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- ベトナムの国民食、ブン(bún)を使った麺料理10選
著者撮影
フォー(phở、米麺)、フーティウ(hủ tiếu、米麺)、ミー(mì、中華麺)、ミエン(miến、春雨)…と麺料理の種類が豊富なベトナム。
中でも、米粉を溶かした生地をところてんのように丸穴から押し出し、茹でて作られるブン(bún、米麺)は、ベトナムにおいて実はフォーよりも身近に食べられている麺。
ブンは、素麺ほどの細さのものと、 昭和の給食の定番メニュー「ソフトめん」ほどの太さのものがあります。
麺料理だけでなく、生春巻きの具として巻いたり、白いごはんのように上におかずをのせたりと、さまざまな方法で食べられています。
そこで今回は、ブンを使った麺料理を10種類ご紹介したいと思います。
細いブン × 汁麺
汁麺にしたり、炒め麺にしたり、つけ麺にしたり。とにかく使い方のバリエーションが豊富で、ベトナムで最も食べられているパターンだと思います。
1. ブンチャーカー(Bún chả cá)
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中部(ダナンなど)や中南部(ニャチャンなど)の名物麺。
あっさり味のスープにプリプリした食感のさつま揚げが入ります。
2. ブンモック(Bún mọc)
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北部(ハノイ)名物。豚骨ベースのクリアなスープにキクラゲ入りの肉団子、その他の具(お店によって異なります)が入っています。あっさり味で朝食向きの麺。
3. ブンジウクア(Bún riêu cua) ※南部の呼び方は「ブンリュウクア」
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北部名物。田蟹のすり身とトマト入りの麺。トマトの酸味をほんのりと効かせた蟹だしのスープがさっぱり味で美味。写真はタニシ入りのブンジウオック(Bún riêu ốc)。
4. ブンゾックムン(Bún dọc mùng)
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北部名物。豚骨ベースのスープに豚足(豚肉)、キクラゲ入りの肉団子、シャキシャキした食感のハスイモの茎が入ります。
太いブン × 汁麺
ぷりんぷりんとした食感の丸太ストレート麺。細いブンほどポピュラーではありませんが、濃厚な味の汁麺とよく合います。
5. ブンマム(Bún mắm)
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南部(チャウドック)名物。“マムカー”という魚の発酵調味料を使った少し癖のあるスープに、海老、イカ、白身魚、チャーシュー、ナスなどたくさんの具が入ります。濃厚なスープはレモングラスが効いています。
6. カンブン(Canh bún)
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“マムルォック”というアミの発酵調味料を使った濃厚なスープに蟹のすり身、ベトナムソーセージ、空芯菜、トマト、厚揚げ、豚の血を固めたものが入ります。食堂よりも路上の屋台で売られていることが多いです。
7. ブンボーフエ(Bún bò Huế)
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中部(フエ)名物。牛肉、豚足、“マムルォック”、レモングラスなどから取った味わい深いスープが特徴のピリ辛麺。添えられる生野菜の中に、バナナの花の千切り、空芯菜の茎を割いたものが入るのが定番です。
細いブン × 汁なし麺
8. ブンチャー(Bún chả)
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北部名物。炭火で焼いた豚肉&つくねのようなもの、たっぷりの野菜&香草と一緒にヌクマムベースの甘酸っぱいタレで食べるベトナム版つけ麺。
9. ブンダウマムトム(Bún đậu mắm tôm)
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北部名物。揚げ豆腐、きゅうり、香草などと一緒に“マムトム”という海老の発酵調味料で食べます。ブンは塊状で、四角にカットされています。
10. ブンティットヌン(Bún thịt nướng)
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甘辛いタレに漬け込み炭火で焼いた豚肉、生野菜&香草、紅白なます、ピーナッツ、ネギ油をまぜて、甘酸っぱいタレをかけて食べます。
いかがでしたでしょうか?他にもブンヘン(シジミの汁かけ麺)、ブンタン(五目麺)、ブンマンヴィット(アヒル肉と筍入り麺)…とたくさんあるブン料理。ベトナムへ気軽に行けるようになったら、フォーだけでなく、ぜひ現地で国民食のブンも試してみてください。
(text & photo:グッチ)
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