カンボジア
カルチャー
おうちで楽しむカンボジアvol.2

料理教室&ワークアウト!オンラインレッスンでカンボジアとつながろう


チャートロアップ(ナスのひき肉炒め) 写真提供:カンボジアノゴハン

場所を問わずに参加できる、オンラインを介したアクティビティ。コロナ自粛を機に、私たちの生活になくてはならない存在になりました。

今回は、シェムリアップ発のオンラインレッスン、カンボジア料理教室とダンスエクササイズのZUMBA ®を体験レポート。現地の味を自宅で楽しみ、旅行気分で運動不足も解消できる。一石二鳥のオンラインレッスンをご紹介します!

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「お母さんレシピ」を伝授!カンボジア料理のクッキングクラス


家庭訪問型レッスンの様子  写真提供:カンボジアノゴハン

日本ではなかなか見つからない、カンボジア料理のお教室。ならば、現地と直接オンラインでつながっちゃいましょう!
教えてくださるのは、カンボジアノゴハン主宰、シェムリアップ在住15年のToyomi先生です。Toyomi先生は現地の病院やNGOでの勤務経験がある看護師さんですが、マクロビオティックを学んだり、フランス系の職業訓練校「Ecole Paul Dubrule」で調理師コースを履修したりと、食に対する探究心は人一倍。4年前、食を通してカンボジアを学ぶプロジェクト「カンボジアノゴハン」を立ち上げ、シェムリアップで料理教室やワークショップを開催しています。


オールド・マーケット 著者撮影

Toyomi先生が教えてくださるカンボジア料理は、「カンボジアのお母さんレシピ」。民家や市場で、おばちゃんやおばあちゃん達とおしゃべりしながら教わった家庭料理です。
近年、凄まじいスピードで変化しているカンボジア。当然料理も変わりつつあり、特に若い世代は、外国ナイズされた味を好むようになってきているそうです。
伝統的なカンボジア料理を知る古い世代が減っていく中、Toyomi先生はそれを残していくべく、レシピの聞き込み調査を続けています。

  

みんな大好き!カンボジア朝食の定番「バーイサイチュルック」


バーイサイチュルック  写真提供:カンボジアノゴハン

今回作るメニューは、朝食の定番「バーイサイチュルック(豚肉のせご飯)」。カンボジア津々浦々、朝の時間帯ならどこの食堂に行っても食べられる人気ワンプレート料理です。
甘辛の豚肉をご飯にのせただけのシンプルな料理ですが、実際作ろうとすると、味の再現が意外に難しい!今回、その秘訣を知るべくレッスンに参加してみました。


著者撮影

作るのは、味付け焼肉と薄焼き卵、付け合せのピクルスの3品。(ご飯は各自用意)
材料は上の写真の通り。日本からの参加者を考慮して、基本的には日本のスーパーで揃えられるものばかりです。(カンボジアのヤシ砂糖があったので並べていますが、普通の砂糖でOKです。)


著者撮影

それでは、料理教室スタート!私が参加したのは、週末開講のグループレッスン(参加者4名まで)。皆さん、日本やプノンペンetcからと、様々な地域から参加されています。
Toyomi先生の説明に従って、まずはお肉を切るところから。私は豚肩ロースの塊肉を使いましたが、焼肉用でもいいとのことです。
合わせて、一緒に焼く玉ねぎも薄くスライスします。

 

カンボジアの小話を挟みながら、和やかに進むレッスン


大きな青いパパイヤ 著者撮影

豚肉と玉ねぎを調味料に漬け込んでいる間に、ピクルス用の野菜をカット。ピクルスには大根、きゅうり、ニンジンを使いますが、カンボジアでは青いパパイヤも入るそう。
先生は大きなパパイヤを持って、「カンボジアではこう切るんですよ〜」と、現地ならではの切り方を披露。
まずは縦に細かく切り込みを入れて、それを削ぎ落とします。落とす時も、刃を前方に向けて、手前から向こう側にシュッシュとスライド。日本では見られない切り方に、皆さん驚いているよう!


著者撮影

お肉と一緒にご飯に盛る、薄焼き卵を作ります。「ただ卵を焼くだけ」と思っていたのですが、なんとそこには隠し味が……!「これがカンボジアらしさを演出していたのか〜」と、目からウロコでした。


著者撮影

最後にお肉を焼いていきます。味の染み込んだ肉をフライパンに入れて、ジュージューと。コツは、一緒に漬け込んだ玉ねぎがトロトロになるまで焼くこと。この玉ねぎが、コクと強い甘味を引き出す決め手となるそうです。

  

いつもの食卓がカンボジアの食堂に!


