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ティップサマイだけじゃない!

人気店、有名店が集まるバンコク旧市街のパッタイ名店食べ比べ

著者撮影

バンコクでパッタイといえば、もう何十年も前から有名なのが「ティップサマイ」。ガイドブックなどでもパッタイといえば紹介されるのはこの店ばかりですが、実は旧市街エリアにはタイ人に人気のパッタイ店がほかにもたくさんあるのをご存知ですか? 今回はそんな人気パッタイ店の中から、最新店と知る人ぞ知る小さな名店をピックアップしてご紹介します。


オープン1年未満でミシュランにも掲載された最新注目パッタイ店!
「Pad Thai Fai Ta Lu(パッタイファイタル)」


カラフルな店内はタイ人女子に好評 著者撮影

数十年続いている店が多い旧市街のパッタイ店ですが、最新かつ今一番注目度が高いのがこちら!オープンから1年も経っていないのにも関わらず、先日発売されたミシュランガイドバンコク版でもビブグルマンに選ばれた話題のパッタイ店です。


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時に天井に届くほどの強い火力で調理 著者撮影

まず圧倒されるのが、1階入り口付近にあるキッチンでの調理風景。シェフが降る中華鍋の下の炎は時に天井に届くほどの超強火! 麺や野菜の食感がおいしさを左右するパッタイだけに、この火力で一気に仕上げるとあれば、期待がおのずと高まります。


パッタイ ムーヤーン 135THB 著者撮影

こちらのイチオシメニューは、他店ではあまり見かけない豚肉のグリルをのせたパッタイ。調理法だけではなく、素材にもとことんこだわっているのもこの店の特徴で、豚肉はバークシャー種の黒豚を使用。味付けも化学調味を含まない調味料を使うなど、体に優しい素材のみを使っているそう。添えられた豚肉はジューシーで脂の甘みがジュワッと広がる逸品! パッタイとの相性もよく、一度食べたら病みつきになる味わい深さです。


パッタイマンクン クンソット 185THB 著者撮影

もうひとつの人気メニューが、エビのパッタイ。大きなエビだけでなく、エビミソも入っているので旨みがぎゅーっと凝縮されていて、麺との相性も抜群! 

こちらのパッタイは、麺やソースにもこだわりが。普通のパッタイに比べると細めの麺は、オールナチュラル素材にこだわった米麺を使用。モチモチとした弾力のある食感で食べ応えがあります。またソースにもトマトなどで甘みや酸味を付けず、昔ながらのタマリンドソースを使用。酸味の中にほのかな甘みが広がるシンプルな味わいに仕上がっています。

カフェ風のおしゃれな内装ですが、客層は若い女性からご近所のお年寄りまで幅広く、いろんな年代に支持されているよう。お昼前にはほぼ満席になるうえデリバリー注文も多くかなり待つこともあるので、時間に余裕を持って行くか、食事時を少し外して訪れるのがおすすめです。

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Pad Thai Fai Ta Lu(パッタイファイタル)

住所 115/5 Dinsor Rd., Bangkok
電話番号 (+66)89 811 1888
営業時間 10:00〜21:00(無休)
HP https://ja-jp.facebook.com/padthaifaitalu/
地図 Googleマップで確認する

 

創業60年以上の老舗で味わう昔ながらのシンプルなパッタイ
「Pad Thai Nana(パッタイナナ)」


見た目からしてシンプル! 著者撮影

もっとシンプルかつあっさりとしたパッタイをお好みの方におすすめなのが、ここ。あまりにもなんてことのない店構えで見逃してしまいそうですが、創業60年以上を誇る老舗のパッタイ専門店です。


歴史を感じる店構えに期待度が高まります! 著者撮影

こちらの特徴は油や調味料を多用しない、昔ながらのパッタイがいただけること。パッタイに豚ひき肉を入れるのは比較的新しい潮流で、こちらでは豚肉を使わず、具も干しエビ、豆腐、ネギなどごくごくシンプル。かなりあっさりめの味付けなので日本のパッタイやティップサマイなどの濃厚系が好きな方には少し物足りないかもしれませんが、食にこだわるタイ人の間では「子どもの頃に食べた本物のパッタイの味!」と大好評なのだとか。


パッタイ (40THB) 著者撮影

また、こちらの店のパッタイの大きな特徴のひとつが、2種類の麺を混ぜて使用している点。よく見ると分かりますが、少し太めの「センパッタイ(センジャンに近いもの)」と細めの「センレック」を混ぜることで、食感にアクセントを付けているそう。2種類の麺の食感が楽しめるほか、ソースの絡み具合も少しずつ異なるため、ひと口ごとに絶妙な味わいの違いが楽しめます。なんでもないように見えて実は細部にこだわりがあるのも、タイの人たちに支持される理由のひとつかも。


パッタイ クンソット (70〜75THB) 著者撮影

もう少し豪華に、という方にはエビ入りも。また、少し違う食感を楽しみたい方には、春雨で作る「ウンセン パッタイ」(45THB)もおすすめ。1軒め、2軒めともに麺の量は日本人には少なめなので、2皿オーダーして食べ比べてみるのもいいかもしれませんね!

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Pad Thai Nana(パッッタイナナ)

住所 152 SamsenRd., Bangkok
電話番号 (+66)64 720 2502
営業時間 12:00〜15:00、16:00〜21:00(土日休み)
地図 Googleマップで確認する

(text & photo : 白石路以)

 

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