タイ
観光
タイの地方を巡る美食の旅 vol.2

素朴なローカルグルメに癒されるタイ北部ナーン県

photo : Satomi Matsui

タイが好きで何度も訪れているリピーターの中でも、“タイ料理”に目がない人に今、断然おすすめしたいのが、食をテーマにタイの地方を巡る旅。

特集「タイの地方都市を巡る美食の旅」の第二弾は、ラオスと国境を接するタイ北部の素朴な町、ナーン県へ。

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のんびりとしたスローライフが根付くナーン県

photo : Satomi Matsui

タイの人々が「とにかく長閑な田舎町!」と口を揃えて言う、ナーン県。緑豊かな山々に囲まれ、様々な少数民族が暮らすエリアでもあるナーン県は、まさに自然と調和した素朴なスローライフを体験できる場所。ナーン川の魚や田畑で採れる野菜を使った地元料理を出すレストランも点在しているので、ご当地グルメはマストで味わいたい。

 

タイ北部のソーセージ「サイウア」作りにチャレンジ

photo : Satomi Matsui

ナーンのスローライフを肌で感じるなら「バーン・ボー・スアック・コミュニティ」を訪れるのが最適。ボー・スアック地区に暮らす村人がホームステイを営んでいたり、各種ワークショップを開催している。美食の旅で体験したいのは、タイ北部のソーセージであるサイウアを作る料理教室。村で採れるコブミカンの葉やパクチー、レモングラスなどのハーブ、さらに赤玉ネギ、ニンニクなどの野菜に、ターメリックや唐辛子、カー(タイ生姜)、ガピ(エビの発酵調味料)を加えたものをクロック(木のうす)ですりつぶし、豚ミンチと合わせたものを腸詰めしてから、炭火で約15分ほど焼けば、自家製サイウアの完成だ。


photo : Satomi Matsui

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サイウア作りの後は、村の女性たちによる郷土料理のランチを味わいたい。ナーン特有のハーブであるマックウェン(タイの花椒)を使ったガイトード・マックウェンは、“シビうま”を感じる逸品。その他にもトマトベースのナムプリック(タイ風ディップ)など、どれも手作りならではの滋味深い味わいが印象的で、ほっとできるタイ料理の数々に感動すること間違いない。


photo : Satomi Matsui

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尚、サイウア作りとランチ(5品程度)がセットになって2名1組で400THB(約1,400円)/人、4名以上の参加で一人300THB(約1,050円)/人。※メールもしくはFacebookメッセージで要予約

さらにディープなローカル体験をするならホームステイするのも一案。

■バーン・ボー・スアック・コミュニティ(Baan Bo Suak Community)
https://www.facebook.com/homestaybaanbosuak/

 

ナーンの郷土料理を味わえるローカルレストラン

photo : Satomi Matsui

地元の料理を堪能するなら、中心地にあるレストラン「フアン・プーカ」へ。バンコクのホテルでシェフをしていたオーナーが、地元ナーンの料理を広めたいとの想いからオープンした一軒で、珍しい料理の数々を味わうことができる。おすすめは、揚げた魚と野菜、果物、ハーブを和えた料理、プラニン・プー・ガーム・ヤーオ。揚げ具合が絶妙な魚はもちろん、レモングラスやコブミカンの葉、カー(タイ生姜)に加えて、酸味のある若いマンゴーがアクセントになっていて絶品。地鶏と地元野菜をたっぷり使いクミンなどのスパイスを効かせた辛いスープも必食メニュー。ちなみに、レストランで使う米や野菜のほとんどを自社のオーガニック農園で栽培するというこだわりも魅力。


photo : Satomi Matsui

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■フアン・プーカ(Huanpuka)
https://www.facebook.com/HUANPUKA/

タイの原風景を眺めながら、きのこ料理三昧

今、ナーン県を訪れるタイ人に大人気なのが、絵に描いたような田園風景を眼前に、収穫したばかりのきのこを使った料理を味わえる「ホアナム・マッシュルーム・ファーム」だ。串焼きや素焼き、フライは、噛めば噛むほど、きのこ本来の旨味を感じられるシンプルながら間違いのない料理。さらにきのこのラープやきのこピザなど、専門店ならではの創作料理も多数ラインアップしていて、きのこ好きにはたまらないはず。


photo : Satomi Matsui

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■ホアナム・マッシュルーム・ファーム(Hua Nam Mushroom Farm)
https://www.facebook.com/ฟาร์มเห็ดบ้านหัวน้ำ-142498919115418/

