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デイトリップ、クルーズ、どちらにする?

タイ屈指のダイビングスポット。今年もシミラン&スリンの季節がやってきた! 

スカシテンジクダイが霞のように舞う向こうに、ギンガメアジの群れが控えている。そんな絵になる水中シーンにあふれている「リチェリューロック」 撮影/北川暢男

モンスーンの影響で、毎年11月から5月までの季節限定でしか潜れないタイの西方海域――アンダマン海。
「シミラン諸島」と、「リチェリューロック」が一枚看板の「スリン諸島」、その合間に浮かぶ「コ・ボン」、「コ・タチャイ」が、代表的なダイビングスポットです。

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この海域の魅力は、視界を覆いつくすほどの魚群と、その向こう側からやってくるジンベエザメやマンタなどの大物たち。一方、マッコスカーズフラッシャーラスやエクスクイージータダートフィッシュなど、マクロ生物も豊富です。


シミラン諸島の中で上陸が許されているのは、こちらのナンバー4と、ナンバー8の2島のみ 撮影/北川暢男

それぞれのダイビングスポットの魅力をご紹介しましょう。
まず、「シミラン諸島」はナンバー1~9まで島々と岩が連なる国立公園。東側は白砂の斜面が続くリラックス系、西側は巨岩が折り重なった地形派と、見どころがことなります。

シミラン諸島の北に点在する「コ・ボン」と「コ・タチャイ」。シミラン諸島からは「コ・ボン」で約20キロ、「コ・タチャイ」で約25キロ離れ、まるで大海の宿り木のように、魚たちが集まるスポットに。マンタやジンベエザメと遭遇する確率も高い。


スリン諸島とシミラン諸島の間に浮かぶ「コ・タチャイ」のピナクル。マンタとの遭遇率も高し! 撮影/北川暢男

この界隈の横綱的存在が、スリン諸島の「リチェリューロック」。出港するカオラックからは約80キロも離れたミャンマー国境近くに位置します。水深35メートルから突如切り立っている隠れ根で、あらゆる魚たちが集まるスクランブル交差点のよう。ソフトコーラルで覆われた岩の周りでは透かしテンジクダイやフュージラーの幼魚など小魚が群れ泳ぎ、それを狙ってロウニンアジやバラクーダの群れ、キンガメアジの大群、さらにはジンベエザメやマンタまでも登場。水中フルコースが楽しめます。


「リチェリューロック」はイソバナなどソフトコーラルも目を楽しませてくれます 撮影/北川暢男

かつてリチェリューロックまで行くとなると、ダイブクルーズの一択でした。それが、プーケットを北上したカオラックがベースとなったことで、時短となり、さらに高速ボートもお目見えし、デイトリップでも行くことが可能に。

たとえばカオラックを拠点とするダイビングショップ<ビッグブルーダイビング>では、上記の人気ダイビングスポットを日替わりで行っています。現在のところ、「リチェリューロック」は火・木・土・日。「コ・ボン」&「コ・タチャイ」は月。「シミラン諸島」は水。3日間潜れば、人気ダイビングスポットが網羅できる計算です。

<ビッグブルーダイビング>ではクルーズも開催。そのメリットは、移動がらくちん、そしてたくさん潜れること。人気スポットを押さえた4日間の短期クルーズなら、日本人ダイバーも参加しやすい。早朝、サンセット、ナイトもダイビングすれば、4日間で計14本も潜ることができます。

さぁ、今年のシミラン&スリンは日帰りダイブ? クルーズ? どちらにします?


この季節になると、シミラン諸島やスリン諸島の水中と合わせて、条件反射的にタイ料理も恋しくなる!?  撮影/北川暢男

■レベル
初心者から大物と出会えるチャンス大。ドリフトダイブなので、スムーズに潜降ができる、水中でガイドの支持どおりに動けること。

■ダイビングスタイル
船内泊のダイブクルーズと、日帰りのデイトリップがある。ドリフトダイブが主流。

■ダイビングシーズン
10月末から5月初めの北東モンスーンの時期のみ

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 

【連載】水中の楽園 Diving in ASIA supported by マリンダイビング



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