ミャンマー
観光
こんなパゴダがあったとは!

有名どころだけじゃない、ヤンゴンのマニアックパゴダ5選

パゴダの国ミャンマーの最大都市ヤンゴンにはパゴダがたくさん。ガイドブックに載っているような有名パゴダでなくとも、見所満載の魅力的なパゴダはまだまだあります。今回はその中でも選りすぐりの5つを紹介します。

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屋根の上に鎮座する、壷を持った巨大仏
マハーチャインティッサ・パゴダ

金色に輝くどっしりとした御姿は遠くからも見ることができる  著者撮影

高さ約40mのヤカイン様式の仏像が屋根の上に座るこのパゴダは2009年に完成。歴史的価値が低いからか外国人観光客には無名ですが、大仏好きなミャンマー人には人気があり、大勢の参拝客を集めています。

ただのペットボトル入りの水に見えて、霊験あらたかな聖水!? 著者撮影

この仏像、よく見ると手に壷を持っています。壷に入っていたとの触れ込みのペットボトル入りの水が階下で配られており、からだの悪いところにかけると治るとか、願い事をして飲むと叶うなどと言われています。無料ですが、ほとんどの人は横の受付でいくばくかを寄進した後に水を持って行っているようです。


Mahar Kyain Thit Sa Shin Paya
・住所:Thu Nandar Rd., North Okkalapa Tsp., Yangon
・拝観時間:6:00~21:00

 

竹できた仏像と名コロニアル建築を擁する
ニー・パゴダ

近くに寄ってよく見ると、竹で編んだ籠の網目がわかる 著者撮影

竹の産地で有名なミャンマーには、各地に竹でできた仏像があります。サレーやカローのものはガイドブックなどでも紹介されて有名ですが、ヤンゴンにもあるんです。通称「ニー・パゴダ」(ビルマ語で「竹のパゴダ」の意味)、正式な名称はアウンシュエボンターというシャン族の僧院になります。

中には入れないが、コリント様式の柱など外観を楽しもう 著者撮影

この僧院の敷地内には、1908年に建造された図書館も建っています。かなり荒れてしまっていますが、コロニアル様式の壮麗な建築で一見の価値あり。戦時中は日本軍の兵舎としても利用されていたことがあるそうです。


Hnee Paya
住所:Newr 9 Miles, Pyay Rd., Mayangone Tsp., Yangon
拝観時間:6:00~19:00

 

ピンクのミニ仏像が壁を覆うフェミニンパゴダ
セインヤウンジー・パゴダ

モザイクを嵌め込む地色が影響し、エメラルドグリーンに輝くセイヤウンジー 著者撮影

ミャンマーにはよくパステルカラーを多用したかわいいパゴダがあるのですが、セインヤウンジー・パゴダは、ヤンゴン一かわいいパゴダだと個人的には思っています。1968年建立とこちらもあまり歴史はないのですが、ミラーモザイクで覆われたキラキラと輝く外観が美しいと、欧米人観光客には一定の知名度があります。

シュエダゴン・パゴダから近いので、ついでに寄るのにも便利 著者撮影

でも個人的におすすめなのはむしろ内部。壁一面にびっしりと配されたピンクの仏陀や仏像を縁飾るバラ、小花、鳥、天女たちが本当にラブリーなのです。なかなかインスタ映えするパゴダですので、女性なら是が非でも訪れてみてください。


Sein Yaung Chi Paya
住所:Shwedagon Paya Rd., Dagon Tsp., Yangon
拝観時間:5:00~21:00

 

仏教とヒンズー教が融合?
マハーペインネー・パゴダ

仏像とヒンズー神像が並ぶ不思議な光景 著者撮影

ダウンタウン中心部にあり、観光ついでに行きやすいパゴダ。「パゴダ」と書きましたが実はヒンズー寺院で、内部にはヒンズーの神の像と仏像が混在して祀られています。実はヒンズー教と仏教は近しい関係にあり、ヒンズー教徒は釈迦はヒンズー神の化身と考えていますし、仏教徒側もパゴダにガネーシャ神を飾っていることがあるほど。

日本では「超能力者」的な扱いだったサイババも「神」として祀られている  著者撮影

堂内ではほかにもミャンマーの土着信仰であるナッ神や、近年、錬金術師としてミャンマーで人気を集めたボーミンガウンなど、多彩な「神々」をごったまぜになって祀られています。日本でも一世を風靡したサイババも、「神」として一緒に安置されています。


Maha Pein Ne Paya
住所:149 24th Rd., Pansodan Tsp., Yangon
拝観時間:8:00~17:00

 

国宝級の仏像を集めた博物館パゴダ
ジャパン・パヤー

広い敷地内には大仏やミニ動物園や食堂などもある 著者撮影

2012年に古仏収集家だった日本人男性が、ヤンゴンから車で1時間ほど北上した農村部にある僧院に集めた仏像を寄贈。公開するやいなや人びとが大挙して訪れて多くの浄財が集まったのか、たった数年で仏塔や大仏が並ぶ一大公園となりました。僧院には正式な長い名前がありますが、寄贈者にちなんで「ジャパン・パヤー」の名前で知られています。

仏像は撮影禁止だが、仏像のポスターやブロマイドは売店で買える 著者撮影

内部は撮影禁止なので見ていただけませんが、300柱以上の貴重な仏像が大集合。人気の高さゆえ30分程度の行列を覚悟しなければなりませんが、一見の価値ある仏像がたくさんありますので、仏像好きには見逃せないスポットです。


Japan Paya
・住所:3 miles from Shan Chaung Pauk Bus Stop, Yangon – Pyay Rd., Hmawbyi Tsp., Yangon
・拝観時間:8:00~11:00 / 12:00~16:00

 
ミャンマー観光といえばパゴダ尽くしというイメージがあるかもしれません。まったくその通りなのですが、ひと口にパゴダといっても見た目や雰囲気、御利益も様々。有名パゴダ以外にも隠れた名刹がたくさんあるので、時間が許せば情報を集めていろいろご覧になってみてください。

 
(text & photo : 板坂 真季)

 
隅から隅まで!魅惑のミャンマー探検
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