地元で愛される老舗デザート食堂

photo : Satomi Matsui

「パー・ニム」は、ナーン県を訪れる観光客のほとんどが足を運ぶと言われている伝説的なデザート食堂。創業1973年の老舗で、2017年に現在の場所に移転してきた。ここで食べられるのはタイの伝統的なデザートの数々。ココナッツアイスにタロイモの白玉団子、小豆やハトムギなどを甘く煮た物、仙草ゼリーなどを組み合わせて、ココナッツミルクをかけたデザートがメニューに並び、その数20種類以上。どれも甘さ控え目で体に優しいものばかり。


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■パー・ニム(Pa Nim)
https://goo.gl/maps/7MBgUAcJojdhHGAC7

オーガニックカカオ農園で味わう絶品チョコレート

photo : Satomi Matsui

タイでは“タイ産カカオ豆”を使ったチョコレートが今ちょっとしたブームになっている。カカオ豆の多くはタイ北部で栽培されているが、ナーン県にも2014年にオーガニックのカカオ農園がオープン。ヨーロッパやアジア各国を約6年かけて巡りカカオ栽培について学んだオーナー夫妻が農園で栽培するのは3つの品種のカカオ豆だ。


photo : Satomi Matsui

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農園が所有するリゾート「ココア・バレー・リゾート」ではそれらのカカオ豆を使ったチョコレートやチョコレートデザートを提供するカフェ、チョコレート作りを体験できるファクトリー、さらにナーンの大自然を満喫できる宿泊施設が併設されている。チョコレートホリックならずともぜひ足を運びたいスポットだ。


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■ココア・バレー・リゾート(Cocoa Valley Resort)
http://thaiwebd.com/cocoavalleyresort/

地元の人々で賑わう大型市場に寄り道

photo : Satomi Matsui

市場好きにおすすめしたいのが、地元の人で賑わいを見せる「タンチットヌソン市場」。屋根付きの巨大マーケットには、食材や惣菜、調味料を売る店舗がずらり。夕飯前の時間帯には活気がピークになり、散策しているだけでも楽しい。屋内の施設のまわりにもぐるりと青空市場が広がり、中には食用の虫などの珍食材も並ぶ。恐る恐る眺めていると、その傍らで笑顔のおばちゃんたち。そんな温かい雰囲気もナーン県ならでは。


photo : Satomi Matsui

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■ラーチャパッサドゥ市場
https://goo.gl/maps/eRkv57ZNuiFYYWen7

ナーン県で泊まりたいホテル

photo : Satomi Matsui

ナーン県を旅するなら、町の中心に滞在するのが便利。「ナーン・ブティック・ホテル」は、ナーン空港から車で約10分とアクセス抜群。長閑な町の雰囲気をそのままに感じられる2階建ての低層ホテルで、広い客室が魅力。タイ北部の織物や雑貨を用いたインテリアが印象的だ。


photo : Satomi Matsui

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■ナーン・ブティック・ホテル(Nan Boutique Hotel)
https://www.nanboutique.com/

 
タイの地方を巡る美食の旅。第三弾は、タイ南部の港町・トラン県と秘境リゾート・クラビ県へ!

 
■取材協力:タイ国政府観光庁
https://www.thailandtravel.or.jp/

エアアジアでタイ北部を旅しよう!

エアアジア AirAsia エアアジアは成田、関西、中部、新千歳、4つの空港※からバンコク(ドンムアン空港)まで直行便を運航し、運航便数は合計49便/週で、日本=タイを運航するLCCでは最多。タイ国内線は合計35路線のネットワークを持っていることから、地方都市への旅行に便利な航空会社だ。今回の旅では、バンコク(ドンムアン空港)=ナーンの路線を利用。※7/4より福岡=バンコクが新規就航予定で、合計5つの空港からバンコクまで直行便を運航します。

HP: https://www.airasia.com/

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