ベトナム
観光
ハロン湾、ホイアン、フエ、ミーソンを5泊7日で!

いつか訪れたい!ベトナム北部と中部の世界遺産4件をめぐるモデルプラン


ホイアン ©TRIPPING!

年末年始の海外旅行も難しそうな今日この頃、筆者は妄想旅行にはまっています。今回の記事では、筆者の数ある妄想旅行の中から「5泊7日でベトナム北部と中部の世界遺産4件をめぐる旅」をご紹介!ベトナムって各都市にみどころが盛りだくさんなので、1つの都市だけではもったいなくて、いろいろ周遊したくなる国なんですよね。ハノイIN、ダナンOUTの5泊7日で、絶対に外せない世界遺産4件、ハ・ロン湾、フエ、ホイアン、ミーソンをまわるモデルプランです。

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1日目 まずはハノイへ!


photo:世界遺産イェーイ!

旅のフライトはハノイIN、ダナンOUT。日本からハノイは飛行機で約5時間。午前便を選べば、お昼過ぎにハノイに到着できます。1日目はハノイの街を散策してみてはいかが。時間があればハノイ市内にある世界遺産「ハノイ-昇龍(タン・ロン)皇城遺跡の中心地」を訪れてみましょう。またハノイ名物の水上人形劇もおすすめ。コミカルな人形たちの動きから目が離せません!夜はハノイならではのナイトライフも楽しみたいところ。おしゃれなルーフトップ・バーやクラフトビール専門店で初日の夜を締めくくりましょう。

 

2日目 世界遺産 ハ・ロン湾1泊2日クルーズへ!


photo:ひさほ ゆう

ニョキニョキと浮かぶ奇岩が幻想的なハ・ロン湾は、ベトナム旅行のハイライト。しかしベトナム北部ハノイから車で約5時間と少々アクセスが悪いので、どうやって旅のルートに入れるのか悩ましいのです。


ゴリラ岩。奇岩には面白い名前が! photo:ひさほ ゆう

フエ、ホイアン、ミーソンなど有名な世界遺産はベトナム中部に位置しているので、思いきってハ・ロン湾を外してしまうのもひとつなのですが、日本ではなかなか見ることのできないような、ハ・ロン湾の神秘的な風景はやっぱり見たいですよね!奇岩の風景を見ることができるスポットは他にもあるのですが、ハ・ロン湾の奇岩は、そのスケールの雄大さで群を抜いています。1500平方kmを超える湾内には、なんと2000以上もの奇岩が!


photo:ひさほ ゆう

ハノイに1泊もしくは2泊できれば、ハ・ロン湾を訪れることは可能。幻想的な風景はハノイ発の日帰りか1泊のクルーズで楽しみます。今回は贅沢に1泊2日の宿泊クルーズをチョイス。午前中にハノイを出発して、ハ・ロン湾クルーズの乗船地へ。クルーズに乗船し、船から奇岩を見学したり、ランチを食べたり、洞窟の中を歩いたりとハ・ロン湾を満喫します。


photo:ひさほ ゆう

奇岩に近づく時は、手こぎボートに乗り換えることも。ボートのまま洞窟をくぐり抜けるのは迫力満点!


photo:ひさほ ゆう

クルーズの目玉は、船から下りての洞窟探検!いくつかの洞窟は歩いて観光することができます。こちらはティエンクン洞窟。石灰を含んだ水滴が何万年もの時を経て作り出した鍾乳石に目を奪われます。


photo:ひさほ ゆう

ハ・ロン湾の美しい夕景、月の明かりに照らされた奇岩の風景など、移りゆく姿を楽しめるのが宿泊ツアーの醍醐味。眠るのが惜しくなってしまいそうですが、心地よい揺れに身を任せてゆっくりと休みましょう。

 

3日目 世界遺産ハ・ロン湾クルーズ2日目、そしてフエへ!

ハ・ロン湾クルーズ2日目は太極拳のレッスンなどからスタート!クルーズでは様々なアクティビティを用意しています。ハ・ロン湾をバックに素敵な朝を迎えましょう。


photo:世界遺産イェーイ!

朝食後は、島に上陸したり、マリン・アクティビティを楽しんだりと、1泊2日クルーズならではのゆったりとしたひとときを。お昼前には下船するので、最後に奇岩をしっかりと目に焼き付けておきます。


 

下船後は車でハノイに戻ります。時間に余裕があればハノイ市内の観光など。夕方にはハノイの空港に行き、飛行機で約1時間かけて、古都フエに向かいます。

3日目はフエに宿泊。ベトナム最後の王朝がおかれたフエで、王族も味わったという宮廷料理を味わってみてはいかがでしょうか。

4日目 世界遺産フエを堪能、そしてホイアンへ!

