ベトナム
観光
大人も子供も楽しめる!

子連れ旅行にもおすすめ!ベトナムの伝統芸能「水上人形劇」

著者撮影

1,000年以上の歴史を持つベトナム北部発祥の伝統芸能、水上人形劇。ベトナム語で“Múa rối nước(ムアゾイヌォック)”といいます。水が張られた舞台の上で人形たちが物語と伝統音楽に沿ってコミカルに動き回る劇で、ベトナム語のセリフが分からなくても十分楽しめることから、ハノイ観光の定番となっています。

水上人形劇の起源は11世紀頃。ベトナム北部・紅河デルタ地帯の農民たちが豊作を祈り、娯楽として行っていたのがその始まりといわれています。

本文を読む


タンロン水上人形劇場

著者撮影
ハノイのホアンキエム湖の北側にある「タンロン水上人形劇場」は、ベトナム建国の父、ホー・チ・ミン元国家主席が1956年に子どもたちのために建てた劇場。筆者はハノイ旅行の2日目に鑑賞しようと計画をしていて、ハノイに着いてからホテルにチェックインする前に、タンロン水上人形劇場にチケットを買いに行きました。

著者撮影
水上人形劇は1日5回の公演が基本ですが、日によって9:30の回があったり、21:15の回があったり、上演回数が少ない日もあります。

チケットの価格は10万VND(約500円)、15万VND(約750円)、20万VND(約1,000円)の3種類(2018年11月現在)。席は指定席となっていますので、購入した後は慌てて入場しなくても大丈夫です。

チケット売場で翌日のチケットがほしい旨を伝えると、「明日の分は全席売り切れです」とのこと。その日の夕方の回はまだ席が残っていたので、急遽予定を変更して、初日に水上人形劇を鑑賞することに。

劇場は観光スポットの旧市街に面していますので、公演時間まで街歩きを楽しんだり、ホアンキエム湖のほとりを歩いたりと退屈することなく時間を過ごすことができます。

著者撮影

さて、公演時間が近くなり、再び劇場を訪れました。カメラとビデオを持ち込む際は、別途費用がかかりますので、入口で係員さんに2万VND(約100円)を支払いました。なお、フラッシュ撮影は禁止となっていますのでご注意ください。

著者撮影

ロビーには、ユーモラスな表情の人形が並んでいます。入口には各国の言葉に翻訳されたパンフレットが置いてあります。日本語版もありますよ。公演が始まる前に、パンフレットの説明を見ておくとより楽しめます!

 

コミカルな人形の動きに注目!

演目は全14項目。公演時間は約50分です。1演目につき3分ほどと上演時間が短く、それぞれが独立したストーリーになっているので、最後まで飽きずに楽しめるのが魅力!

 著者撮影

上手と下手に別れた楽団がベトナム楽器を弾き始めると、舞台の奥から人形が出てきて公演開始!三味線や琴のような楽器の音色、ベトナム人女性の歌声がとても美しいです。

著者撮影

内容はベトナム農村部の素朴な日常生活を描いたものが主。例えば、演目の中にある“魚獲りに出かける夫婦”という話は、旦那さんが魚と間違えて奥さんの頭にカゴをかぶせてしまうといったストーリー。分かりやすい内容と、コミカルな人形の動きで会場は笑いに包まれていました。後半になると、水しぶきがあがったり(2~3列目に座っている人に水がかかっていました)、人形が口から火を噴いたりと盛り上がりは最高潮に!!

著者撮影

公演が終わると、最後に人形を操る演者さんたちが出てきて挨拶を。会場は拍手喝采に包まれました。腰まで水に浸かり、長い竿の先に取りつけられた人形を巧みに操る演者さんたち。これには相当な訓練が必要なのだろうなと思いました。楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまうものですね。

著者撮影

水上人形劇を観た後は、人形がほしくなります!人形はロビーで8万VND(約400円)~販売していますよ。筆者はお土産にと木彫りの龍の人形を購入しました。口の部分がカタカタと動くんです。

水上人形劇はベトナムでとても人気のあるエンターテイメント(ホーチミンでも観ることができます)。確実に見たい方は、タンロン水上人形劇場の入口横にあるチケット売場(営業時間8:30~20:30)で早めに購入したり、現地の日系旅行会社が開催するオプショナルツアーに参加したり、チケットを手配してもらうと安心です。

ハノイ観光で多くの人が訪れるホアンキエム湖や旧市街の散策がてら、ぜひベトナムの伝統的なエンターテイメントを楽しんでみてはいかがでしょうか。

大人も子どもも楽しめるので、子連れ旅行にもおすすめです!

(text & photo: グッチ)

【連載】ぐるりホーチミン歩き 〜美味しいと可愛いを探して〜

何をむ?

国名・都市名、ジャンルを選ぶと、読みたい記事を絞りこみできます

RECOMMEND COLUMN
連載コラム

RECOMMEND
COLUMN
連載コラム