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- クメール文化の香り漂う「南イサーン」へ出かけよう
ブリーラムのパノムルン歴史公園とミー・ルアットを纏った踊り子たち ©Tourism Authority of Thailand
タイの東北部は「イサーン」と呼ばれ77県中20県が位置する広大なエリアだ。多くの県で農業を主な産業としていることから、長閑な田園風景が広がり“タイの原風景に出会えるエリア”とも言われている。
ナコンラーチャシーマー ©Tourism Authority of Thailand
また、北と東はラオス、南はカンボジアと国境を接するこの一帯では、隣国の民族文化とタイの伝統文化が共存してきたことから、独自の文化に触れることができる。
今回の特集「南イサーンを巡る旅」ではイサーンの中でも南部に位置する「南イサーン」に注目し、基本情報と実際に編集部がまわったスポットを中心に旅情報をお届けする。
南イサーンの特徴 その1
クメール遺跡が点在
ブリーラムのパノムルン歴史公園 ©TRIPPING!
一部の県がカンボジアと国境を接していることから、南イサーンではクメール帝国時代の名残りを見てまわることができる。ナコーンラーチャシーマーのピマーイ遺跡やパノムワン遺跡、ブリーラムのパノムルン歴史公園やムアンタム遺跡では、細かい装飾が施された美しいクメール様式の遺跡が観光名所として人気。カンボジアの世界遺産、アンコール・ワットやプレア・ビヒア(タイでは、カオプラヴィハーン)に関わる遺跡もあり、2国間の歴史に思いを馳せることができる。
南イサーンの特徴 その2
最高級シルクの生産地
スリンのターサワン・シルク・ヴィレッジ ©TRIPPING!
ナコーンラーチャシーマーのパクトンチャイ・シルク村や、スリンのターサワン・シルク・ヴィレッジでは、国内でも最高級のシルクを生産し、クイーンシリキット王妃からも注文を受けるほど。また、ブリーラムでは、1枚布の赤いシルクスカート、ミー・ルアットが伝統的な衣装として継承されている。シルク製品は、街の土産店などで販売されているので、高級品を一生ものとして購入するのも旅のいい思い出になるはず。
南イサーンの特徴 その3
タイ国内外から多くの旅行者が集まる伝統的なお祭りを開催
ウボンラーチャターニーのキャンドル・フェスティバル ©TRIPPING!
南イサーンでは、古くからその土地ならではのお祭りを大切に守り継承している。代表的なのがウボンラーチャターニーの「キャンドル・フェスティバル」。毎年6月、7月頃に開催され、美しい彫刻が施された巨大な蜜蝋キャンドルのパレードは圧巻。
©Tourism Authority of Thailand
またスリンでは、タイ全土から約200頭以上の象が集まり、壮観なショーを披露する「スリン象祭り」を毎年11月に開催。ヤソートンでは、豊穣をもたらす豊かな雨を乞う儀式として行われる「ロケット・フェスティバル」が有名。毎年6月に開催され、50本〜60本のロケットが空高く打ち上げられる。
その他にも豊かな自然に恵まれている南イサーンには、国立公園も点在し、ナコーンラーチャシーマーのカオヤイ国立公園は世界自然遺産にも登録されている。
ナコンラーチャシーマーのカオヤイ国立公園 ©Tourism Authority of Thailand
また、イサーン特有のイサーン料理に舌鼓を打つこともお忘れなく。スリンとブリーラムはタイ全土の中でもジャスミン米の名産地。本来は、もち米を主食とするイサーン地方ではあるが、香り高いジャスミン米も堪能したい。
イサーン料理の代表格、ソムタム(青パパイヤサラダ) ©TRIPPING!
「南イサーンを巡る旅 vol.2」では、今回実際に編集部が旅した南イサーンの3県の中から、ブリーラム、スリンの見どころをお届け。
>>南イサーンを巡る旅 vol.2
「南イサーンの歴史と伝統を感じる旅!ブリーラム&スリンへ」
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