。解毒作用がある。
合う料理・・・バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、生春巻き、サラダなど
ヤナギタデ(Rau răm / タデ科)
強い香りと辛味を持つハーブ。解毒作用がある。ベトナムでは体を熱くするハーブだといわれているため、妊娠中の女性は控えること。
合う料理・・・サラダ、ホビロン(孵化しかけのアヒルの卵をゆでたもの)、貝料理、田ウナギ料理など
魚や肉など素材の臭みを抑えたり、料理の味を引き締めたり、風味を引き立ててくれるハーブたち。フレッシュなハーブを料理に取り入れれば、身体の中から元気が湧いてきそうだ。ハーブの強い香りが苦手だという人は、まずはクセの少ない初級者向けのものを少しずつ加えることから始めてみて。ベトナム料理の新しい美味しさを発見できるかもしれない。
(text & photo:グッチ)
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