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- コタキナバルでやりたい5つのこと 前編
photo : Yasushi Yoshida
マレーシア・コタキナバルは、奥に進むと熱帯雨林が広がり、反対に海に出れば美しいビーチでシュノーケリングやダイビングが楽しめるレジャーの宝庫。海と山をいっぺんに楽しみたい欲張りな旅行者にぴったりのリゾート地だ。
また、30を超える先住民が暮らし、さまざまな文化的背景を持った人々が生活しているため、多様な文化に触れることができるのも魅力のひとつ。
さらに女性に嬉しいのは、ショッピングセンターやマーケット、カフェ&バーからローカルフードの屋台まで、注目のスポットが市中心部にコンパクトにまとまっていること。
今回は、コタキナバルの基本情報と、コタキナバルに行ったらぜひやってみたいこと5つを紹介する。
コタキナバルってどこにあるの?
マレーシアの中でも、東マレーシアと呼ばれるボルネオ島北部に位置するサバ州。その州都がコタキナバルだ。「コタ」は「街」、「キナバル」は東南アジアの霊峰世界遺産キナバル山。その名前が示すとおり、霊峰キナバル山に見守られるように広がっている。
日本からは、マレーシア航空の利用が便利。成田空港から週2便、直行便が運航中で所要時間は約6時間。朝、東京を出発すると、昼過ぎには常夏のコタキナバルで市内散策を楽しむことができる。
写真提供:マレーシア航空
[マレーシア航空 時刻表]
MH81便 月木運航 成田-コタキナバル
MH80便 月木運航 コタキナバル-成田
※現在直行便は運休中。7月23日より運航再開
もちろん、毎日運航している成田〜クアラルンプール便を利用し、乗り継いで行くことも可能。クアラルンプール〜コタキナバルの国内線は、所要時間およそ2時間半。
季節は、4月〜10月の乾季と11月〜3月の雨季にわかれるが、雨季でも雨が一日中降りつづけることはほとんどなく、1年を通して旅行をすることができる。
コタキナバルでやりたい5つのこと
そんなコタキナバルでやりたい5つのことをまとめてご紹介。コタキナバルの旅の魅力をお届け!
1.ユニークなツアーに参加する
北ボルネオ鉄道
photo : Yasushi Yoshida
旅先でちょっと異空間の体験をしたい方に薦めたいのが、「北ボルネオ鉄道」に乗るショートトリップだ。
1900年代に英国によって建造された「北ボルネオ鉄道」。車窓を流れる北ボルネオ島の風景を楽しみながら、蒸気機関車が牽引する車両に乗って、タイムスリップしたような時間を過ごすことができる。
photo : Yasushi Yoshida
列車は、午前10時にコタキナバルの中心地から車で10分ほどのタンジュンアル駅を出発。動き始めると、すぐにコロニアル・ルックの乗務員が朝食をサーブしてくれる。竹ざるに盛られたココナッツジャム&マーガリンのトースト、チキンカレーのパフ、米粉とココナッツミルクでできたもちもちの揚げ菓子、蒸したキャッサバのケーキなど、南国情緒がいっぱい。温かいコーヒーか紅茶のサービスもうれしい。
photo : Yasushi Yoshida
朝食を食べ終えるころには、窓の外の緑が深くなってくる。乗車から45分ほどすると、最初の停車駅キナルートに到着。金色の仏像が並ぶ中国寺、小さな食料品店などを見ながらしばし自由散策。再び乗車すると、列車は折り返し地点となるパパール駅へ向かう。パパールの町でもしばらく自由時間が設けられているので、ローカルのマーケットなどを見学して現地の暮らしぶりをのぞくのもいい。
photo : Yasushi Yoshida
折り返し地点を過ぎると、今度はランチの時間。4重のアルミのお弁当箱を両手に抱えた乗務員がせわしなく行き来しはじめる。そもそも、この「北ボルネオ鉄道」は高級リゾートホテル「ステラハーバーリゾート」が運営しており、お弁当の味も折り紙付き。エビと野菜の中華風炒め、魚とオクラのカレー、スパイシーなチキン&ライスなど、香り高い料理が並ぶ。
photo : Yasushi Yoshida
車内にエアコンはないが、扇風機と窓から吹き込む風が心地よい。13時頃にはタンジュンアル駅に帰着。ノスタルジックな車内の雰囲気とローカルフードを楽しみながら、英国領時代から続く鉄道の歴史、古の光景に思いを馳せてほしい。
北ボルネオ鉄道
運行 | 週2回(水・土) |
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料金 | RM480(約13,000円)※HIS販売価格 |
HP | http://www.suteraharbour.com/rail-train-sunset-cruise/north-borneo-railway-train |
※人気ツアーのため、1カ月ほど前からの予約をオススメ
サンセットクルーズで美しい夕日を観賞する
photo : Yasushi Yoshida
どんなに楽しい旅行でも、知らないうちに疲れはたまってしまうもの。そんな疲労を一気に吹き飛ばす癒やしと感動をくれる「サンセットクルーズ」は、柔らかな夕刻の海風にあたりながら、南シナ海に沈む雄大な夕日を堪能できる。
photo : Yasushi Yoshida
