インドネシア
カルチャー
マリンダイビングの2019年最注目!

ドラゴンにも会える秘境コモド・ダイブクルーズ

好条件が重なって、魚影の濃さはコモドナンバー1のバトゥ・ボロン 撮影/北川暢男

インドネシアのコモド島周辺は、太平洋とインド洋の境目に連なる小スンダ列島のほぼ中央に位置します。しかも北は暖かなフローレス海、南は栄養豊富なインド洋の深層水が沸き上がるとあって、魚影が濃厚。こうした海はえてして透視度が期待できないものだけれど、その予想に反して視界はクリアなブルー! しかもマンタが出没するスポットがいくつもあり、サンゴの群落もあれば、砂地もあります。いわば、奇跡が重なったような海域なのです。


マンタポイントではその名のとおり、マンタ狙い 撮影/北川暢男

コモド島周辺の海域は3つに分かれます。具体的にはダイナミックな地形と大物・回遊魚は北部、サンゴとソフトコーラルの群落は中部、フォトジェニックな南部。ダイビングスタイルとしてはフローレス島のラブハンバジョから日帰り、またはダイブクルーズになります。しかし、日帰りではスポットが限られるし、移動時間もかかります。この海の本領を味わうなら、朝から晩まで潜れて、行動範囲も広いダイブクルーズがおすすめ。


サンゴの群落から白砂の海底へ移り行くドラマティックな水中景観のシアバベサル。カメも頻繁に出没 撮影/北川暢男

今回おすすめしたいのは、「レディデノック」号。この船、ユネスコの「人類の無形文化遺産」に選定されたピニシ船という木造帆船をモチーフにしたデザインも◎。ゲストは最大12人まで、しかもシングルルームが2室あり、ひとり旅には好都合でリーズナブルなのです。


伝統的な木造帆船のピニシ船をモチーフにした「レディデノック」号 撮影/北川暢男

「レディデノック」では1日3ダイブが基本。これにナイトやサンセットダイブを加えることもOK。ナイトロックスも常備しています。ダイビング器材のセッティングはチェックダイブ時に1度行えば、あとはスタッフがタンク交換をやってくれます。洗い桶も、カメラ用、マスク用、スーツ用に分かれ、気持ちよくダイビングができるシステムになっています。

ダイビングのみならず、マワン島やワイニル島、そして本命のコモドドラゴンにあえるリンチャ島にも上陸します。ちなみに野生のコモドドラゴンは早朝か、夕方に現れる確率が高く、その時間を狙えるのもクルーズの強みです。


真打登場のコモドドラゴン。レンジャーと一緒にウォッチングはレア 撮影/北川暢男

■レベル
フリー潜降と中性浮力ができればOK

■ダイビングスタイル
ダイブクルーズでは母船からディンギーに乗り換え、バックロールでエントリーする

■ダイビングシーズン
ベストシーズンは透明度が上がる4月~11月の乾季。雨季でもダイビングは楽しめ、しかもマンタの遭遇率がアップ

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 

【連載】水中の楽園 Diving in ASIA supported by マリンダイビング



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