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熱帯写真家フォトエッセイ

バンコクからぶらり旅 ~ 超ローカルなラヨーンのビーチ ~

夕陽を見ながらのんびりとシーフードとビールを楽しむ   著者撮影

深夜、急に海が見たくなってバイクでぶらりと東へ向かった。チョンブリー県のバンセーンかシーラチャーで朝日を見てビーチで昼寝でもして帰ってこようと考えていた。

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バンコクを出発して3時間、パタヤ付近で朝日を迎えた   著者撮影

シーラチャーに着いたのは午前5時。朝日にはまだ早いので、まだ、行ったことのないラヨーンまで一気に走ることにした。パタヤ近郊のウタパオ空港付近で夜が明けた。セブンイレブンで一休み。かれこれ3時間以上も走ってきた。さすがにお尻が痛い。ラヨーン市街の渋滞を抜け、サメット島行きの船が出るバンペーに着いたのは8時過ぎ。約250km、5時間の耐久レースだった。

素朴で何も無いラヨーンのビーチ  著者撮影

バンペーから更に東に15分ほど走り、バンガロー風のゲストハウスにチェックイン。ビーチフロントではないが、道路の反対側がビーチで歩けばすぐにビーチにアクセス出来る。エアコン付きで600THB/泊(約1,800円/泊)。一流ホテルだとアーリーチェックイン扱いになりそうだが、ローカルのゲストハウスは「チェックアウトは12時(翌日)」と言われた。24時間以上も滞在可能とは少し得した気分だ。部屋はお世辞にもキレイとはいえないが、バックパッカー経験者なら十分に納得できる。シャワーを浴びて仮眠を取ることにした。

ビーチ沿いの道にはバンガロー風のゲストハウスが並ぶ  著者撮影

午後、ビーチ沿いにある食堂で食事。平日ということもあり他にお客さんの姿は見かけず、ビーチチェアはガラガラだ。ちょっとビーチを独り占めした気分になった。波の音を聞きながらシーフードとビールを飲んでまったりと過ごした。ビーチリゾート派には向かないだろうが、波の音を聞きながらのんびりと過ごすのが好きな人にはいいだろう。

シーフードもタイ風。蟹のサラダ、ヤム・プー・マー  著者撮影

ビーチベッドで昼寝をしたり、読書をしていたら夕方になってしまった。夕陽を楽しみながらビールを一杯。至福の時間。パタヤのような派手なナイトライフも一流のホテルも無い。ちょっと鄙びた感じが漂う。あるのは波の音と素朴なタイ風シーフード。夕陽を肴にビールを一杯。そんな楽しみ方が出来るならオススメかも知れない。

 
(text & photo : 中島貴義)

 
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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