1802年から1945年まで続いたベトナム最後の王朝、阮(グエン)朝の都フエ。王宮や寺院などの歴史的建造物群が古都の風情を醸し出し「ベトナムの京都」とも言われています。見どころが点在しているので、シティツアーの利用がおすすめ。


王宮正門 photo:世界遺産イェーイ!

阮朝の王宮は、中国北京の故宮の4分の3の縮尺で作ったと言われており、約600m四方の城壁に囲まれた王宮内にフラッグタワー、大和殿などの遺跡があります。


大和殿 photo:ひさほ ゆう

王宮での儀式の場であった太和殿。太い柱は1本の木から作られています。柱に描かれているのは、皇帝の象徴である龍の絵。


カイディン帝陵 photo:世界遺産イェーイ!

フエ郊外に位置するカイディン帝陵。1920年から20年かけて作られたヨーロッパ風の建築が特徴。


photo:ひさほ ゆう

外見も西洋風で斬新なのですが、内部は天上や壁が陶磁器やガラスの破片でステンドグラスのように飾られていて絢爛豪華!フランスのベルサイユ宮殿を模したとされます。


 

華やかなフエの余韻に浸りながら、次の世界遺産「古都ホイアン」へ向かいます。フエからホイアンへの移動は、車をチャーターして3時間程度。ホイアンのホテルまで送ってもらえば楽ちんです。ホイアンの夜景を楽しみながら夕食を頂きましょう。


ライトアップされた来遠橋 ©TRIPPING!

ベトナムの2万ドン札にも印刷されている来遠橋は、1593年に日本の職人が作ったとされる木造の橋。通称「日本橋」とも呼ばれています。

5日目 2つの世界遺産ミーソンとホイアンを観光!

5日目は、ホイアンのホテル発着半日ツアーで、世界遺産「ミーソン聖域」を観光。朝8時にホイアンを出発してバスでミーソンへ向かいます。現地で2時間くらい観光し、再びバスでホイアンに13時半頃に戻ってくるツアー。


photo:世界遺産イェーイ!

四方を山に囲まれた、鬱蒼とした森の中にレンガ造りの建造物が眠っています。ミーソン聖域は、「チャンパー王国」の聖地で、ヒンドゥーの神々を祀るために造営された宗教建築遺跡です。


photo:世界遺産イェーイ!

レンガで造られた壁には、ヒンドゥー教の影響を受けて多くの装飾が施されています。こちらの祈る女性像は、壊れているものの見事な造形美を表しています。


photo:世界遺産イェーイ!

ミーソンの建造物はレンガを少しずつずらして積み上げて屋根を支える独自の構造で、接着剤を使わずに建てられているのが特徴。

1000年もの時を経てこの地に残る遺跡を見た後は、ホイアンに戻って街歩きを楽しみましょう!


photo:ひさほ ゆう

ベトナムの港町ホイアンは「海のシルクロード」の拠点で、大航海時代には日本人街や中国人街が作られ、多くのヨーロッパ人も住んでいました。トゥーボン川から見た町並みは、その面影を今に伝えています。


昼間の来遠橋(日本橋) photo:ひさほ ゆう

ホイアンは16世紀~17世紀には朱印船貿易の中継地点として多くの日本人が移住し日本人町も形成されました。江戸幕府による鎖国後、日本人町は衰退し、中国系の移民が増えていきます。中国系の移民は、出身地別に会館を建てるなど、現在も協力しあって暮らしているそうです。


廣肇会館 photo:ひさほ ゆう

ランタンが煌めくホイアンの夕景もぜひ見ておきたいところ。ベトナム最後の夜を締めくくるのにふさわしい風景です。


©TRIPPING!

6日目&7日目 日本へ帰国

最終日は、ホイアンでのんびりと街歩きを楽しんだり、お土産を買ったりしながら過ごし、帰国の途につきます。

5泊でベトナム北部と中部の世界遺産4件をまわる旅はいかがだったでしょうか。ハ・ロン湾に1泊するというのと、フエ→ホイアンの移動を車でチャーターしてしまうというのがポイント。妄想旅行とはいえ、ベトナムに3回訪れたことのある筆者が、4回目に行くならこのプラン!ということで考えたものなので、かなり実現度の高いプランです!海外旅行が楽しめるようになったら、ぜひこのプランで訪れてみて下さいね。

(text : 鈴木かの子)

【連載】世界遺産のプロが教える! アジア イェーイな旅

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