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観光
北イサーンを巡る旅 後編

タイのコーンケーン&カラシンでやりたい5つのこと

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基本情報をお伝えした前編に続き、後編ではコーンケーン&カラシンでやりたいことをピックアップ。旅の拠点に最適なラグジュアリーホテルもあわせてご紹介。素朴さだけではない、北イサーンの多彩な魅力を感じてみて。

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1.“オンリータイ”の恐竜たちに出会う

北イサーンに来たからには「恐竜」はハズせない。子供も大人もワクワクできる恐竜サイトへ行ってみよう。

シリントーン博物館(ディノサウルス・ワールド)

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シリントーン博物館は、カラシン市内から北へ約30km、東南アジア屈指の恐竜博物館だ。広い敷地にはヤシの木とともに、巨大な恐竜のレプリカが点在し、気分を盛り上げてくれる。
館内は8つのコーナーに分けられ、地球の誕生から恐竜時代、哺乳類・人類の出現までの進化の道のりを詳細に展示。教育施設としての側面も持つ本格的な自然史博物館だ。


タイで発掘された恐竜コーナー @TRIPPING!

目玉は、タイで発掘された恐竜の化石のレプリカ。国内で発掘された22種類のうち9種類はタイのみに存在した“オンリータイ”の恐竜たち。首の長い植物食恐竜やティラノサウルスの祖先にあたる肉食恐竜など、主に1億3000万年前頃に生息していたものが多い。

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2019年は開館10周年にあたり、5月28日~6月23日には記念展示が開催される。アジア各国の恐竜博物館から標本が出展され、日本からは福井県立恐竜博物館が参加予定だ。

Sirindhon Museum / Dinosaur World

住所 Sirindhorn Museum Tambon Nonburi, Amphoe Sahatsakhan, Kalasin
電話番号 (+66)43-871-014
時間 9:00~17:00
入場料 大人100バーツ、子ども50バーツ

 

プー・クムカオ恐竜発掘博物館

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プー・クムカオ恐竜発掘博物館は、シリントーン博物館の裏にあるお寺(ワット・サッカワン)の敷地内にある発掘作業場。研究員たちが土に埋もれた恐竜の骨を掘り出す作業を、目の前で見ることができる。
24年前、この寺の住職が偶然骨を発見。周囲を掘ったら次々と出てきて、今もまだ発掘され続けているという。

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写真の右手前にある大きな骨は、子どもの植物食恐竜であろうとのこと。間近で見る本物の化石は迫力満点。これを見るだけでも足を運ぶ価値があるだろう。

Phu Kum Khao Dinosaur Site Museum

住所 Sirindhorn Museum Tambon Nonburi, Amphoe Sahatsakhan, Kalasin
時間 8:30~17:00
入場料 シリントーン博物館と同チケットで入場可

 

2.イサーン文化を体感する

周囲の国々からも影響を受けた北イサーンで、この地方ならではの独特の文化や歴史に触れてみよう。

バーンポン・プレワーシルク村


糸を紡ぐプータイ族の女性 @TRIPPING!

プータイ族に伝わるプレワーシルクは、「タイで最も高級な織物のひとつ」と言われる。養蚕から糸紡ぎ、染色、機織りまですべての工程を村の中で行なっており、生活の場で美しいシルクが生み出されている。バーンポン村すべての女性が織手であり、技術は今も母から娘へ受け継がれている。

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柄は幾何学模様を中心に、植物や動物などがあしらわれ、恐竜柄もある。織り柄は精密なほど高級とされ、1枚10万円以上するものもあるという。
村の中心にはショップがあり、布やスカーフ、財布などのシルク製品の購入が可能。

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Ban Phon Phrae Wa Silk Weaving

住所 Tambon Phon, Amphoe Kham Muang, Kalasin
時間 (+66)43-856-204

 

ワット・チャイシー

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20世紀初頭に建てられたワット・チャイシー。同時期に描かれた寺院側面の壁画はユニークで、一見の価値がある。白地に藍と金色で描かれた壁画絵巻は、現代アートに通じるような突き抜けたセンスさえ感じさせる。屋根はもともとラオス様式であったが、1993年に現在のラタナコーシン様式のものに取替えられた。寺院は2001年にNational Ancient Monumentに認定されている。

