バンコクの注目エリア、プラカノンの隠れた人気 麺食堂３軒

おしゃれなカフェやレストラン、ルーフトップバーなども次々と誕生し、注目を集め始めているプラカノンエリア。実はあまり知られていませんが、タイ人に人気の麺食堂が集まっている隠れ“麺充”エリアでもあるんです！

ガイドブックなどにもほとんど登場しないので旅行者にはまだなじみは薄いかもしれませんが、それだけにお客さんはほぼタイ人でローカル気分を満喫したい人にもぴったり。こだわりのカフェも点在しているので、麺食堂と話題のカフェをハシゴするのもおすすめです。

日本人に人気のカレーらーめん！ カオソーイの専門食堂がプラカノンに
「Khaosoi Illuminati」

著者撮影

タイの麺料理の中でも、日本人に人気が高いのがタイ北部の名物料理、カオソーイ。カレーらーめん、と紹介されることが多い通り、スパイシーなカレースープに中華麺が入ったインパクトのある一品で、カレーとらーめんが大好きな日本人にはたまらない組み合わせです。

チキン入りのカオソーイガイ。薬味をたっぷり加えると美味　著者撮影

ここ、「Khaosoi Illuminati」は去年末にプラカノンにオープンしたカオソーイの専門食堂。バンコクにもいくつかカオソーイの有名店はありますが、この辺りには少なかったこともありオープン間もないのにランチ時はタイ人のお客さんで大にぎわいです。

カジュアルな食堂ながら、センカオソーイと呼ばれるカオソーイ用の麺を北部からわざわざ取り寄せているというこだわり派。厚みのある太めの中華麺は、バミーとはまた違ったおいしさでカレースープとの相性は抜群です。刻んだ高菜漬けと紫たまねぎをたっぷりと加え、ライムをぎゅっと絞ってからよく混ぜていただくと、さまざまな食感や味と香りが加わり、にぎやかなタイ料理らしい味わいを満喫できます。

スクンビットソイ71沿いの小さな食堂 著者撮影

カオソーイのほかにも同じく北部名物の麺料理、カノムチーンナムギョウも提供。北部料理ではありませんが、常連さんにはガパオ炒めもおいしいと評判なので、気になる方はそちらもぜひお試しを！

Khaosoi Illuminati

豚肉たっぷりの揚げワンタンや激辛スペアリブスープも好評！
「Herebig Haamor」

巨大なスペアリブ入りの辛いスープ、レントムセープ　 著者撮影

とにかく人気のお店に行きたい！という方におすすめしたいのがこちら。ランチ時には店外に行列ができることもしばしばという有名店です。ここで麺と一緒にオーダーしたいのが、略して「レン」と呼ばれることが多い上の写真のスープ。タイで１番辛いと言われる青い唐辛子が大量に入れられたスープは、辛さと酸味のバランスのいいすっきりとした味わい。そこにゴロッと大きなスペアリブの旨味と甘味が加わり、なんとも深い味わいに。レンはナイトマーケットで人気に火がついたこともあり観光客にもおなじみの一品ですが、スープにこだわりのある麺食堂で食べると、またひと味違うおいしさを堪能できますよ。

タイ人リピーターに大人気の揚げワンタン　 著者撮影

もう一品何か、という時には揚げワンタンをぜひ！ 豚ひき肉がぎっしりと詰まったワンタンは、そのまま食べても麺のスープに加えてもおいしくいただけます。茹でワンタンもありますが、まずはタイ人に大好評の揚げワンタンからお試しを！

バミートムヤムナーム　　 著者撮影

もちろん、麺もお忘れなく。１番人気のバミートムヤムは、スープによく絡む平打ちの中細麺を使用。写真はかなり辛さを控えたものですが、辛さに自信があるのなら、ぜひお店おすすめの辛さでオーダーを。不思議と後を引く、クセになる味わい深さです。

Herebig Haamor

こだわりの自家製麺に定評！ 70年以上続く老舗麺食堂
「Saengthian Noodle」

バミートムヤムナーム　 著者撮影

プラカノンでベーシックなバミーを食べるなら、絶対に外せないのがこちら。ぱっと見はどこにでもある普通の食堂ながら、実は70年以上愛され続けている老舗の名店です。

常連さんたちに人気なのは、真っ赤なスープがなんとも刺激的なバミートムヤムナーム。見た目通り相当な辛さではありますが、辛さの刺激がおさまった頃に口の中にじわじわと広がるのは奥深いスープの旨味。毎日、その日の分だけ丁寧に作っているという自家製の弾力のある麺がスープによく絡み、気づけば一杯あっという間に完食してしまうはず。

バミーナーム　　 著者撮影

辛いものが苦手な方や、もう一杯食べたい方はベーシックなバミーナームをどうぞ。辛さがない分、スープの旨味と麺のおいしさをストレートに味わえます。野菜やワンタンなど、具だくさんなのも嬉しいですね。

地元の人に愛され続ける老舗食堂　 著者撮影

BTSの駅からはだいぶ距離がありますが、地元密着型の老舗麺食堂がお好みなら、ぜひ訪れてみてほしい一軒。朝早くから開いているので、ローカルな朝ごはんを食べたい時にもぴったりですよ！

Saengthian Noodle

 
(text & photo : 白石路以）

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