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エアアジアでタイ周遊の旅 後編

タイ北部から一路、タイ南部のクラビへ!自然のダイナミズムを感じる旅

©Tourism Authority of Thailand

エアアジアで行くタイ周遊の旅。チェンマイ&チェンライの旅を紹介した前編に続いて、後編ではチェンマイ空港から約2時間、タイ南部のリゾート地「クラビ」を紹介します。

タイのリゾートと言えば、日本人にはパタヤやプーケット、サムイがおなじみですが、ここクラビもリゾートの穴場としてジワジワと人気を集めています。



 

エアアジアで、チェンマイからクラビへ!

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クラビ空港に着いたらタラップを降りて徒歩移動。機体が近くて飛行機好きにはたまりません。

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クラビ空港から港まで車移動。そのあと、宿泊する「Railay Bay Resort & Spa(ライレイ・ベイ・リゾート&スパ)」までは、船で15分の移動です。

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島ではなく陸続きのRailay Bay & Beach Resortですが、敷地の周りは熱帯ジャングルが広がり陸路でのアクセスが難しいため、船で移動します。

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リゾートに到着後、早速ライレイビーチへ! 白砂のビーチに奇岩がそびえる景観がユニークです。

 

伝統的なスタイルのタイ料理を満喫

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まずはリゾート内の海岸沿いのレストラン「Railay Sunset Restaurant」で腹ごしらえを。ここでは、トラディショナルなタイ料理がいただけます。タイ南部の地域はカレーをよく食べるますが、こちらのレストランでも鶏とパイナップルのレッドカレーをいただきました。一般的に「タイの南部料理は辛く」て、「ココナッツミルクを多用するのは中部(バンコク)あたり」だと、地元の人は教えてくれましたが、このカレーはココナツミルクを入れて辛さは抑えめでまろやかな風味。パイナップルの甘酸っぱさもカレーにとてもよく合います。サラサラとしたカレーは、別盛りのご飯に少しずつかけていただきます。

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こちらはゲームリヤンと呼ばれるブーワ(ヘチマ)のスープ。ヘチマは青くさくなく、ジュワッとスープを吸い込んでいて美味しい! スープはチキンベースのクリアスープで、海水浴やプール終わりの冷えた体にも沁み入りそうです。

Railay Sunset Restaurant
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・住所:145 M.2 Ao-nang , Muang Distric, Krabi 81000
・電話:(+66)75-819-401
・URL:http://www.krabi-railaybay.com/restaurant.html

 
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レストランでゆっくり食べている時間がもったいない! という方におすすめなのは、ライレイビーチ内の屋台村。タイ風パンケーキやスムージーのお店など、気になる飲食店がたくさん。

 

クラビで外せない、アイランドホッピングへ!

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クラビを訪れたら外せないアクティビティーは、沖合に点在する130以上もの島々を巡るツアーです。ボートで島々を巡り、シュノーケリングや海水浴、ボルダリングなど、アクティビティを楽しめます。映画『ザ・ビーチ』の撮影現場となったピピ諸島や、ふたつの島の潮の往来が見られ、シュノーケリングの名所ガイ(チキン)島など、個性豊かな島巡りができます。申し込むツアーによって、行き先や滞在時間が変わるので、どんな過ごし方がしたいのかを決めて申し込むのがいいでしょう。

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沖合の島に行く前に、船で向かったのはプラナンビーチ。ライレイビーチの東、ちょうど対角線にあるビーチです。高級リゾート「Rayavadee(ラヤバディー)」が所在する場所でもあります。そびえ立つ石灰岩、自然にできた数々の洞窟が印象的な地です。木の年輪のように、石灰岩も気が遠くなるような年月を経て積み重なってきたもの。

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また、ここプラナンは神聖な場所として古くから信仰の場となっています。リンガと呼ばれる男性のシンボルを飾った祠があり、安産祈願などでお参りに来る人も。小さな洞窟に守られるようにして祀られています。

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プラナンはロッククライミングのメッカでもあり、観光ツアーの要所となっています。石灰岩でできた岩肌は、不規則な模様と、同じ岩でも部分によって異なる色合いが美しく、自然の造形の不思議を感じさせます。

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海岸の向かいは、深いジャングル。運が良ければ、野生の猿に出会えるかも。散策中、ロープをよじ登っていくクライマーの姿を多く見かけました。初心者向けにクライミングの道具などを貸し出すショップもあります。

 

