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ミャンマーのビーチを一挙紹介! 今年のシーズンはどこでリゾートする?

日本はそろそろ残暑も明けようかという時期だと思いますが、ミャンマーはこれからが乾季。からっと晴れて気温も上がり、ビーチシーズンの始まりです。
バラエティに富むビーチを擁するタイへリゾート目的で行かれる方も多いと思いますが、タイと海岸線で繋がるミャンマーのビーチについてはみなさん、ほとんどご存じないのではないでしょうか。そこで今回は、代表的なミャンマーのビーチとその楽しみ方をご紹介します。

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庶民ビーチの代表格/チャウンター

地元ミャンマー人にとって最も有名なのは、ベンガル湾に面したチャウンタービーチでしょう。ヤンゴンから車で約6時間かかりますが、これでもヤンゴンからは最も近い泳げるビーチなのです。シーズンとなる12月から2月にかけて、海岸はまるで芋の子洗い。特に日差しが柔らかくなる朝夕にたくさんの人たちが押し寄せます。

老若男女、ミャンマーの庶民が集う大衆ビーチ 著者撮影

人気があるだけあって乗馬や牛車といったアトラクションもたくさんありますし、食べ物屋台や海の家、ビーチチェアもたくさん。ミャンマーらしいローカル気分を味わいたい人には楽しいビーチです。ただし、沖合いのテンピュー島へ渡らない限り、水のきれいさは今ひとつなのが難です。

 

富裕層向けならこちら/ングエサウン

庶民派のチャウンターに対し、富裕層向けに開発したのがングエサウンです。安宿がたくさんあるチャウンターと異なり、こちらはビーチに沿って高級ホテルが並びます。サーフィンに適していることもあり、ヤンゴンからサーフィンに通う日本人グループもいるほど。

プールと海を同時に楽しめるのも、高級ホテルが多いングエサウンならでは 著者撮影

距離的にはチャウンターと同じくヤンゴンから車で約6時間ですが、実はチャウンターとングエサウンはバイクタクシーと渡し舟を使って2時間ほどで行けるのです。この道中がなかなかアドベンチャラス。バイクごと小舟に乗って小さな湾を渡ること3回。舟と舟の間はだだっ広いビーチをバイクですっ飛ばし、爽快感満点です。タフを自認する方はぜひトライを。

 

アジア№1ビーチに輝く/ンガパリ

ングエサウンのさらに上を行くのがンガパリビーチ。ある旅行サイトのビーチランキングで、アジア№1に輝いたこともあります。日本からビーチだけを目的にミャンマーへおいでになるなら、ンガパリ一択と言っても過言ではありません。

ンガパリではホテル選びが肝心。口コミサイトなどでしっかり比較を 著者撮影

客室数を絞った超高級リゾートが間隔をあけながら乳白色の砂浜に並び、実にゆったりした雰囲気です。何より、ホテルが申し合わせたようにビーチアクティビティを行っておらず、物売りもほとんどいないのでとても静か。美しい海を見ながらぼーっと過ごしたい人には最高のシチュエーションです。
ンガパリへのアクセスは、基本的に飛行機利用。10月から4月のシーズン中はヤンゴンから1日数本飛んでいます。なお、ほとんどのホテルはシーズン中のみの営業です。

 

2018年のトレンド/ダウェー&ゴーヤウンジー

ダウェー周辺は2018年、ミャンマー人に最も注目を集めたビーチエリア 著者撮影

経済成長著しいミャンマーではここ数年、中流層が育ち、金銭的に余裕ができた人びとに国内旅行がブームとなっています。特に若者を中心にビーチが大注目。チャウンターに飽き足らなくなった層へ向けたビーチが次々開発されています。なかでも注目が高いのが、ミャンマー南部のダウェーと西部のゴーヤウンジーです。

マウンマガンビーチの海の家。着替えスペースも設置されている 著者撮影

ダウェーの老舗ビーチであるマウンマガンビーチは水の透明度は今ひとつなのですが、特筆すべきは海の家の充実振り。桟敷スタイルのスペースを借り、シーフードに舌鼓を打ってのんびり過ごすのが地元っ子たちの最高の贅沢となっています。海の家にこだわらなければダウェーには白砂と水の透明度が高いビーチが無数にあり、自分だけの静かなビーチも見つかります。

山の上にある名刹ミャワディパゴダからは、半島両側に広がるゴーヤウンジービーチを望める 著者撮影

一方、ゴーヤウンジーはまだまだ未整備。ヤンゴンからも直通バスはなく、パテイン経由か、モーティンズン行きで途中下車&ボート乗り継ぎで向かいます。ここの特徴は、ミャンマー人向けのためかビーチフロントヴィラでも驚くほど安いこと。ただし外国人が泊まれる宿は限られているので注意。外国人向けはそれなりに設備が整っていますが、それでも格安です。

 

ほかにもいろいろ面白ビーチ/サッセ&シットウェー&レッコンコン

サッセビーチの砂は少し黄色味が強いが、遠浅で子ども連れには遊びやすい 著者撮影

チャウンタービーチと並んで庶民のビーチといえるのが、モン州のサッセ。ここはなぜかビーチのレンタル自転車が充実しており、2人乗り自転車できゃっきゃっと戯れる恋人たちがまぶしいビーチです。

シットウェービーチは日の入り少し前がおすすめ 著者撮影

ほかにも、黒い砂浜がビーチとしては美しさに欠けるが青空を反射してインスタ映えするラカイン州のシットウェービーチ、泳ぐには適さないが泥遊びには楽しいヤンゴンから2時間で行けるレッコンコン泥ビーチ、アンダマン海の透明な青い海がまぶしいタニンダーリ地方のメルグィ諸島の無人島ビーチなど、ミャンマーにはまだまだ知られざるビーチがたくさんあります。

 

極めつけの面白ビーチ/ニャウンチャウンター

人気ビーチのチャウンターをもじったニャウンチャウンター「ビーチ」 著者撮影

最後におまけをひとつ。奇抜さではここが1番といえるのがニャウンチャウンタービーチ。河岸をビーチに見立て、名前も「ニャウン村のチャウンター」を意味するという冗談のようなビーチです。面白おかしく「偽チャウンター」と呼ぶ人も。ヤンゴンから2時間と近いので、珍しモノ好きならのぞいて見てはいかがでしょうか?

 
白砂&エメラルドグリーンの海のゴージャスビーチから河岸の偽ビーチまで、バラエティに富むミャンマーのビーチ。今年の日本の冬は、ビーチシーズンのミャンマーでリゾートはいかがでしょうか? 10月からは暫定的に1年間だけ(延長の可能性あり)ですが、日本人はビザが不要になります。今がまさに訪れ時です!

(text & photo : 板坂 真季)

【連載】隅から隅まで!魅惑のミャンマー探検

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