著者撮影

完成!我ながら美味しそうにできたと自画自賛。生野菜を添えて、彩よく盛ってみました。
後ろにあるのは……そう、アンコールビールです!この日のためにAmazonで調達しちゃいました。これでカンボジア気分120%!

気になるお味は……懐かしの「あの味」でした。バーイサイチュルックを食べたことのない家族も「美味しい!」と絶賛。カンボジアでは朝食メニューですが、ボリュームがあるので、ランチや晩御飯のおかずにもよさそうです。


左/スガオマレア、右/バンチャエウ
写真提供:カンボジアノゴハン

週末レッスンのメニューは週替わり。家庭料理の定番「スガオマレア(ゴーヤの肉詰めスープ)」や、カンボジアのお好み焼き「バンチャエウ」、カンボジア人のソウルフード「ボボークルン(具入り粥)」など、様々なメニューを用意しています。
プライベートレッスンや、家庭訪問型コースなどもあるので、下記サイトをチェックしてみてください。

■カンボジアノゴハン
https://www.facebook.com/cambodianogohan

 

シェムリアップの風景+ZUMBA ®でトラベルワークアウト


ラッフルズ・ホテル前。Naoko先生(左)とMiwako先生(右)は、シェムリアップで子育てをしているワーキングママ 写真提供:Banana Cake Club

食べた後はエクササイズ!カンボジアの景色を見ながら、ZUMBA ®はいかがでしょうか?
シェムリアップでZUMBA ®を教えている、Banana Cake Club(バナナ・ケーキ・クラブ)のNaoko先生とMiwako先生によるオンラインレッスンをご紹介します。


ラッフルズ・ホテル近くでのレッスン風景  写真提供:Banana Cake Club

南米発祥のダンスエクササイズ、ZUMBA ®。軽快な音楽とアップテンポな動きで「楽しく脂肪燃焼できる!」と人気を呼び、世界中で愛好者が増えています。
Naoko先生たちがZUMBA ®に出会ったのは3年前。元々体を動かすことが好きなお2人でしたが、すっかりその魅力に取りつかれ、2年前にインストラクターの資格を取得しました。
今はシェムリアップのラッフルズ・ホテル近くの広場で、毎夕ZUMBA ®クラスを開講。老若男女、国籍問わず多くの人が参加しています。

  

エクササイズは当たり前!? 高まるカンボジア人の健康意識


シェムリアップのホテルにあるスポーツジム 著者撮影

カンボジア人のヘルシー志向は年々高まる一方。街にはスポーツクラブが多数でき、パーソナルトレーナーをつけてワークアウトに励む人も珍しくありません。最近はサイクリングが流行していて、週末は家族や友達同士で、アンコール遺跡方面へ自転車で出かけるのが人気だそうです。
ZUMBA ®クラスの参加者も、9割はカンボジア人。楽しいことや踊ることが大好きなカンボジア人に、ぴったりとハマったのかもしれません。

  

カンボジアに行った気分でレッツダンス!


シェムリアップ空港近く。道を横切る野良犬やトゥクトゥクなど、周辺にも注目  写真提供:Banana Cake Club

オンラインレッスンは、リアルタイムのライブレッスンと、録画のオンデマンドレッスンの2種類。ライブレッスンは先生のご自宅から、録画の方は、シェムリアップ各所で撮影した映像のストリーミングとなります。これまでは、アンコール・ワット近くの広場、アンコール・バルーン前、王様の別荘周辺などで撮影。今後は、シェムリアップのホテル、トンレサップ湖、西バライ、他都市への遠征も企画しているそうです。


録画レッスンの画面。撮影場所はローカルカフェの前  写真提供:Banana Cake Club

1回のレッスン(45〜50分程度)では、14〜15曲を踊ります。初心者でも楽しめるように、キャッチーな曲やフォローしやすいコリオ(振付)が中心。毎週新しい曲を投入し、飽きさせない工夫もされています。
ZUMBA ®の魅力は、とにかく楽しいこと!リズムに合わせて体を動かしているうちに、自然と笑顔になってしまいます。プチトリップ気分を味わいながら、心身のリフレッシュもできてしまうシェムリアップのZUMBA ®クラス。一度、体験してみませんか?

■Banana Cake Club
https://web.facebook.com/groups/2240600686237627

 
(text: 矢羽野 晶子)

【連載】シェムリアップてくてく散歩 〜楽しくて、ちょっとディープな街歩き~



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