フィリピン
カルチャー
フィリピンを代表するダイビングスポットへ

新空港オープンで行きやすくなったフィリピン「ボホール」

フィリピン自慢のダイビングスポット「バリカサグ島」。宿のあるパングラオ島からボートで約30分 撮影:原田雅章

セブ島の南西、フィリピンで10番目に大きなボホール島。ダイビングスポットでいうボホール島は、いわゆるガイドブックで紹介されているボホール島とは少々異なります。

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ダイビングスポットとしてのボホール島は、南西部と橋でつながった小さなパングラオ島が拠点。ここにダイビングサービスや宿が集まっています。潜るエリアは、パングラオ島周辺と、遠征したバリカサグ島やパミラカン島をさします。


バリカサグでは入海規制のおかげか、海の面白さがアップ。ウミガメの個体数も増えたそうです 撮影:原田雅章

ダイバーにとっては、拠点となるパングラオ島へダイレクトに入れたら、ありがたいですよね? そこで朗報、2018年にボホール―パングラオ国際空港がオープン。マニラから国内線でパングラオ島へ約1時間15分で行けるようになりました。たとえば今回お世話になったパングラオ島のノバビーチリゾートならば、空港からわずか10分。移動の負担が激減です。ちなみに、セブ島からインする場合はこれまでと同様に、フェリーでボホール島のタグビララン港へ約2時間、そこから陸路の移動になります。

さて、ボホールの海。実際に潜るのは拠点となるパングラオ島がメイン。島周りはカニハゼやイングアイジョーフィッシュ、トウアカクマノミなど、人気のマクロ生物をウォッチングできます。


パングラオ島の人気エリアはアロナビーチ。アジア特有のゆるい空気が心地いいです 撮影:原田雅章

遠征するバリカサグ島は、フィリピンを代表するダイビングスポット。遠征といっても、ノバビーチリゾートからなら、船で30分ほどです。ただし、環境保護から入海規制が行われているので事前の予約を忘れずに。ダイバーの数を制限しているおかげで、海のポテンシャルも上がってきているようです。たとえばアオウミガメの個体数が増え、ギンガメアジの群れの遭遇率もアップ。ハウスリーフにニシキテグリも復活しました。

もうひとつの遠征組、パミラカン島は、豊かなユビエダハマサンゴの群生に群れるリーフフィッシュが見どころ。一方でバラクーダやギンガメアジの群れも出没。ドリーミン&ラジカルな面白さがあります。


ボホール島の観光地チョコレートヒルは、ユニークな地形からインスタグラムで人気。ダイビングの合間に1日ツアーで訪問を 撮影:原田雅章


世界最小のサル、ターシャ。ダイビング後のボホール島の半日ツアーでも会いに行けます 撮影:原田雅章

■レベル
初心者から。スポットによっては上級者向けも

■ダイビングスタイル
午前中に2ダイブが基本。午後に希望者は追加ダイブを。ボートダイビングがほとんど。パングラオ島ではビーチエントリーのハウスリーフダイブもできる

■ダイビングシーズン
乾季12~5月、雨季6月頃。平均気温は33~36℃、平均水温25~29℃。海況が安定しているのは1~3月、6~7月

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
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