ミャンマー
カルチャー
ミャンマー全土で開催!

11月から3月の乾季は祭りの季節。ミャンマーの祭りの楽しみ方

ある日突然、何もなかった広場に観覧車やバイキングといった大型遊具や、丸太とむしろでできた仮設の芝居小屋が出現。周辺の道路にはたくさんの屋台が店支度を始め、あちこちから揚げ物の香ばしい匂いや甘い香りが漂ってくる。ミャンマーの祭りの始まりです。

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移動式の大型遊具が出る大掛かりなものも少なくない  著者撮影 
                
ミャンマーは、乾季と雨季の差が最も激しい国のひとつ。激しい雨が終日降り続くことも少なくない5月から8月の雨季に対し、11月から3月にかけての乾季には一滴の雨も降らない日が何日も続いたりします。

そんな乾季に人びとの生活を潤すのが祭りです。この時期、ミャンマー全土ではたくさんのパゴダ祭りや地域ごとの祭りが開催されます。日本にいうところの、神社の秋祭りを想像していただくと近いかもしれません。

地域ごとに開催する28仏像祭り。各地区の御堂が祀る28柱の仏像がパレードをする 著者撮影

                    
今回は、ミャンマーの祭りの楽しみ方を伝授いたします。

 

祭りの華は人力観覧車

いろいろな意味でスリリング度がかなり高い人力観覧車 著者撮影   
                                                                                  
ミャンマーの祭りに欠かせないのは観覧車。それも動力源が人という人力観覧車です。
観覧車に乗り込むと、4、5人の若い男性たちが観覧車によじ登ってきます。彼らは各々の籠やそれを支える軸にぶら下がり、重力と体重の力を借りて観覧車を回すのです。けっこうな速さが出る上、かわいい女の子でも乗っていようものなら、怖がらせようと“動力”の若者たちはユッサユッサと揺らせてくるからたまりません。
料金は1回50~100円程度とお安いですが、組み立て式なだけに転倒して死者が出るなどの事故も時々起こっているので、見るだけにとどめておくことをおすすめします。

 

日本では見かけなくなった“アレ”もまだあります

蛇の写真がびっしり貼りめぐらされた見世物小屋 著者撮影
                                                                                  
小規模な祭りでは見かけませんが、少し大きめの祭りにつきものなのは見世物小屋。昭和中期までは日本の祭りでもつきものでした。

いつ観客席の方に飛んできてもおかしくな近さが怖い蛇のショー 著者撮影
                                                                                  
ミャンマーの見世物小屋は蛇のショーが中心。籠から笛に合わせてコブラが頭を揺らせながら出てくる古典的なネタから、シャーシャーと攻撃相手を威嚇するコブラを素手で操るネタまでやたらと蛇が登場します。客席とステージがほとんど離れておらず、安全性もどこまで考慮されているかわからないため、ある意味かなり怖い思いはできます。

大蛇を首に巻いて記念撮影させる屋台もミャンマーの祭りでは定番 著者撮影

 

祭りならでは食べ物も楽しめる屋台

食物や玩具、日用品などの様々な屋台は祭りの一番の楽しみ 著者撮影  
                         
ミャンマー人は根っからの揚げ物好きですが、祭りの屋台で必ず見かけるのはカニや海老の素揚げ。ほかにも祭りならではの食べ物といえば、パテインハーラワーとタマネー。

祭りの屋台で必ずといっていいほど買えるパテインハーラワー 著者撮影
                     
前者はエーヤワディ管区の町パテインの名物で、ココナッツ風味の餅菓子。理由は定かではありませんが、全国どこの祭りでもこの菓子の屋台は店を出しています。

こちらも祭りにつきものの料理、タマネー 著者撮影
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祭りの華は夜通し上演する大衆演劇

ザッポエ小屋には人気スターの写真をあしらった看板が 著者撮影
                                                                                  ミャンマーの祭りといえば忘れてならないのは大衆演劇「ザッポエ」。小さな祭りではやりませんが、ある程度の規模の祭りでは竹とムシロで作った仮説小屋が建ち、夜通し芝居や歌、ダンスを繰り広げます。

クライマックスには小屋のスターが、王朝時代の王子の姿でダンスを踊るのがお約束 著者撮影
                                                 
入場料を最初に払い、あとは出入り自由。お弁当を持ち込んだり、座席で寝転がったりとかなり自由な観劇風景が広がります。出し物も涙あり笑いありの悲喜劇、漫談、最新の歌とダンスのショー、アクロバティックな振りが入る伝統舞踊と様々。お気に入りの役者にはおひねりを渡すのも、日本の大衆演劇と同じ。朝までたっぷり楽しめる構成になっています。

ミャンマーの祭りは開催直前まで日程がはっきりしないものがあるため、それを狙って旅行するのは難しいですが、乾季は地方も含めかなりあちこちで開催しています。うまく行き当たったら、地元の人たちに混じって楽しんでみてはいかがでしょうか。

 
(text & photo : 板坂 真季)

 
隅から隅まで!魅惑のミャンマー探検
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