まだ明るい17時前、クルーズ船は「ステラハーバーリゾート」の桟橋を出港。バラエティー豊かな料理が並ぶブッフェを楽しみながら、ゆっくり夕暮れ時を待つ。ライブバンドの演奏や、キレキレの動きを見せる乗務員のダンスで船内はとても賑やか。日が沈み始める18時頃になると、ほとんどの乗客が甲板に上がり、一緒にシャッターチャンスを狙う。
photo : Yasushi Yoshida
日没後、束の間おとずれるマジックアワーの甲板からの眺めは最高。夜のとばりが落ちてくると、今度は星が輝き始め、街側に目を転じれば海辺の建物のライトアップが美しい。360度ハズレなしの絶景を楽しむことができる。
サンセットクルーズ
催行日 | 毎日 |
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所要時間 | 約2時間 |
料金 | RM295(約8,200円) |
HP | https://www.northborneocruises.com/ |
その他にも、熱帯雨林の中をボートで探検するリバークルーズや港から15分ほどでアクセスできる離島「サピ島」へのアイランドホッピングも人気のアクティビティ。好みに合わせて旅程に入れてみてはいかがだろうか。
2.文化を学べる観光スポットへ出かける
マリマリ文化村
photo : Yasushi Yoshida
30を超える先住民族が暮らすサバ州。市中心部から車で30分ほどの場所にあるマリマリ文化村には、先住民族の中でも人口の多い5民族の伝統的な家屋や昔ながらの暮らしぶりが再現されている。
園内に入ると、最初に小川にかけられた吊り橋が観光客を迎えてくれる。その奥には、5つの先住民族の伝統的な居住区を再現したエリアが。昔ながらの火起こしや、衣服にするために木の皮をなめすデモンストレーション、農耕民族によるライスワインの作り方の解説や試飲、各民族の特色ある料理やお菓子の試食などが用意されている。
photo : Yasushi Yoshida
竹でつくったトランポリン、吹き矢、へナタトゥーなど、体験型の遊びも充実。デモンストレーションをしてくれる民族衣装姿の青年たちが男前揃いで、女子旅で行くと盛り上がること間違いなし。なぜここが“イケメン・パラダイス”なのかは、最後の伝統舞踊ショーで明らかに。
photo : Yasushi Yoshida
舞台上で華やかなダンスと楽器演奏を披露するパフォーマーたちを見ると、これまで観光客をもてなしてくれた青年たちの“本業”の顔が。眉目麗しいのも納得。
最後に、マレー料理のブッフェランチをいただいてツアー終了。屋外を移動するため、日焼け止め、虫除け、ウェットティッシュなどの用意はあったほうがよい。トイレは入口と出口付近のみのため、入園前に済ませておくことをおすすめ。
マリマリ文化村
催行日 | 毎日 |
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料金 | RM260(約7,280円)※HIS販売価格 |
HP | http://marimariculturalvillage.com/ |
※午前発。夜発は30名以上の団体予約のみ可能(料金が異なる)
コタキナバル市立モスク
photo : Yasushi Yoshida
マレーシアの国教はイスラム教。「コタキナバル市立モスク(通称ブルーモスク)」は、真っ白な壁に青いドームのコントラスが映えるフォトジェニックな建造物。
モスク内を見学する場合、肌を露出した服装はNG。入口近くの売店で、頭に被るヒジャブとガウンをRM5(約140円)でレンタルできる。店員がパパッとセットを見繕って問答無用で被せてくれるが、「この色が着たい」と言えば、聞いてもらえるはずだ。
photo : Yasushi Yoshida
モスクの入口でまず履き物を脱ぎ、裸足になって中へ。礼拝堂にはムスリムしか足を踏み入れることができないため要注意。
礼拝堂は、最大で一度に1万2,000人を収容できる。ひとり分のお祈りのスペースが模様で区切られたカーペットが敷かれており、奥の電光掲示板には、その日のお祈りの時刻が表示されている。敷地の中には学校もあり、夕刻には授業を終えた子どもたちの姿が見られる。
photo : Yasushi Yoshida
夕刻には夕日に照らされたモスクと水面へのリフレクションが美しく、夜はライトアップされた姿が楽しめる。時間帯によって趣を変えながら旅人を楽しませてくれる、癒やしのスポットだ。
コタキナバル市立モスク(ブルーモスク)
見学可能日 | 金曜日を除く毎日(8:00〜17:00) |
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料金 | 無料 ※服のレンタルはRM5(約140円) |
HP | http://sabahtourism.com/destination/city-mosque |
特集の“後編”では、コタキナバルのホテルやグルメ、ショッピングの情報をご紹介!
取材協力 : サバ州観光局 / マレーシア航空会社
(text : Rie Nitta / photo : Yasushi Yoshida)
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