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- タイで大人気! “北海道発”のパンやお菓子ブランドが続々進出
サンムーランのどら焼きには北海道の形が 著者撮影
タイ人がいま大挙して日本に旅行に出かけていることは、ニュースなどで盛んに報じられているのでご存知の方も多いでしょう。
日本の中でもとりわけ人気があるのは、ゴールデンルートと呼ばれる「東京ー富士山ー大阪」コースですが、次いで北海道も大人気。特に雪を見たことがないタイ人は冬の季節に好んで北海道に足を運んでいます。
その影響もあるのでしょう。タイにおける「北海道」は1つのブランドと化しています。白い雪に包まれ、酪農大国でミルクや乳製品が美味しい場所。それがタイ人における北海道のイメージなのです。
この好イメージを背景に、タイには北海道のブランドの進出が相次いでいます。例えば、チーズケーキで有名な小樽のLeTAO(ルタオ)。函館からは、焼きチーズケーキで人気を博しているスナッフルスも上陸。店舗を構えています。
著者撮影
北海道産の材料を前面に打ち出し、タイ人客の獲得を図る日本企業も少なくありません。山崎製パンがタイで運営しているベーカリー、サンムーランでは北海道産の玉ねぎやコーンを使ったパンにわざわざ「Hokkaido Onion ~」「Hokkaido Corn ~」と名付けたパンを売り出し、北海道産の小豆を使ったどら焼きの表面にはご丁寧に北海道の形を焼き付けて販売しています。
サンムーラン 著者撮影
やはりタイに上陸しているリトルマーメイドやドンクといったベーカリーチェーンも同様です。リトルマーメイドでは、北海道産のミルクを使ったクッペを「Hokkaido Milk Coupe」として販売。人気を集めています。北海道の材料を使っていること自体が、付加価値なのです。
リトルマーメイド 著者撮影
「北海道ブランド」に着目し、商品やブランドに取り入れるタイの企業も少なくありません。代表格がMelt me(メルトミー)。ビュッフェスタイルのレストラン「Oishi」でタイに日本食ブームを巻き起こした起業家のタン氏率いるイチタングループが展開するデザートレストラン業態です。
著者撮影
Melt meは、タン氏の妻であるエング氏が北海道でチョコレート作りを学んだというストーリーでスタート。店では北海道産の材料を使った生チョコレートやアイスクリームを提供しているほか、物販にも力を入れています。北海道で学んだチョコレートの製法をもとに、北海道の材料を使って仕上げたチョコレートやアイスクリームがMelt Meのコンセプト。Melt meに出かけてチョコレートを味わってみれば、きっとタイにおける北海道人気を実感できるはずです。
(text & photo : 三田村蕗子)
タイのビジネスシーン探訪
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