カンボジア
グルメ
日本人の味覚にぴったり

迷ったらコレ! ハズさないカンボジア料理5選+α

Photo: 北山 義浩

いよいよ年末年始の旅行シーズン。旅先ではご当地グルメを楽しみたい!と思いつつ、いざメニューを開けたら「沢山ありすぎて、どれを選べば良いのかわからない…」ということ、ありますよね。定番は押さえつつも、限られた滞在時間の中、できれば美味しいものを食べたいと思うのは当然のこと。

今回は、数あるカンボジア料理の中でも、日本人の味覚に合う“ハズさない”料理をピックアップ。レストランで、屋台で、迷ったらこのへんを注文してみてください。

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1. カンボジア産・生コショウの実を炒めた名物料理「イカの生コショウ炒め」

著者撮影

カンボジアの定番土産、コショウ。古くからカンボジアではコショウ栽培が盛んで、香り豊かな粒コショウは、世界一とも称されました。普段私たちが使っている香辛料のコショウは、コショウの実を乾燥させたものですが、カンボジアでは、まだ青く生の状態のものをイカと炒めた「イカの生コショウ炒め(チャー・ムック・マレイッ・クチャイ)」がいただけます。

柄についた青いコショウの実を、イカや野菜と一緒に炒めて、オイスターソースで味付け。淡白なイカにこっくりとしたオイスターソースが絡み、そこにプチプチと青コショウの実が弾けて、えも言われぬ美味しさ!ピリっとした若々しいコショウの香りが口いっぱいに広がります。
日本ではなかなか食べる機会のないコショウの実。ぜひ、カンボジアでトライして欲しい逸品です。

 

2. ごった煮スープが美味しい。カンボジア風の汁米麺「クイティウ」

著者撮影

次は、カンボジアの汁米麺「クイティウ」です。東南アジアのどの国でも食されているライスヌードル。クイティウは、春雨より少し太い麺と、豚骨、スルメなどでとった出汁にニンニクが効いた少し甘めのスープが特徴。具が入った煮込みスープに、麺をどぼんと入れていただきます。

香草は特にのせません。スープの具は店によって様々ですが、レバーや内臓が入っていることが多いですね。あと、柔らかく煮込まれた大根やニンジンなど、根菜が入っていることも。トッピングは、牛肉、豚肉、シーフードなどから選びます。
色々な食材の味が染み出ている味わい深いスープは、「田舎風ごった煮汁うどん」的な、どこかほっとする味です。

クイティウは朝食メニューなので、朝10時頃までにレストランへ行ってみてくださいね。

 

3. まろやか&クリーミー。子どもも大人も食べやすい定番料理「アモック」

Photo: 北山 義浩

カンボジア料理の代表的存在の「アモック」。淡水魚の身をココナッツミルクで蒸した、まろやかな一品です。ウコン、ガランガル、レモングラスなどの合わせ調味料や、ノニの葉を使っていて、味に深みを出しています。辛くなく塩分も控えめ。ココナッツミルクを使う割りにあっさりしているし、魚も肉厚で柔らかい。小さい子どもからお年寄りまで、食べやすい料理だと思います。

もともと宮廷料理だったというアモック。実はカンボジア人は日常的にあまり食しません。今では観光の人気メニューになったので、ローカル屋台でも出すようになりましたが、できれば少し格調高いレストランでいただくことをおすすめします。

 

4. 豆腐+海苔がヘルシー!日本人好みのあっさりスープ「海苔のスープ」

著者撮影

カンボジア料理には沢山の種類のスープがありますが、食べやすさで言えば、この「海苔のスープ(ソムロー・チーチャーイ)」が一番!鶏ガラのようなクリアスープに、豆腐、豚肉、クシャっとした海苔などが入ったあっさり味。どちらかというと、東アジア料理に近いような雰囲気で、カンボジア料理?という風ではありますが、とても一般的なメニュー。家庭でも定番料理として出され、カンボジア人に愛されている国民的スープなのです。

 

5. どこにでもある&絶対にハズさない炒め物「空芯菜炒め」

著者撮影

空芯菜炒め(チャー・トロクオン)といえば、ベトナムやタイにもある、地域的な定番料理。もちろんカンボジアにもあり、レストランから屋台まで、どこにでもあるとってもポピュラーなメニューです。味付けは、ニンニクと魚醤のシンプルながら鉄板のコンビネーション。シャキシャキした食感がやみつきで、ご飯が何杯でもいけちゃいます。割と店による味の差も少ないので、炒め物で迷ったら、とりあえずこれを頼んでおけば間違いありません。ただ、辛さはまちまちなので、辛いのが苦手な方は、唐辛子控えめに頼みましょう。

 

番外編:意外にもカンボジアらしい要素がいっぱい!? 「チャーハン」

著者撮影

さて、番外編はチャーハン(バーイ・チャー)。チャーハンなんて、どこで食べても同じ、と思っていませんか? たしかに、そうかもしれません。だけど、シンプルなだけに、調味料ひとつで土地柄が出やすい料理でもあるのです。

カンボジアのチャーハンは、基本的には、ニンニク、魚醤、チリソース、砂糖、塩、コショウ(味の素?)あたりが主役の調味料でしょうか。基本的に辛くはありません。そして、店によって味も具もバリエーション豊か。醤油が強かったり、やたら具の野菜が大きかったり、甘いソーセージが入っていたり…。だけど、どこの店でもそれなりに美味しくまとまるのが、チャーハンマジック! 一品で済んで、しかも安くて美味しいと、言うことなしです。

ちなみにチャーハンは、ローカル屋台のほうが美味しかったりします。お時間のある方は色々回って、自分好みのチャーハンを見つけるのも楽しいかもしれません。

(text: 矢羽野 晶子)

【連載】シェムリアップてくてく散歩 〜楽しくて、ちょっとディープな街歩き~



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