カンボジア
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世界で多くの注目を集める

世界で注目の的に カンボジア発の異色ドキュメンタリー

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近年急速に進むリゾート開発も相まって、アジア近隣国を中心に世界各国から観光客が後を絶たないカンボジア。ゴールデンウィークに世界遺産アンコール遺跡群を巡りに行く人も多いだろう。そのカンボジアから生まれた1本の映画が、昨年より世界で多くの注目を集めている。

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英題で『The Missing Picture』と題されたドキュメンタリー映画。1975年に誕生したポル・ポト率いるクメール・ルージュ政権下で少年期を送ったリティー・パニュ監督が、その記憶をもとに当時の町や人々の様子を綴った作品である。原始共産制という名目のもと、宗教や学問を禁じ、大虐殺で多くの命を奪った政権下、音楽や映画も禁止され、かつての映像の多くが闇に葬られたという。自らも両親を始め多くの親族を失った同監督は、その“失われたもの”へ思いを込め、クレイ人形によるジオラマと記録映像を駆使して自らの体験、故郷の光と影を再現した。

 

昨年、カンヌ映画祭「ある視点」部門最優秀賞受賞を皮切りに各国の映画祭で上映された本作は、その異色の表現方法と力強いメッセージでたちまち注目の的に。さらに、本作は本年度のアカデミー賞において受賞こそ逃したものの、カンボジア映画で初めて外国映画賞にノミネートという快挙を成した。

 

日本国内の劇場でカンボジア映画、カンボジアを題材にした映画を目にする機会はなかなかない中で、本作(邦題『消えた画 クメール・ルージュの真実』)は今年7月上旬、渋谷・ユーロスペースにて上映が決定している。少し先だが、カンボジアの歴史を学ぶのにも、新たな表現スタイルを楽しむのにも注目したい一本だ。

 

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