シンガポール
観光
シンガポール版の「昭和」を感じられる!

シンガポールの「古き良き時代」をウォールアートで体験!

筆者撮影

チャイナ・タウンのTemple Street(South Bridge Road近く)にある一番新しい壁画。娯楽のない昔は、この様に京劇の舞台が町を回っていたそうです。華やかな舞台に夢中になる人々が生き生きと描かれています。左にはアイスクリーム売りのおじさんもいます。

ここ20〜30年、ものすごいスピードで発展を遂げたシンガポールですが、最近になって古き良き時代を振り返るムーブメントが起こっています。その先駆者のひとりが「Heritage Mural Art(歴史的意味を持つ壁画)」で今シンガポールで一番熱いアーティスト、Yip Yew Chongさんです。彼の書く「昔懐かしいシンガポールの原風景」の壁画は、シンガポール人だけではなく、シンガポールを訪れている人たちの心にも、どことなく懐かしい暖かい気持ちを思い起こさせてくれます。

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筆者撮影

チャイナ・タウン、336 Smith Street(New Bridge Roadに近い所)にある壁画、「Letter Writer(代書屋)」。世界トップの教育立国、現在のシンガポールからは想像できませんが、少し前までは文盲の方も多かったそうで、チャイナ・タウンには代書屋さんがいたそうです。

Yipさんの壁画が人気なのは、可愛いキャラクターやノスタルジックな気分になるだけではなく、この様に「写り込む」事で、自分も壁画の一部になれる事です。

筆者撮影

この壁画は冒頭の京劇の壁画の隅っこです。彼の絵には必ず猫の絵が描かれています。

筆者撮影

チャイナ・タウン、Smith Streetにある昔の人々のお家を再現した壁画。ちょっと足腰に力が要りますが、いろんな形で写り込みが出来ます。

シンガポールに観光でいらっしゃる方が訪れやすいチャイナ・タウンをメインにご紹介しましたが、Yipさんの壁画はシンガポールだけではなく、マレーシアのペナン島などでも見る事が出来ます。

筆者撮影

2019年5月にチャンギ空港にオープンした商業施設「JEWEL」にもYipさんの作品があります。1980年代まで工事現場で肉体労働をしていた中国からの出稼ぎ女性「山水ウーマン」を描いています。

Yipさんの壁画はシンガポールの原風景ですが、日本人にも懐かしいと思える暖かさがあります。「昭和」を懐かしむ気分と共通しているかも知れません。チャイナ・タウン観光の折に、ぜひ立ち寄って写り込みに挑戦してみて下さい。



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