ミャンマー
観光
バガン遺跡に次いで登録されるのはどこ!? 

世界遺産級史跡がてんこ盛りの国、ミャンマー

バガン遺跡では、気球に乗っての空中散歩や馬車での遺跡巡りなど、楽しみ方はいろいろ。 著者撮影

2019年7日、ミャンマー中部のバガン遺跡が、ついにユネスコ世界遺産に登録されました。ミャンマーの考古学関係者や観光業に携わる人びとにとって、実に四半世紀にわたる悲願の達成でもありました。

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世界遺産登録までの長い道のり

1994年にミャンマーが世界遺産条約を批准してすぐに、候補にあがったスポットのひとつがバガン遺跡でした。しかし、当時のミャンマー政府とユネスコの間で遺跡保護に関する考え方をすり合わせることができず、しかもその後、ミャンマーは政治的混乱に陥いって長く放置されてしまいました。

そして民主化が進んだ2014年、ミャンマー初の世界遺産として先に、ミャンマー中西部バゴー地方に位置するピュー遺跡群が登録を果たしました。ピュー遺跡はその多くが地中に埋まっていたため、考古学的には重要でしたが観光化は当時はさほど進んでおらず、ユネスコのお眼鏡にかなったようです。

ピュー遺跡群のうち観光しやすいのは、牛車で周れるピィのタイエーキッタヤー遺跡だ。 著者撮影

これに続けと、ミャンマー政府はバガン遺跡の登録を再び目指します。日本を含む欧米諸国も修復などで全面的に協力し、ついにこのたびの登録となったのです。
バガン遺跡に限らず、ミャンマーは世界遺産の登録に足るスポットを数多く擁する国です。今回の勢いに乗り、今後も登録が続くのではないでしょうか。

世界遺産を目指す場合、どの国も前段階として、候補物件を暫定リストに載せることになっています。ミャンマー政府も1994年の条約批准後すぐ、バガン遺跡を含む複数の物件をリストにアップしています。つまり、かつて暫定リスト入りしていたスポットは、次なる世界遺産の有力候補というわけです。

そんな世界遺産の有力候補地を、先取りして訪ねてみませんか? 世界遺産には史跡系と自然系がありますが、ここでは過去に暫定リスト入りしていた史跡系のスポットに絞ってご紹介します。

 

コンバウン朝時代の木造僧院群(マンダレー)

ミャンマー中央部の街マンダレーは1860年からイギリス植民地となる1885年までの間、王都だった街で、様々な史跡に恵まれています。中でも見どころは、チーク材を用いた壮麗な建築を誇る木造僧院たち。とりわけ有名なのが、シュエナンドー僧院とシュエインビン僧院でしょう。建物周りの木彫装飾をお見逃しなく。

マンダレー中心部に建つシュナンドー僧院。内部も見学できる。 著者撮影

 

上ビルマの古都群

上ビルマとはマンダレーがあるミャンマー中央部を指し、時代を異にする複数の王朝が都をおいた街(マンダレー、アマラプラ、インワ、ミングオン、ザガイン)が点在しています。どこも観光スポットとして魅力的で、マンダレーを拠点に日帰りで訪れることができます。車をチャーターして、2都市をまとめて回る人が多いようです。

写真はインワのマハーアウンミン僧院。雄大な石造り建築だ。 著者撮影

 

モン族の都市群(バゴー、ハンタワディ)

13~16世紀にかけてミャンマーを統一していたモン族の都だった街。ヤンゴンから車で2時間で行け、日帰り観光地として人気です。994年建立の巨大寝釈迦仏やシュエダゴンパゴダより高いシュエモードーパゴダ、高さが30mもある四面仏など見どころもたくさん。ヤンゴンからゴールデンロックへ行く途中に立ち寄ることもできます。

巨大な寝釈迦仏シュエターリャウン。1000年前の仏像とは思えないほど色鮮やか。 著者撮影

 

ミャッウーの考古地域と記念建造物群

ミャッウーはミャンマー西部で15~18世紀にかけて栄えたアラカン王国の王都で、黒っぽい外観の建造物が特徴的です。実はミャンマー政府は次の登録地としてここを推すことを表明していますが、現在紛争が起こっているエリアに近く、日本の外務省は危険情報でレベル2に指定。残念ながらしばらくは行けそうにありません。

写真は16世紀建立のダッカンテインパゴダ。保存状態がとてもよい。 著者撮影

 

次はどこが登録を果たすのか

ここであげた史跡系スポット以外で過去に暫定リスト入りしていたのは、観光地として人気が高い自然遺産豊富なシャン州のインレー湖と、同じくシャン州にある先史時代の壁画が残るパダリン洞窟および関連洞窟群です。これら以外にも、ミャンマーにはまだまだ世界遺産候補になるべきスポットがたくさんあります。秘めたる観光地満載のミャンマーの今後に、ご期待ください!

 
(text & photo : 板坂 真季)

 

【連載】隅から隅まで!魅惑のミャンマー探検



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