シンガポール
グルメ
優雅なひとときを

ローカル・セレブシェフのお店で味わうプラナカン・ハイティー

筆者撮影

プラナカン料理のセレブリティーシェフ、バイオレット・オンさんがプロデュースするレストラン「ナショナルキッチン バイ バイオレット・オン」ではイギリス式ハイティーとはまた一味違ったシンガポールならではのハイティー体験が出来ます。

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お茶の文化はアフターヌーン・ティーとハイティーとありますが、アフタヌーン・ティーは文字通り「午後のお茶」的な意味が強く、上流階級の方達の習慣とされていました。

ハイティーと言うのは、どちらかと言うと食事の色合いが濃く、少し早目の夕食と言う意味が強いのだそうです。こちらはどちらかと言うと、労働者階級に発達した習慣だとか。

シンガポールではあまり差を感じませんが、そう言われてみると、ハイティーとメニューに銘打っている方がお食事の色合いが濃いような気もします。

いづれにしても3段トレイで出て来るハイティーは、いろんなものを少しずつ食べたい女性にはピッタリです。

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一番下のお皿にはお食事系のお料理が乗っています。甘辛く調理した牛肉を細かく切ったフィリングを、白いフカフカのパンではさんだパオと干しエビのすり身のサンドイッチ。この白いパンはプラナカン料理にはよく出て来ますが、本当にフワフワで幸せな気持ちにさせてくれるパンです。

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真ん中のお皿は、クエ・パイティーなどプラナカンを代表する前菜系のお料理。オタと言われる魚のすり身をパンダンの葉に包んで焼いたものを、サクサクのトーストの上にお上品に乗せています。

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一番上はプラナカン・クエを中心にしたスイーツ。小さなジャーに入っているのは、グラ・メラカと言う椰子砂糖のシロップです。日本の黒糖に似たグラ・メラカはマレーシア、シンガポール、インドネシアのお料理やスイーツに使われます。

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追加メニュー(二人分でS$16)になりますが、ラクサがお好きな方はぜひラクサの美味しいところが凝縮されたドライ・ラクサをオーダーしてみてください。こちらのドライ・ラクサは実はここのハイティーのイチオシかも知れません。ランチでアラカルトでも食べられますが、量的にはこちらのハイティーで出て来る量がちょうど良い量です。スープのラクサとはまた一味も二味も違います。

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飲み物はコーヒー(コピ)、マサラティー、チェンドルティー、イングリッシュティーから選べます。プラナカン料理なので、マサラティーやちょっと甘い風味のチェンドルティーもよく合います。

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お店のインテリアも全てが素敵な「ナショナルキッチン バイ バイオレット・オン」。シックなインテリアとプラナカンの華やかさがうまくミックスされています。

日常から離れて、少し贅沢な気分にさせてくれるのが、シンガポールのアフタヌーン・ティーやハイティーの素敵なところです。イギリス統治時代に建てられた旧最高裁判所の建物を改築した美術館の中にある「ナショナルキッチン バイ バイオレット オン」で優雅なひと時を過ごしてみて下さい。

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