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行くなら朝イチが狙い目

狭いながらも実力派! バンコク中華街の有名麺食堂2軒

著者撮影

タイに行ったら一度は食べたい麺料理ですが、候補が多すぎてどこに行ったらいいのか決められない、という方も多いのでは? そこで今回は、観光やショッピングの前にサクッと寄れる中華街の有名麺食堂2軒をご紹介します。どちらも閉店時間が早く、お昼前には地元の常連さんで混み合うので朝イチで行くのがおすすめですよ。

開店から1時間で売り切れることも! 透明スープが絶品の名前のない麺食堂
「クイッティアオ ルークチンプラー(Tung Buk Seng)」

1番おすすめはバミーナーム。麺はどれも50THB前後 著者撮影

名前もない小さな食堂ながら、開店と同時に地元客が集まり、12時前には売り切れることが多い知る人ぞ知る人気店。呼び名がないのでTung Buk Seng(店の向かいにある老舗喫茶店の名前)の前にある魚のつみれ入り麺食堂という意味で、「クイッティアオ ルークチンプラー(Tung Buk Seng)」と表記されることが多いよう。

ここの売りは、朝イチで仕込んでいるというできたてのルークチンプラー(魚のつみれ)と、驚くほどに透き通った味わい深い魚ベースのスープ。それだけを別で一皿オーダーする人も多いというルークチンプラーは、プリプリとした弾力があり、魚の旨味が凝縮されていながら臭みはなし。見た目通り澄んだ味わいのスープには一切の雑味がなく、口に含むと旨味だけがふわーっと静かに広がっていきます。ここで注意したいのが、スープを1番おいしく味わうなら麺は米麺ではなく絶対にバミー(黄色い中華麺)をオーダーすべき、という点! 米麺だと米の味が加わることでスープが多少にごりお粥のようなテイストになるのに対し、小麦粉ベースのバミーの場合、粉の香ばしさがスープの旨味を引き立ててすっきりとしたスープの魅力をより引き立てる上質なアクセントになってくれるのです。またバミーは細麺と平麺の2種類がありますが、個人的にはより弾力の感じられる平麺がイチオシです。

センレックナームとギヤムイーナーム 著者撮影

バミーを楽しんだ後は、違う麺を試してみるのもあり。先述したように、センレック(中細米麺)だとスープがにごりお粥のようなとろみが感じられるほか、うどんを短く切ったような「ギヤムイー」という変わった麺などもあり。どの麺を入れるかでスープの味わいも変わってくるので、何杯か食べてお気に入りを見つけるのも楽しいかも。また、麺は入れずにルークチン入りのスープとしてオーダーすることも可能です。

数卓のみの小さな食堂 著者撮影

店内はとても狭く、次から次へと常連さんたちが訪れるので相席が当たり前。量は控えめでなによりおいしいこともあり、おじいちゃん、おばあちゃんも2〜3杯はペロリと平らげていきます。どこの食堂や屋台でも言えることですが、こういう場所で長居は無用。食べ終わったらダラダラとおしゃべりなどせず、次の方に席を譲りましょう。お昼近くは混んでいたり売り切れていることもあるので、10時過ぎくらいに行くのがベストだと思います。

看板はないので、見落とさないよう注意。目印は向かいの喫茶店(写真右) 著者撮影

店名がないため、当然看板もなし。注意していないと見落としてしまいそうな小さな店なので、店先の麺屋台セットを目指して探しましょう。向かいの喫茶店「Tung Buk Seng」もいい目印。とても雰囲気のある老舗喫茶なので、食後はこちらでお茶をいただくのもおすすめのコースです。

クイッティアオ ルークチンプラー(Tung Buk Seng)

住所 329/1 Santiphap Rd., Bangkok
時間 10:00〜12:00(売り切れ次第終了)
電話 非公開
地図 Google Mapで確認する

 

路地裏のローカル麺屋台でサクサクのタロイモ揚げを堪能
「ウンペンチュン」

観光やショッピング前の腹ごしらえに!  著者撮影

ヤワラーやサンペンレーンでのショッピングやワットポーなどの寺院巡りなど、朝早くから活動する時に便利なのがここ。朝7時から開いているので、ショップや観光名所に行く前にサッと立ち寄るのに便利です。

うなぎの寝床のような、細長く薄暗い屋台 著者撮影

細い小道沿いにテーブルが並べられた、とても小さく目立たない屋台。タイが初めての方やタイ語が分からない方は多少不安に感じるかもしれませんが、入ってしまえば店員さんたちはみんな親切なので、心配はいりません。午前中はいつも地元の人で賑わっていて、ローカル気分で朝ごはんを堪能できますよ!

センレックナームとルークチンプアック。40THB〜  著者撮影

ここに行くと必ずオーダーするのが、写真のルークチンプアック(タロイモ揚げ)。タロイモの細切りを湯葉で包んで揚げたもので、サクサクとした食感は一度食べると病みつきに! エビや魚のつみれと違い、ベジタリアンでも食べられるというのもポイントです。ここのルークチンはとても人気が高く、ターミナル21やエンポリアムのフードコートにも卸しているほど。せっかくここまで行ったらルークチンプアックは別でひと皿オーダーするのが鉄則! 麺のスープに入れたり、そのままサクサク食感を楽しんだりと、たっぷり味わうのがおすすめです。ルークチンのほか、スープがおいしいのもこちらの魅力。すっきりと上品で奥深い味わいのスープは、何も加えなくても美味。一杯目は汁なしではなく、ぜひ汁ありでオーダーしてみてくださいね!

赤い看板が目印   著者撮影

入り口が驚くほど狭いので、見落とさないようにご注意を。この赤い看板を目印に探してみてください。閉店時間前に店じまいしていることもあるので、少し早めに行くのが安心だと思います。

ウンペンチュン

住所 438 Phat Sai, Bangkok
時間 7:00〜15:00
電話 (+66) 81 732 5955
地図 Google Mapで確認する

 
(text & photo : 白石路以)

 



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