ちょっと珍しい海南ヌードルから 朝市、お参りまで、盛りだくさんのバンコク朝活！

「カノムチーンハイラム ゴールン」のカノムチーン。汁あり、汁なしの２種類から選べる　著者撮影

夜遊びもいいけれど、朝の時間もいろいろと充実させられるのがバンコク旅の魅力のひとつ。早朝から開いているマーケットを眺めつつ、托鉢の様子を見たり、朝から開いている食堂で朝食をとったり。

今回は、そんなバンコクでの朝活のスタートにおすすめの麺食堂をご紹介します。日本ではまず食べられない料理なので、バンコクに来たらぜひお試しを！　食堂そばには楽しい朝活スポットもいろいろあるので、あわせて楽しんでみてくださいね。

お昼前には売り切れも！　午前中に訪れたい海南ヌードル専門店
「カノムチーンハイラム ゴールン」

ちょっと変わった料理を食べてみたい、という方に一度食べてほしいのが、カノムチーンハイラム。カノムチーンは米粉で作った麺、ハイラムは海南を指し、海南風ヌードルという意味。米粉から作られた麺は白く太めで、一見うどんのよう。ですが、食べてみるとうどんのようなコシはなく、ツルッと弾力がありながらもさっくりと軽い食感が特徴です。

カノムチーンハイラム ナムサイ（汁あり）　50THB　著者撮影

朝はあっさり派、という方にはこちらの汁ありタイプがおすすめ。豚骨ベースながらも塩と胡椒ですっきりとした味わいのスープとツルツル麺が好相性で、トッピングのムークロープというカリカリの揚げ豚も程よいアクセントに。クセもなく、朝からするするといただけます。味わいに変化をつけたい方は備え付けのガピ（小エビの発酵調味料）ベースのタレを少し加えてみて。ガピの香りと旨味がスープに奥行きをプラスして、なんとも味わい深いスープに変身しますよ！

カノムチーンハイラム ナムコン（汁なし）　50THB　著者撮影

もう１種類の汁なしバージョンは、汁なしというより濃厚なタレがかかったタイプ。ムートゥンと呼ばれる豚バラの煮込みがのっていますが、一般的なムートゥンよりは甘さが控えめで、ツルッとした麺と程よいバランス。たっぷりと入ったパッカドーン（高菜漬け）とゴマも効いていて、うどんの和え麺のような感覚でいただけます。２種類ともそんなに量は多くないので、両方食べてみて好みのものを見つけるのもありかも！

清潔感のある、明るい店内　著者撮影

食べたことのない料理なのでオーダー方法など戸惑う方もいるかもしれませんが、店員さんたちはみんな親切なので、写真を見せれば大丈夫！　メニューにはカノムチーンハイラムの具になっているムークロープとムートゥンをごはんにかけたメニューや、ヤギの煮込みなども。営業時間は15時までとなっていますが、カノムチーンハイラムはお昼前に売り切れてしまうことも多いので、早めに行くのが安心ですよ。

カノムチーンハイラム ゴールン

ローカルな雰囲気を存分に堪能できる賑やかな朝市
「タラート トロックモー」

地元の人たちで賑わう、旧市街の台所 著者撮影

観光客向けではない、ローカルな朝市を堪能したい方にぴったりのスポット。狭い通りの両脇に野菜や肉、魚、ハーブや唐辛子などのタイ食材を売る屋台が所狭しと並び、早朝は身動きできないくらいの買い物客で賑わっています。食材を売る屋台のほかに、カオマンガイなどの食事屋台もあるので、ここで軽く１食めをとるのもあり。近くには寺院がたくさんあるため、タイらしい托鉢の光景も見ることができますよ。

著者撮影著者撮影

タラート トロックモー

タイでもっとも美しい仏像も！ 19世紀初頭に建立された歴史ある寺院
「ワット スタット」

寺院の目の前にある朱色の巨大ブランコが目印著者撮影

この辺りを訪れたら必ず立ち寄りたい寺院がここ。サオチンチャーと呼ばれる高さ20mを超す巨大なブランコの前にある「ワット スタット」です。19世紀の初め、ラマ１世の時代に建立された歴史ある寺院で、タイでもっとも美しいと言われるタイ最大の青銅の仏像があることでも知られています。そのほかにも回廊に並ぶ100体を超える仏像や本堂の壁一面に描かれた壁画など、見所が盛りだくさん！　朝は観光客も少なく、静かにゆっくりと寺院内を見学できます。

著者撮影著者撮影

ワット スタット

王室御用達ドクター処方のハーブ薬を買える老舗薬局
「バーン モーワン」

パッケージがかわいく、お土産にもぴったり著者撮影

ラマ５世時代に王女さまの主治医だったというワン医師の処方を今に受け継ぐ老舗薬局。現在はワン医師のひ孫世代が運営していて、その歴史は100年近くに及ぶとか。ローカルに人気なのは消化を助けるタブレットですが、口に入れるのは不安……という方には、筋肉痛や肩こり、虫さされなどに効果があるというオイルやバーム、気分転換にぴったりのヤードムと呼ばれる嗅ぎ薬などがおすすめ。原料は天然タイハーブでどれも清涼感のある香りです。パッケージもレトロでかわいいので、お土産にしても喜ばれるはず。

著者撮影著者撮影

バーン モーワン

 
(text & photo : 白石路以）

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