シンガポール
カルチャー
シンガポールで活躍する女性シリーズ

プラナカンデザインの作品が美しい!日本と関りの深いプラナカンアーティスト

写真提供:Jennifer Limさん

シンガポールで活躍する女性シリーズ第4弾は、日本と関わりの深いプラナカンアーティストJennifer Limさんです。

 
お父さまがシンガポール人、お母さまがオーストラリア人で、Jenniferさん自身はシドニー生まれ。そんなJenniferさんは日本ともとてもご縁が深い方。Jenniferさんはご自身の経験から得た感性で、いろいろな国や地域の文化を融合して、独創性、創造性に溢れるアーティストとして活躍しています。日本と関わりの深さは経歴からも、アートからも感じられるでしょう。当然日本語もネイティブレベルです。

お母さまが東京大学で国際政治を教鞭を取ることになった関係で、Jenniferさん自身も6歳でオーストラリアから日本の東京に暮らしていました。当時、日本のアートが好きだったというお母さまの影響をこの頃から受け、それが今のJenniferさんの仕事にも深く関係しているとのこと。その後、オーストラリアへ戻ります。次は、高校生の時の日本への交換留学生として再び日本へ。今度は名古屋の女子高生として、毎日セーラー服を着ながら辞書を片手に一年間公立高校へ通っていたとのこと。一年後、再度オーストラリアへ。大学はオーストラリア国立大学へ進学。そして大学3年生の時、今度は京都の京都精華大学で一年間交換留学生として学びます。

そしてこの頃から京都の独特な文化に今まで以上に興味を持ち始め、骨董市や蚤の市にも頻繁に足を運んでいたそうです。また、この頃の影響があり、今は日本のしぼりの着物コレクターでたくさん着物をお持ちです。普段着としても使ってらっしゃいます。 

著者撮影

著者撮影

そして社会人になってからも引き続き日本との関わりが増えます。仕事で今度は沖縄へ。沖縄を選んだ理由は、中国の文化の影響を受けている関係で独自の文化が発達していたからだとか。公的機関の国際交流の部署にて働くことになります。そしてこの頃は、沖縄の色鮮やかな独特な文化への魅力も増していったようです。その後は東京で都市銀行、大使館などにて通訳や翻訳などのお仕事もされ様々なビジネスシーンでも活躍。

そんなJenniferさんがもともと好きだったアートの世界に再び目を向けるきっかけになったのが、身近な方の死にあるといいます。このタイミングでシンガポールに暮らし始め、心からやりたいと思えることと向き合い始めたとのこと。

そして、お子さんを2人出産した今は、ご自身の時間を上手に使いながら、アートをたくさんの方に伝えるお仕事をされています。今、Jenniferさんはシンガポールの美術学校でも生徒さんに教えてたり、ご自身のスタジオで定期的にワークショップをしています。またアートフェスティバルのゲスト講師をされたり個展も開催され、幅広く活躍中です。

写真提供:Jennifer Limさん

写真提供:Jennifer Limさん

写真提供:Jennifer Limさん

そして、私たちも気軽に参加できるワークショップはJenniferさんならではの内容。ご自身もプラナカンであることから、プラナカンデザインを使ったオリジナルの作品作りを提供しています。そこには、日本の伝統的な木版画の技術や、ゴム版画の技術が使われています。木版画は京都にいた頃に影響をうけたそうです。

著者撮影

写真提供:Jennifer Limさん

木版画もゴム版画も日本の彫刻刀をJenniferさんが事前にいくつか準備していてくれます。

著者撮影

筆者も参加してきましたが、学生時代の美術の授業を思い出し懐かしく感じました。

著者撮影

日本の彫刻刀。

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木版画の出来上がりはこちら。

著者撮影

ゴム版画の出来上がりはこちら。

著者撮影

プラナカンデザインを使ったオリジナルテーブルクロスです。

著者撮影

旅行者もタイミングが合えば可能ですし、在星者もプラナカン文化、アートを学びに是非体験してみて下さい。基本ワークショップは英語での開催がほとんどです。もしワークショップについてご質問がある方は直接お問い合わせ下さい。

http://jenniferlimart.com/

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