見ることができたらラッキー!? 海の中の白い道

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いよいよ沖合へ。まずはタップ島へ。一番の見どころは、隣のモー島とつながる日中の引き潮のわずかな時間にしか現れない、幻の砂浜とも呼ばれる「タレーウェーク」というスポット。ツアーの行程もあるのでこの奇跡的な現象に出会えたらラッキーです。白い砂浜と青い海にうっとりするカップル、写真を撮る家族連れが多いのも納得です。但し、潮が満ちると消えてしまうので、モー島に渡る際は、引き返すタイミングにご注意を。

 

美しい砂浜が続くポダ島へ

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そして、クラビ周辺の島々の中でも、もっとも砂浜が美しいと言われているのがここポダ島です。

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カップルに人気の秘密は、地平線に浮かぶ青色のグラデーションに見とれるからでしょうか。

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白く美しい砂浜は他の島と違い、サラサラと粒子が細かく、海の透明度がよくわかります。小さな子どもが遊べるほど、波も穏やか。ビーチタオルを敷いてひと休みする人が多く、時間の流れがゆっくりに感じられます。

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売店の店先のいい匂いに連れられて近寄ってみると、焼きとうもろこしの屋台が。炭火で焼く焼きとうもろこしは80バーツ。バターをたっぷり塗って、最後の仕上げに何やらスプレーでシュッシュッと吹きかけだしたので、焼き場のお兄さんに、「それは何ですか?」と恐る恐る聞くと、ニヤッと笑って「Salt(塩だよ)」との返答が。どうやら塩水をスプレーでまぶしているようでしたが、これが大正解! 満遍なく塩気が行き渡り、甘じょっぱさがたまらない美味しさに。海水浴に疲れて小腹が空いたら、おすすめしたい一品です。

 

新鮮な海鮮バーベキューはクラビ名物

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さて、陽もとっぷりと暮れて夜風の心地よさを肌で感じながら、再びプラナンへ。新鮮な魚介がいただける高級リゾート、Rayavadee内のレストラン「The Grotto(ザ・グロット)」へ。洞窟レストランということで、非日常のひと時を味わえます。写真は、Rayavadeeのレセプション。

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昼間に来た活気溢れるビーチの様子とは打って変わって、潮は海岸線ギリギリまで滿ちて、ビーチに立ち入る人はなし。しっとりとしたディナータイムになりました。遠くで揺れる無数の漁船がランタンの灯りのようでなんともロマンチック。

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料理はフランス人シェフが監修した魚介料理が中心。シーフードはシェフが予約分のみを買い付けます。写真の炭火焼の伊勢海老は、海鮮バーベキュープレートでいただけます。

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伊勢海老、ホタテ、鯛とレモングラスのバナナの葉包み焼き、ムール貝に、タイ風焼き飯のカオパ、ソムタムをワンプレートに乗せた海鮮バーベキューは、3300バーツ(約10,890円/サービス料別)。プリプリとした新鮮な魚介をチリソースや、ガーリックソース、ライムなど、さまざまなソースをお好みでかけていただきます。とにかくボリュームがあるので何人かでシェアして食べるのが◎。

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ドリンクにはぜひ「マイタイ」を。ラムをベースに、オレンジキュラソー、パイナップルジュース、柑橘のジュースをシェイクして、飾り切りしたフルーツを添えた「トロピカルカクテルの女王」。波の音を聞きながらグラスを傾ければ、友人同士、恋人同士の話も盛り上がりそう。

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The Grotto
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・住所:214 Moo 2, Tumbon Ao-Nang Amphur Muang 81000 Krabi
・電話:+66-2-301-1861
・営業時間:12:00 – 20:00
・URL:http://www.rayavadee.com/en/the-grotto.php

 

豪華リゾートホテル、美味しい料理に、贅沢なビーチアクティビティ、ロッククライミングと多彩な魅力を持つクラビですが、陸路でアクセスできるビーチがほとんどないことから、まだまだ手つかずの自然が残り、秘境を感じることができます。どこまでも青い海、原生林のジャングル、石灰岩の洞窟……。自然のダイナミズムをたっぷり堪能することができました。

 
今回の旅では、関空=ドンムアン空港(バンコク)の国際線もちろん、ドンムアン空港からチェンライ空港、チェンマイ空港からクラビ空港、そしてクラビ空港からドンムアン空港と、全てエアアジアを利用してタイの北部から南部まで周遊しました。地域ごとに、文化の異なるタイ。さまざまなタイの都市を巡るとその違いがよくわかります。複数の都市を巡るタイ周遊の旅、次の旅の候補にいかがでしょうか?

 
(text & photo : Yu Ebihara)

 
エアアジアでタイ周遊の旅
前編 芸術的な仏教寺院とフュージョン料理を楽しむ!バンコクからタイ北部へ
後編 タイ北部から一路、タイ南部のクラビへ!自然のダイナミズムを感じる旅

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