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熱帯写真家フォトエッセイ

バンコクからぶらり旅 〜雨季でもビーチを楽しみたい!~

コ・タオへの玄関ともいえる桟橋付近く 著者撮影

日本の夏期(7月〜9月頃)、タイは雨季のど真ん中。それでも綺麗な海が見たい。タイのマレー半島部分の東に位置する、コ・タオ、コ・パンガン、コ・サムイは雨季が異なり、3月~11月上旬がベストシーズン。

今回は、コ・タオの旅を紹介する。

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コ・タオまでは、バンコクから飛行機やバス、列車に乗って、さらにフェリーに乗り継いでアクセスするが、今回運よくエア・アジアのプロモーション料金のチケットが取れた。

早朝のドンムアン空港を出発してチュムポーンへ。約1時間ほどのフライト。空港にフェリー会社のカウンターがあったので、船着場までのミニ・バンに乗り込んだ。船着場へは1時間ほどで着いたが、コ・タオ行きの船は13時出発。船着場でボーっと時間を過ごしたが、簡単なレストランやカフェがあるので食べ物には困らない。タオ島に着いたのは午後3時過ぎだった。バンコクの曇り空が嘘のようだ。思っていた以上に観光地化されていて少し拍子抜けした。桟橋近くにはセブンイレブンや銀行ATMがある。ちょっと、ロビンソン・クルーソー的な島の生活にも憧れたが、秘境を探すのは難しくなってきてるのは間違いない。

サイリービーチ 著者撮影

翌日はバイクを借りて島を巡る事にした。レンタルバイクは保険料込みで300THB。島には一周出来る道も無い。島の西側~南東部にかけてビーチやリゾートが開発されている。桟橋近くの食堂で朝食にカオマン・カイを食べた。70THBとちょっとお高め。島値段なのでしょうがないだろう。15分も走ると行き止まり。展望レストランがあったが、リゾートの一角のようなのでパス。再び来た道を戻り、サイリー・ビーチへやってきた。ここはコ・タオでもメインスポットで周辺にはゲストハウスやレストラン、バー等が軒を連ねる。しかし、パタヤやプーケットなどと比べるとかなりのんびりとした感じだ。

ビーチのカフェバーでのんびり 著者撮影

ビーチ沿いまでバイクで進み砂浜を歩いて適当なカフェバーに入った。お客さんは西洋人が数人。タイのビーチにありがちな土産物売り、マッサージ、マリンスポーツ等がない。ちょっと不思議な感覚だ。ビーチのテラス席のクッションシートが気持ちよくウトウトとしてしまった。ビーチで横になりのんびりとしている人たち、水遊びを楽しむ人たち。アジアのビーチにありがちな喧騒は皆無だ。

コ・タオはダイビングで有名な島で、ここに来る旅行者はダイビングやスノーケリングが目的なので、ビーチのマリンスポーツやマッサージや売り子も見かけないのだろう。ここ、サイリー・ビーチや桟橋付近にも多くのダイビングショップを見かけた。もちろん、コ・サムイやコ・パンガンの喧騒を避け、コ・タオでのんびりと過ごす旅行者もいるだろう。しかし、カフェバーの店員も商売っ気がないというか、ドリンク一杯だけでかなりまったりとしてしまったが、嫌な顔せずニコニコとしていた。

食事も思ったほど高くなかった 著者撮影

サイリー・ビーチを後にして南のアオ・ルークというビーチに来た。ここでは、入場料という名目で100バーツ徴収された。ビーチチェアと1ドリンク付きとの事だが、ビーチチェアはボロボロ、ドリンクは250mlの缶ジュース1缶だった。ビーチはそんなに広くない。少し沖合にはスノーケルツアーと思われる船が停泊していた。マスクとスノーケルの貸し出しもあった。後にスノーケルツアーに参加した際、ここのアオ・ルークに立ち寄った。

アオ・ルーク・ビーチ 著者撮影

桟橋近くのゲストハウスに泊まっていたので、夜は近くのレストランで食事をした。タイ料理もあるが、基本的にはハンバーガーなどといった洋食を注文する旅行者が多いのだろう。どこの店もメニューの大部分は似たような感じで、メニューにはタイ語の表記はなかった。スタッフもどうやらミャンマー人の出稼ぎのような感じでタイ語が訛っていた。

3泊ほどした印象は、ノンビリというのがぴったりだった。観光地ではあるが、プーケットやサムイと比べると高級ホテルもなく、タクシー・ボートと呼ばれる観光用のチャーターボートのおじさんもアグレッシブな売り込みも無い。秘島ではないが、飛行機でダイレクトにアクセスが出来ない分、大規模な観光開発が進んでいないのかも知れない。しかし、コンビニやATM、両替所もあり、行き帰りの交通、現地での宿泊はスマホで完結した(もちろん、ネットでもOK)。『のんびりだけど簡単で楽々』そんなところが今風の旅人にはいいのかも知れない。

 
(text & photo : 中島貴義)

 
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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