ベトナム
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ベトナム料理に欠かせないハム

麺に!おこわに!バインミーに!ベトナムハムの食べ方6選

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ベトナムでよく食べられているハム。「ハム」と聞くと、ロースハムのような薄切りのものを思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか。しかし、ベトナムのハム(チャールア、Chả lụa)はミンチ状の豚肉(牛肉)をクリーミーになるまでしっかりと練ってから、円柱状に成型して蒸した食品。見た目は魚肉ソーセージを太くした感じ、と言ったらよいでしょうか。どちらかというと、スパムに近いかもしれません。中にはキクラゲや豚耳、黒胡椒の粒が入ったもの、外側を揚げたものなどもあります。ベトナムのスーパーへ行くと、ハム売場の面積が広かったり、街に専門店があったりするほど、ベトナム料理に欠かせない食材となっています。

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一般的なベトナムハムは、バインミーや麺の具材などとして、さまざまな方法で食べられています。そこで今回は、ベトナムハムの食べ方を6つをご紹介したいと思います。

 

1.おつまみに

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まずは、そのまま食べる方法を。ベトナムハムにはヌックマム(魚醤)が入っており、そのまま食べても旨味があります。ホーチミンのハム専門店へ行くと、量り売りで100gから購入することができ、塩胡椒を付けてくれます。写真のハムは豚耳・キクラゲ・黒胡椒の粒が入ってたもの。ビールのおつまみにピッタリです!

 

2.お餅に挟んで

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粘りのないやわらかいお餅に、厚切りのベトナムハムをはさんだシンプルなおやつ・バインヤイ(Bánh dày / Bánh giầy)。こちらも塩胡椒が付いてきます。お餅とハムの組み合わせは意外と合います♪

 

3.バインミーの具として

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近年、フォーや生春巻きと並ぶほど日本での知名度が高まっているベトナムのバゲットサンド・バインミー(Bánh mì)。そんなバインミーですが、いくつもある具の中で、定番なのがベトナムハム。どこのバインミー専門店にも大抵置いてあると思います。どのバインミーにしようか迷ったときは、まずは定番のハムのバインミーを注文することをオススメします。レバーペーストとの組み合わせがとてもおいしいですよ。

 

4.おこわの具として

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食感が軽いベトナムのおこわは、朝ごはんやおやつにぴったり。ソイマン(Xôi mặn)と呼ばれる具だくさんのおこわには、ベトナムハムが入っていることが多いです。おこわを食べ進めながら、時々箸休めにベトナムハムを食べるとおいしいです。

 

5.蒸し春巻きと一緒に

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日本語で“蒸し春巻き”と訳されることが多く、中国の腸粉(チャンフェン)と似ているバインクオン(Bánh cuốn)。蒸し春巻きは、もやしとハーブ、フライドエシャロット、厚切りのベトナムハムが添えられます。オプションでハムを追加注文できるお店も。もちもちした食感のバインクオンと一緒に口に運んだり、箸休めとしてハムだけ食べたりします。

 

6.麺の具として

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上の写真は、ベトナム北部出身の友人宅でごちそうになったブンモック(Bún mộc)。ブンモックは、キクラゲ入りの肉団子が入っている北部の麺料理です。このとき、手づくりのベトナムハムも添えてくれました。

 

近年、日本のベトナム食材店でも見かけるようになったベトナムハム。もし手に入れることができたら、ぜひ自宅でベトナムハムの味を楽しんでみてください。日本でベトナムハムを楽しむなら、そのままおつまみとして食べるか(フライパンで表面を軽く炙ってもおいしいです)、バゲットなどパンにはさんでバインミーのようにして食べるのがオススメです。厚めにカットして炒め物の具にしたり、麺の具にしてもいいですね。

(text & photo:グッチ)

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