Wat Chai Sri

住所 Muang Khon Kaen
備考 ※本堂への入場は男性のみ可

 

ライス・キャッスル(ワット・サウェッタワン・ワナラーム)

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もち米の稲穂で作られた巨大な「ライス・キャッスル」。五穀豊穣の神様に感謝する奉納の祭りのために“建築”される、特別なお城だ。ライス・キャッスルには100万本以上の米粒つきの稲穂が使われ、準備に2ヶ月以上かけられる。金色に輝くライス・キャッスルは、夜になるとライトアップされ、さらに美しく彩られる。

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稲穂1本につき500粒以上の米粒がついていて、米は祭りの後に地域の人たちに分けられる。

Rice Castle (Wat Sawettawan Wanaram)

住所 153 Thanon Thanapon, Amphoe Muang Kalasin
開催時期 毎年 2月9日~12日頃

 

3.ローカル・アクティビティを楽しむ

北イサーンの自然や伝統文化に親しむアクティビティ。観光では味わえない、ディープなイサーンを体験しよう。

ミーキン・オーガニック・ファーム

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農園にはバナナ、マンゴー、グアバ、ミニトマト、トウモロコシなどの木が植わっており、鶏や水牛も飼育している。トラクターに乗ったり、屋外でイサーン料理のクッキングを楽しんだりと、自然を体感できるプログラムが満載だ。東屋にテントを張って寝泊りするファームステイ(1泊2食つき、1人800バーツ)もある。


バナナの実と花  @TRIPPING!

水牛  @TRIPPING!

ファームで採れるオーガニック野菜を使った料理は絶品。ソムタム、ガイヤーン、トムヤム・イサーン、オーガニック野菜を使ったサラダなど、代表的なイサーン料理やファームで採れた野菜が味わえる。大地の恵みをたっぷりいただこう。

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Mekin Organic Farm

住所 40240 Nong Rua, Khon Kaen
電話番号 (+66)61-695-9926
HP https://www.facebook.com/mekinfarmkhonkaen/

 

シラ・コミュニティby ラムナムポン

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コーンケーン北部、ラムナムポン川のほとりにある「シラ・コミュニティ」では様々な体験ワークショップが開かれている。

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ジャスミン、マリーゴールド、千日紅などの生花を使った花輪作りは、針金に小さな花をひとつひとつ通していく地道な作業だ。村の女性のお手本を見ながら、見よう見まねで作っていく。

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イサーンの祭事時などに飾られる、カラフルな吊るし装飾「トゥン」は地元で伝わる厄除けの“お守り”。好きな色の糸を選び、竹ヒゴに巻きつけながら、クモの巣のようにクルクルと糸を張っていく。
出来上がったトゥンは持ち帰ることができる。コミュニティでは、おみやげ用に小さなトゥンのブローチなども販売している。

Sila Community by Lam Nam Phong River

住所 Tambon Sila, Amphoe Muang Khon Kaen
電話番号 (+66)82 478 9614
HP https://www.facebook.com/SilaHomestay/

 

4.イサーン料理を食べに行く

ご当地グルメは旅の楽しみ。地元ならではの滋味を味わえる、極上のイサーン料理を食べに行こう。

ガイヤーン・ワニダー・ロットウィセー

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「コーンケーンで一番ガイヤーンが美味しい店」と言われる人気店。ランチ時は地元タイ人でいっぱいに。ガイヤーンのみならず、サイクロー・イサーンやラープなど、どれを食べても美味しい。豚の喉肉をグリルしたコームーヤーンは、もち米との相性抜群だ。市街からは少し離れているので、タクシーかトゥクトゥクに乗って行こう。

Wanida Rosewises

住所 177 Mittraphap Rd., Tambon Nai Muang, Amphoe Muang Khon Kaen
電話番号 (+66)43-225-004
時間 8:00~17:00

 

ドゥアン・ピッサワ・レストラン

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コーンケーンの街中にあるレトロな装飾がおしゃれなレストラン。カエルのから揚げやフルーツ・ソムタムなど、個性的な田舎料理が楽しめる。バタフライピーで炊いた水色のもち米もマストトライ!

