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- ヤンゴンではなくネーピードー。ガイドブックに載らない首都のお出かけスポット
ホテルはどこも敷地が広大。外へ出るだけでも歩く気にならないほど。写真はパークロイヤルホテル 著者撮影
ミャンマーの首都をヤンゴンだと思っている人は多いのではないでしょうか。実はミャンマーは、2006年にヤンゴンからネーピードーへと遷都を行いました。しかし、政府機関は新首都へ移転したものの、実質的には国の中心は依然ヤンゴンにあるため、ヤンゴンとネーピードーを行ったり来たりするビジネスマンが多いのが現状です。
首都を一度は見てみたいという旅行者はもちろん、長期出張でネーピードーで滞在する方、首都出張のついでに休日を過ごしたい方、そんな方々に、首都ネーピードーの知られざる観光スポットをご紹介します。
並はずれて広いネーピードー観光は車で
役所勤めの女性は白いブラウスを着る。そのため役所の街ネーピードーの市場は白ブラウスだらけ 著者撮影
何もない荒地に開いた計画都市だけあり、ともかく広い! 隣のホテルへ行くにもタクシーが必要なぐらいです。ホテルゾーン、政府機関ゾーンと街が分かれ、それぞれが離れているので移動に車は必須です。タクシーやバイクタクシーもありますが、流しを捕まえるのは容易ではありません。他都市に比べて運賃も高いですし人気のない場所も多いので、安全を考えると車をチャーターして回ることをおすすめします。
ガイドブック掲載の観光地ってどうなの?
それまで何もない田舎だったネーピードーですが、遷都に際して政府は様々な施設をヤンゴンから移し、“首都の雰囲気”作りに努めました。ガイドブックに見所としてあがっているのは①シュエダゴンパゴダのレプリカであるウッパーサンティパゴダ、②少数民族の文化を学べるランドマークガーデン、③サファリが楽しめる動物園、④国立博物館、⑤軍事博物館、⑥宝石博物館、あたりでしょうか。
戦闘機や軍用ヘリの実物が、広い敷地内にたくさん並ぶ軍事博物館 著者撮影
このうち、①と②はよく似た施設がヤンゴンにあり、③と④は日本人から見ると物足りなく感じられ、個人的にはあまりおすすめしません。⑤はミリタリー好きには楽しめると思います。ぜひ行くべきなのは⑥です。ヤンゴンの宝石博物館からめぼしい展示物をすべて持ってきており、世界最大のサファイヤをはじめ、巨大なルビーや真珠、翡翠などなど、宝石の国ミャンマーの面目躍如の充実した展示となっています。
このようなガイドブックが紹介するスポットは、基本的に街中の施設です。実は郊外にも楽しめるスポットがあります。
郊外にある憩いの湯・ピンロン温泉リゾート
広い敷地内には、ボコボコと熱湯を湧き出す温泉プールが点在しています 著者撮影
市街中心部から山道を車で約2時間行った山間部にあるのが、ピンロン温泉リゾートです。ただし、ローカル度がかなり高く、外国人が利用するには少々ハードルが高いかもしれません。でも、足湯くらいなら楽しめるのではないでしょうか。レストランもローカルしかなく飲み物も冷えていないので、仲間とワイワイ訪れるなら、すべて持ち込むのも一考です。
コテージもありますが、外国人は宿泊不可。でもレンタルして足湯するのはOK 著者撮影
Pinlong Hot Spring Resort
住所 | Near Taung Kya Village, Nay Pyi Taw-Pin Laung Highway(50 miles from Nay Pyi Taw), Shan State |
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時間 | 24時間(夕方以降はレセプションに人がいないことあり) |
地図 | Google Mapで確認する |
若者に人気の天然プール・ナンモンジー滝
さらにインレー湖方面へ車を走らせると、パウンラウンダムのダム湖が現れます。圧倒的に雄大な光景が広がりますので、是非どこかのポイントで撮影を。
くねくねした山道のあちこちに撮影ポイントがある 著者撮影
ピンロン温泉から約1時間、ダム湖の展望を堪能した少し後に着くのが、ナンモンジー滝への船着き場です。道路沿いの食堂「ナンモン」が目印。店の前にたむろしている船頭と交渉し、小舟でダム湖を1時間ほど乗った後、山道を15分ほど歩くとナンモンジー滝が開けます
舟が着いて滝までは、ちょっとしたトレッキングのような道が続く 著者撮影
棚田のように幾重にも連なる青い水をたたえた自然のプールが圧巻です。ここでの水遊びが若者にはちょっとしたブームになっており、乾季の休日にはけっこうな人出となります。みんな服のまま入っていますので、チャレンジしたい方はどうぞ。
晴れた日は、ことのほか青く映るナンモンジーの水 著者撮影
Nant Mon Gyi Waterfalles(船着き場)
住所 | Talaingma Village, Nay Pyi Taw-Pin Laung Highway, Shan State |
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時間 | 特に決まっていないが、午後遅くなると舟の便はなくなる。 |
地図 | Google Mapで確認する |
在住外国人の避暑地・ガーレイッカンター
ネーピードーのホテルゾーンには、ミャンマー政府が新首都としての威信をかけて集めた(邪推?)高級ホテルが並びます。ゴージャスホテルでステイケーションというのも楽しそうですが、在住外国人に密かに人気なのが、中心部から車で25分ほど行ったダム湖畔にあるガーレイッカンター・エコリゾート。隠れ家的な小ぢんまりしたホテルで居心地抜群。近くには象ライディングも楽しめるエレファントキャンプもあります。
ウッディーな雰囲気のガーレイッカンター・エコリゾート。部屋数が少ないので行くなら予約を 著者撮影
Nga Laik Kan Tha Eco Resort
住所 | Kywe Shinn Village, Ottara Thiri Tsp., Nay Pyi Taw |
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電話 | (+95)67-8430026 / (+95)9-4920-7889 / (+95)9-4920-7879 |
HP | http://www.ngalaikkantha.com/index.html |
地図 | Google Mapで確認する |
街を遥かに見晴らす・マウントプレザントホテル
もうひとつ、ぜひ行ってみたいのが、中心部近くの丘の上に建つマウントプレザントホテルのレストラン。広々としたテラスからは、ネーピードーの街が一望のもと。午後のランチタイムを過ごすには最適なシチュエーションです。
レストランのテラス。地図を見ながら、泊まっているホテルを探すのも一興 著者撮影
Mount Pleasant Hotel
住所 | Pho Zaung Hill, Oattarathiri Tsp, Nay Pyi Taw |
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電話 | (+95)67-3431166 / (+95)9-4004-70553 |
HP | https://www.mountpleasanthotelmyanmar.com/ |
地図 | Google Mapで確認する |
ほかにも見逃せないのは、人工的な新首都ならではの、車通りがほとんどないのにやたら広い道路や国会議事堂をはじめとするバカでかい省庁の建物。遷都して15年近くがたちますが、まだまだ「田舎に突然出現した首都」感を味わえるのが、ネーピードーの面白さなのかもしれません。
やたら広い道路は、有事の際には飛行機の滑走路になるという噂が… 著者撮影
(text & photo : 板坂 真季)
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