ベトナム
グルメ
ひと味違うベトナム料理

フエのお寺で味わうベトナム式精進料理

著者撮影

今回ご紹介するのはお寺(Lien Hoa寺院)が経営する、ベトナム式精進料理のお店だ。なんと、ヌクマムすら使用しないと言う徹底ぷり。ヌクマムを使用しないベトナム料理とは、どのような味わいなのだろう?と強い興味を覚えた次第だ。

 
旅行者にとっては穴場のお店だが、ヘルシーな料理をリーズナブルに頂けるため、ランチタイムは地元の方で賑わっている。お坊さんが来られているのは勿論、若い女性も一人で訪問されていた。

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店内は木で組まれており落ち着いた雰囲気。お寺が経営するだけあり、清潔感もある。メニュー数が豊富で料理写真が付いていないため、周りの人が頼んでいる定食を頼んだ。幸い英語表記はされており、“Rice in full potion”となる。これはハッキリ言って結構な量だったので、自身の無い方は“Rice in dish potion”を頼むと良いだろう。各々47,000VND(約240円)、18,000VND(約90円)となる。

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Rice in full potion

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料理は結構豪華で、3品のおかず、スープ、ご飯で構成されている。野菜に加えて、揚げた豆腐や麩を用いた料理があるのは、日本の精進料理と同様だ。

味付けは全体的に控えめで、揚げ豆腐に関しては甘味噌でピリ辛に仕上げている。野菜炒めなどはそのまま頂くと少し物足りない味わいだが、付け合せの調味料を用いると味わいが深まる。付け合せの調味料は辛味噌、辛いシーズニングソース、発酵させた豆腐(腐乳のような)。

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この中で一番活躍してくれたのは辛味噌。あらゆるおかずに合い、ご飯との相性を高めてくれる。

そして、面白いのは発酵させた豆腐。塩気と酸味が強いのは予想通りだが、役割としてはこれによって「発酵感」を充足させているのではないかと思われる。

他のおかずについても言及しよう。
野菜炒めには硬い麩のような食材が用いられており、これは矢張り肉の代替だろう。

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ジャガイモ、人参、冬瓜の炒め煮については、あっさりしたカレー味が付けられており、これはスパイスによって味を広げている。

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小さな揚げ豆腐からじゅわっと強い味わいが溢れるようにも仕掛けが施されている。

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スープは青菜、豆腐、キノコを用い、非常に素朴な味付けだ。シーズニングソースで味を調整して頂いた。

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一般的なベトナム料理とは異なり、ここでしか頂けない料理なのではないだろうか。マニアックな方は是非訪問を!笑

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著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

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