タイ
グルメ
ありそうでなかったタイレシピ本

タイ各地の“おうちごはん”レシピと心温まる家族のストーリーが満載!

濃厚な王道トムヤムクン photo: Kazuyo Kawatoko

数年前からバンコクのタイ料理界の主流のひとつとなったのが、「おばあちゃんのレシピ」や「お母さんのレシピ」を売りにした、家庭料理のレストラン。外食率が高い国だけに、小さい頃に毎日家で食べていたごく普通の家庭の味を求める気持ちは意外と強いようで、予約が取れない人気店の中にもタイ各地の家庭の味を提供している店がたくさんあります。

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もちろん現地で食べる家庭の味もいいけれど、なかなか現地には行けない……、という方にぜひおすすめしたいレシピ本を今回はご紹介します。誠文堂新光社から5月7日に発売された『タイかあさんの味とレシピ』には、タイ各地で暮らすかあさんたちのレシピを50種類以上掲載。かあさんの味が生まれるきっかけとなった、それぞれの家族の心温まるファミリーストーリーも充実。レシピ本としてはもちろん、タイの人たちの深い家族愛についての読み物としても楽しめるのが魅力。料理好きも旅好きもタイ好きも、みんなで楽しめる必読の一冊です!

本書のテーマは「ファミリーの背景」から生まれた、「家族を結ぶかあさんの味」。北はチェンマイから南はソンクラーまでタイ全土を周り、各地の料理上手なかあさんたちに、いつものおうちごはんのレシピを教えてもらいました!


バンコクの中華街で暮らす、ムイかあさん

華僑二世の夫と結婚したかあさんが作る中華系タイ料理や、海外で長く暮らしたバンコク出身のかあさんを支えた母直伝の味、イサーン地方から家族で出稼ぎ暮らしをしているかあさんが作る故郷の味など、どのかあさんのレシピにもそれぞれの家族の物語が寄り添っています。


中華系かあさんのトムヤムクン

例えばみそ汁の味が家庭によって違うように、トムヤムスープひとつ取ってもかあさんの出身地や家族の背景、住んでいる場所によって、味も見た目も材料も、まったく違うことも珍しくなかったり。日本人におなじみのガパオ炒めだって、家族構成や好みによって、激辛もあれば、優しい味わいのことも。日本同様、同じ料理でも家族ごとに味わいがまったく異なる家庭料理だからこそ、レシピを元に自分なりのアレンジを加えて自分だけのタイ家庭料理を生み出すのも楽しいはず。


調味料やタイ食材の紹介ページも充実

かあさんたちが普段作っているタイの家庭料理を忠実に紹介しているだけに、今までのタイレシピ本に比べると、聞いたこともない調味料や食材も多数登場している本書。作れるかな?と不安になることもあるかもしれませんが、心配はご無用。タイ料理には欠かせない調味料や食材の紹介ページも充実しているので、タイ料理初心者の方でも安心です。調味料ページは、実際に現地に行った際のお土産選びの参考にもなりますよ。レシピ本としてはもちろん、さまざまな楽しみ方ができるこの一冊、タイ好きの方はぜひ書店で手に取ってみてくださいね!

タイかあさんの味とレシピ
白石路以 著
誠文堂新光社
本体 1,500円+税

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000744.000012109.html



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