ベトナム家庭料理レストランで頼みたいおかず3種

1.揚げ豆腐のレモングラスがけ（Đậu hũ chiên sả ớt）

著者撮影

最初にご紹介するのは、揚げ豆腐の上にカリカリに揚げたレモングラスをのせたĐậu hũ chiên sả ớt（ダウフー・チェン・サー・オット）という料理。※đậu hũ＝豆腐、chiên＝揚げる、sả＝レモングラス、ớt＝唐辛子

上に乗っているみじん切りのレモングラスは塩や唐辛子で味付けされています。揚げたての一口サイズの豆腐の上に、レモングラスを少量のせていただきましょう。別添えのベトナムの大豆醤油（日本の醤油よりまろやかで甘みがあります）を付けて食べてもおいしいですよ。筆者はお皿に残ったレモングラスをご飯の上にかけて、ふりかけのようにして食べるのも好きです。もし良ければお試しくださいね。

2.はまぐりのレモングラス蒸し（Nghêu hấp sả）

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次にご紹介するのは、はまぐりをレモングラスや唐辛子と一緒に蒸し上げたNghêu hấp sả（ゲウ・ハップ・サー）という料理。※Nghêu＝ハマグリ、hấp＝蒸す、sả＝レモングラス

日本でいうところの“あさりの酒蒸し”のような料理ですが、ベトナム版のそれはレモングラスが加わり、アジアンな香りを感じる一品となっています。テーブルに運ばれてきたときには、レモングラスの爽やかな香りがふわ〜っと広がります。素材の味を生かしたシンプルな調理法で、はまぐりの旨味を堪能できますよ。

こちらの料理は、レモングラスが手に入れば、日本でも簡単に作ることができます。はまぐりよりあさりのほうが手に入りやすいと思います。あさりで作っても美味しいですよ♪　作る際は、香りがより強いレモングラスの根の部分を包丁の背やすりこぎなどでたたいて香りを出し、薄切りにして鍋に入れてくださいね。

3.ベトナム風豚の角煮（Thịt kho trứng）

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最後にご紹介するのは、ヌックマム（ベトナムの魚醤）などで煮込んだ、色も味も濃いベトナムの角煮・Thịt kho trứng（ティット・コー・チュン）。※thịt＝肉、kho＝煮詰める、trứng＝玉子

上に黒胡椒がかかっていることが多く、日本の角煮よりパンチのある味です。そのままだと香りが個性的なヌックマムも、加熱することで香りが和らぎ、醤油のような役割を果たします。煮汁が染みこんだ玉子もおいしいですよ。ぜひ、白いご飯と一緒に注文してください。

3つの料理がすべて楽しめるレストラン「Hoa Tuc」

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以上3品は、ベトナムの家庭料理を幅広く揃えているレストランのメニューにある確率が高いのですが、「Hoa Tuc（ホア・トゥック）」にあることは確認済みです。「Hoa Tuc」は「パークハイアットサイゴン」の向かいの路地裏にある旅行者に人気のベトナム料理レストラン。“ケシの花”と名付けられたこちらのレストラン、黄色の壁が素敵な建物は約130年前の仏領時代にアヘン工場として使われていたものだそうです。

©Hoa Tuc

店内は優美な雰囲気。壁やメニューにも、さりげなくケシの花の絵が描かれています。メニューは日本語付きで、旅行者でも注文しやすいのがポイントかなと思います。MSG不使用でやさしい味付けなのも人気の理由のひとつ。

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（写真左から）
厚揚げの調味レモングラスがけ　95,000VND（約500円）
蒸しはまぐりのレモングラスしょうが風味　115,000VND（約600円）
豚の角煮　ベトナムスタイル　135,000VND（約700円）

ホーチミン市の目抜き通り・ドンコイ（Dong Khoi）通りと並行して走るハイバーチュン（Hai Ba Trung）通りにありアクセス抜群。初めてホーチミン旅行をされる方におすすめしたいレストランです。

Hoa Tuc（ホア・トゥック）

（text ：グッチ）

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