Duan Phitsawas Restaurant

住所 3/19 Sri Chan Rd., Tambon Nai Muang, Amphoe Muang, Khon Kaen
電話番号 (+66)63 974 2419
時間 10:00~21:00
HP http://www.facebook.com/DwnPhiswas

 

5.ラグジュアリーホテルにステイする

イサーンの中心都市コーンケーンには、世界的な高級ホテルや洗練されたブティックホテルもあり国内外の旅行者に人気が高い。ホテルステイも楽しめるのは何より嬉しい。

スパンニガー・ホーム・ブティック・ハイダウェイ・リゾート

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バンコクはじめ、世界中で高い評価を得ているレストラングループ「スパンニガー」の宿泊施設も備えた極上のブティックリゾートが、ここコーンケーンにある。
元々はオーナーの曾祖母の土地であり、一家が別荘として過ごしてきた場所。まさにスパンニガーの「ホーム」であり、ここが一号店であることは意外に知られていない事実だ。


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部屋はコテージタイプが3棟。イサーン・スタイルやコンテンポラリーなど、いずれも洗練された造り。写真のVelu Villaはツイン+ダブルの2ベッドルームで、家族やグループでの滞在に最適。簡易キッチンやプライベートプールもあり、マイホームのように寛げる。

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もちろんレストランは秀逸。イサーン料理と東海岸料理を組み合わせた、スパンニガーならではのタイ料理が堪能できる。鳥のさえずる森の中で楽しむナチュラルダイニグは、旅の思い出になること間違いない。
「こんなイサーンもあったんだ」と思わず膝を打つ、自然の中に佇む楽園リゾートである。

Supanniga Home Boutique Hideaway Resort

住所 130/9 Phothisan Road, Nai Muang, Muang Khon Kaen, Khon Kaen
電話番号 (+66)89-944-4880
HP https://www.supannigahome.com/

 

プルマン・コーンケーン・ラジャオーキッド・ホテル

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アコーホテルズの5つ星ホテルブランド「プルマン」。タイ東北部における最高級ホテルだ。コーンケーンの市内中心部にあり、近くにはショッピングセンターやコンビニ、カフェ等があり便利。モダンながらもイサーンを意識したロビーが魅力的。館内全体に高級感が漂い、サービスも行き届いている。朝食ビュッフェも充実した内容で嬉しい。


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部屋は広く、ウッディで落ち着いた空間。シャワーブースとバスタブがセパレートなのも嬉しいところ。バスタブに浸かって、旅の疲れをゆっくり癒したい。

Pullman Khon Kaen Raja Orchid Hotel

住所 9/9 Pracha Samran Rd, Muang, Amphoe Mueang Khon Kaen, Chang Wat Khon Kaen
電話番号 (+66)43-913-333
HP https://pullman.accorhotels.com/Khon-Kaen‎

 

アヴァニ・コーンケーン・ホテル

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タイのリゾートホテル大手「マイナー・グループ」に属する、プルマンと並ぶ高級ホテル。都会的かつ機能的な印象で、館内随所に置かれるアーティスティックなオブジェが目を惹く。セキュリティがしっかりしているため、タイ王室や政府関係者の利用も多いそう。


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館内は広く、ベーカリーカフェやイングリッシュパブ、複数のレストラン、カラオケ、スパ、プールと施設も充実している。プールからは階下に広がる田園風景が見渡せ絶景。快適な滞在が約束されるラグジュアリーホテルだ。

Avani Khon Kaen Hotel

住所 999 Moo 4, Prachasamosorn Road, Khon Kaen
電話番号 (+66)43-209-888
HP https://www.avanihotels.com/en/khon-kaen

 
■取材協力
タイ国政府観光庁

(text & photo : Akiko Yahano)

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