マレーシア
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ローカルなボルネオ島の風景を楽しもう

コタキナバルの「北ボルネオ鉄道」でノスタルジックな列車旅

photo : Yasushi Yoshida

「北ボルネオ鉄道」は1900年代に英国によって建造された鉄道。車窓を流れる北ボルネオ島の風景を楽しみながら、蒸気機関車が牽引する車両に乗って、タイムスリップしたような時間を過ごすことができる。

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列車は、午前10時にコタキナバルの中心地から車で10分ほどのタンジュンアル駅を出発。動き始めると、すぐにコロニアル・ルックの乗務員が朝食をサーブしてくれる。竹ざるに盛られたココナッツジャム&マーガリンのトースト、チキンカレーのパフ、米粉とココナッツミルクでできたもちもちの揚げ菓子、蒸したキャッサバのケーキなど、南国情緒がいっぱい。温かいコーヒーか紅茶のサービスもうれしい。


photo : Yasushi Yoshida

朝食を食べ終えるころには、窓の外の緑が深くなってくる。乗車から45分ほどすると、最初の停車駅キナルートに到着。金色の仏像が並ぶ中国寺、小さな食料品店などを見ながらしばし自由散策。再び乗車すると、列車は折り返し地点となるパパール駅へ向かう。パパールの町でもしばらく自由時間が設けられているので、ローカルのマーケットなどを見学して現地の暮らしぶりをのぞくのもいい。


photo : Yasushi Yoshida

折り返し地点を過ぎると、今度はランチの時間。4重のアルミのお弁当箱を両手に抱えた乗務員がせわしなく行き来しはじめる。そもそも、この「北ボルネオ鉄道」は高級リゾートホテル「ステラハーバーリゾート」が運営しており、お弁当の味も折り紙付き。エビと野菜の中華風炒め、魚とオクラのカレー、スパイシーなチキン&ライスなど、香り高い料理が並ぶ。


photo : Yasushi Yoshida

車内にエアコンはないが、扇風機と窓から吹き込む風が心地よい。13時頃にはタンジュンアル駅に帰着。ノスタルジックな車内の雰囲気とローカルフードを楽しみながら、英国領時代から続く鉄道の歴史、古の光景に思いを馳せてほしい。


photo : Yasushi Yoshida

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