タイ
グルメ
朝から行列の大人気店で屋台メシ!

バンコクの絶品カオカームー専門店「ジャルンセーン」

著者撮影

バンコクに遊びに来る友人たちをよくアテンドするのですが、その時に必ずといっていいほど案内しているのが、ジャルンクルン通りとシーロム通りが交差する付近にある「ジャルンセーン シーロム」です。ここは、知る人ぞ知るカオカームーの専門店。豚足を中華スパイスなどと煮込むカオカームーはカオマンガイやパッタイと並び、タイ人がよく食べている定番屋台料理のひとつですが、作るのに時間がかかり専門店でないと提供するのが難しいこともあり、日本のタイ料理店ではなかなか食べられないメニューのひとつ。せっかくタイまで来たのなら、日本では味わえないものを!しかも、おいしいお店で!との思いから、友人たちをこの店に案内しているのです。

トロットロの旨みたっぷり!豚足煮込みはバンコク随一

ほかにはない味わいを求めて、午前中から満席! 著者撮影

シーロム通りから一本入った細い路地にある「ジャルンセーン」ですが、店の前は午前中から行列している人もいるほどの大賑わい。カオカームーを食べられる屋台や食堂はこの周辺だけでも無数にあるのにも関わらず、地元の人やご近所で働く人たち、そして観光客までもが殺到するのは、ここでしか味わえないカオカームーがあるからです!

カームーレック(小)140THB 著者撮影

カオカームーとは、カームー(豚足)を煮込んだものをカオ(ごはん)に添えた料理のこと。一般的には煮込んだ豚足の肉を食べやすくほぐしたものをごはんに添えて提供するのですが、ここでは骨付き肉をそのままどーんと食べさせてくれます! インパクトのあるビジュアルだけでも嬉しくなっちゃいますが、この店がすごいのはその味わい! 日本人には少し甘く感じることの多いカオカームーですが、ここのはべたっとした甘さがなく、中華スパイスの香りがふわりと広がる軽やかなおいしさなんです。一見、脂がすごそうな皮の部分もサクッと柔らかな食感で、脂のしつこさは一切なし。豚足があまり得意でない人にも食べやすい仕上がりです。

自家製ダレ 著者撮影

そして、この店のカームーのおいしさを一層引き立てているのが、この自家製ダレ。屋台でよく使われているものは甘みが強くベタベタとしていることが多いのですが、こちらのものは生唐辛子の辛さと香りとすっきりとした酸味が印象的な爽やかな味わい。自家製なので増粘剤や保存料なども入っておらず、豚肉の旨みと甘さをバランス良く引き立ててくれるので、どんどん食が進んでいきます。

カームー(1人分)50THB 著者撮影

もちろん、一般的なカオカームー屋台で食べられるのと同じ、ほぐしたタイプもあり。おすすめは豚足のおいしさを丸ごと堪能できる3枚目のカームーですが、皮がどうしても苦手な方や1人でたくさん食べるのは無理そう、という方は、ぜひこちらからお試しを。

大鍋で煮込むのがおいしさの秘訣 著者撮影

店頭には大きな鍋があり、中には大量のカームーが! 大鍋でたくさん煮込むからこそ、豚の旨みがじんわりと広がり深みのある味わいに仕上がりに。

ランチタイム前には店頭に行列も 著者撮影

朝からたくさんの人で賑わっていますが、ランチタイム前にはお持ち帰りの人と席が空くのを待っている人たちで、店の前は大混雑! できれば、ランチタイムを外して訪れるのがおすすめです。

大きな赤い看板が目印 著者撮影

(text & photo : 白石路以)

【連載】タイ料理ライターイチオシ! バンコク絶品食堂案内

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