インドネシア
カルチャー
憧れの魚とご対面も!

アグン山噴火騒ぎが収束。今が行き時、バリ島トランバン!

昨年9月のアグン山の噴火騒動により、バリ島への旅行者が激減してしまっているといいます。けれど、噴火活動はほとんど見られず、アグン山から近いトランバンにあるダイビングサービス「ノーブルバリ」も毎日ダイビングを行っているそうです。そして季節は待望の乾季に突入。今、バリ島が行き時です。

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トランバンが位置するのは、バリ島の東海岸。デンパサール空港から車で約3時間、喧騒のクタから遠く離れた、黒砂ビーチにジュクンが連なる、のどかな漁村です。

「ノーブルバリ」から望むアグン山。2018年2月10日にインドネシア火山地質災害対策局が火山危険レベルを1段階引き下げ、避難区域も火口から半径4キロに縮小されました(撮影/原田雅章

トランバンの魅力は沈船とウミウシなどのかわいい生物。沈船スポットは世界トップクラスの実力派ながら、ビーチエントリーしてすぐにあり、少し脇へずれればダイナミックなドロップオフ。日頃は深場にいるスミレナガハナダイが水深10メートル台で群れていたり、アケボノハゼと大接近することができたり、憧れの魚とご対面することも可能です。

ドロップオフで群れているテルメアジ。マクロだけでなく、群れの迫力も醍醐味(撮影/原田雅章)

そして、ウミウシ!
「ノーブルバリ」のガイドのエカさんとヤンスーさんにウミウシをリクエストすると、待っていましたとばかりに、次から次へと多種多様なウミウシを見せてくれます。トランバンから車で約5分のダイビングスポットの「プティイサン」では、一度のダイビングで30種類ものウミウシをウォッチング。その中には、「ゴージャスマツカサ」や「オオアリモウミウシ」というスターウミウシまでも! さらには、「ピカチュウウミウシ」祭りと呼びたくなるほど、今年はピカチュウの変化形が続々とお目見え。さらに飛ぶウミウシとして人気のムラサキウミコチョウが当たり前に見られ、加えてウミコチョウの仲間も続々と登場中。おまけにカエルアンコウやタツノオトシゴ、エビ、カニ類も見せてくれるなんて、なんて贅沢!

ソフトコーラルの合間にクダゴンベ。色彩に溢れるトランバンの水面下。(撮影/原田雅章)

お世話になった「ノーブルバリ」は2012年にオープンした宿泊施設を併設したダイビングサービス。海へ徒歩で2~3分。隠れ家感も味わえます。そして減圧症予防に有効なエンリッチド・エア・ナイトロックスを追加料金なしで利用できるのも、ポイントです。

早朝からサンセットダイブやナイトダイブまで1日最大5本行う無制限ダイビングツアーを、「ユーツアー」という旅行会社が「ノーブルバリ」で開催中

アメンボウのような形をした細長いジュクンを使ったボートダイブも開催

ノーブルバリ
https://www.noblebalidive.com/

■レベル
ダイバーはマスクを着け、カメラを手にある程度の水深まで入ると、スタッフがBCやフィンも装着してくれる、いわゆる“殿様ダイブ”。楽ちんにダイビングが楽しめます。

■ダイビングスタイル
ビーチダイブが主流だが、ジュクンという細長い船でのボートダイブも。ビーチダイビングの際はブーツを忘れずに

■ダイビングシーズン
4~9月が乾季のベストシーズン

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 

【連載】水中の楽園 Diving in ASIA supported by マリンダイビング

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