ミャンマー
グルメ
ミャンマー料理ルネッサンス?!

ヤンゴンで伝統料理のお洒落レストラン増加中

こちらは早い時期からあった、数少ないお洒落系ミャンマー料理店「モンスーン 著者撮影

ミャンマーにある外資系旅行会社にとっての悩みの種が、この数ヶ月で解消しつつあるようです。
悩みの種とは、ハイセンスな内装で見た目も味もおいしく食べさせてくれる、ミャンマーの伝統料理を出すレストランが最大都市ヤンゴンにあまりなかったことです。ミャンマーは敬虔な上座部仏教国。禁欲的な生活をよしとする宗教性のせいかはわかりませんが、生きていくための食を否定はしないものの過度なグルメを避ける傾向にありました。フランスに比べてイギリスの食文化があまり発展しなかった理由として「カソリックのフランスに対しイギリスが教義により忠実なプロテスタントの国だったから」という説が語られることがありますが、それと似た状況かもしれません。

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街のレストランには日常食ではない中華料理やタイ料理を出す店が多く、ミャンマー料理は惣菜などを並べて売る大衆食堂が主流でした。もちろん、外国人旅行者向けの高級ミャンマー料理店もなくはなかったですが、その数はとても少なく競争率が高くない分、レベルも低かったといわざるを得ませんでした。

それが民主化で外国人観光客が増えて外資系が飲食業界へ参入しだすと一変。外国人や海外滞在経験のあるミャンマー人たちが、欧米風のハイセンスなレストランやバーを次々とオープンしていきます。一方、経済発展でミャンマーの中流層が厚みを増したことと、携帯電話の自由化で普及したスマートフォンの影響で、少数民族料理店や郷土料理店といったインスタ映えするレストランが増えてきました。

この2つの流れの行き着く先としてここ1年ほどで目に付くようになってきたのが“お洒落系ミャンマー伝統料理レストラン”です。今回はこうしたタイプのお店をご紹介します。

 

後の時代に語り継がれそうなエポックメイキングな店
「バーマビストロ」

高級店だが、レトロなイメージをねらってホーローの食器もあえて使用。 著者撮影

今、もっとも注目を集めているレストランのひとつがここ。植民地時代の古色蒼然とした建物をモダン&エスニックに改装。2フロアある広い店内はコーナーごとに家具や内装のテイストを変えてあり、毎回どこへ座ろうか迷います。料理も盛り付けに凝っており、食器も料理に合わせてチョイスし、サービスも申し分ありません。

著者撮影

BURMA BISTRO

住所 2F, 644 Merchent Rd., Pabedan Tsp., Yangon
電話 (+95)9-4011-83838 / (+95)9-7811-83838
時間 10:00~23:00(日-木) 7:00~24:00(金土) 
HP https://www.burmabistro.net/

 

歴史的建造物をそのまま利用
「ソファー&コー」

著者撮影

コロニアル建築が多く残るミャンマーでも、特に由緒ある建物内にあります。1906年に当時の豪商が有名イギリス人建築家に建てさせたもので、床には往時のタイルも残っています。西洋料理中心ですが、伝統的なミャンマー料理のほか、「ヌーベルミャンマーキュイジーヌ」と言いたくなる独創的な料理も味わえます。

著者撮影

SOFAER & CO.

住所 60 Pansodan Rd., Pansodan Tsp., Yangon
電話 (+95)9-9624-66575 / (+95)9-4483-33499
時間 8:00~23:00 
HP http://sofaerandco.com/

 

何気ない料理もひと味違う
「アジアハウス」

味付けのせいか盛り付けのせいか、普通の家庭料理もなぜかおいしい。 著者撮影

こちらもイギリス植民地時代の診療所を改造。壁にむき出しになったレンガは、当時のものをわざとそのままにしているそうです。料理は店名どおり、ミャンマー料理をはじめベトナム料理やタイ料理も揃います。どれも何気ない家庭料理なのに、上品な味付けが日本人好み。食器も凝っており、ひと味工夫した盛り付けで出てきます。

著者撮影

ASIA HOUSE

住所 99-101 Phone Gyi Rd., Lanmadaw Tsp., Yangon
電話 (+95)9-9723-53397
時間 7:00~22:00 
HP https://www.facebook.com/asiahouserestaurantyangon

 

モヒンガーってこんなにお洒落になるの?!
「ドゥ・バルマーズ」

具材とスープを別の容器に盛ったモヒンガーと、揚げワンタン。 著者撮影

上記3店に比べると少しカジュアルな雰囲気。おすすめは、どこのオードブルかというよな盛り付けのモヒンガーです。ほかにもミャンマーの大衆食堂で食べられるような料理が揃っており、「屋台はちょっと…」という方におすすめです。屋台に比べればもちろんお値段は高めですが、全般にリーズナブルな価格設定になっています。

著者撮影

De’ Burmese

住所 167 Kyun Taw Rd. (Corner of Yan Gyi Aung Rd.), Sanchaung Tsp., Yangon
電話 (+95)9-7951-59915
時間 11:00~21:30
HP https://www.facebook.com/deburmese

 

伝統的なお菓子がケーキに変身!
「サルウィーン」

バナナのプディングケーキではなく、バナナ味のサヌウィマキン。 著者撮影

最後はデザートのお店をご紹介。ミャンマーには様々な伝統菓子がありますが、市場や露店で買って帰って家で食べるのが一般的で、大衆喫茶店でもあまりおいていませんでした。このカフェでは明るく寛げる店内で、もち米で作る羊羹のようなお菓子・サヌウィマキンなどをケーキに見まごうばかりにデコレーションして提供しています。

著者撮影

Café SALWEEN

住所 G15, Urban Asia Center, Mahabandula Rd.(Between 47th Rd. & 48th Rd.), Botahtaung Tsp., Yangon
電話 (+95)9-4258-30657
時間 8:00~20:00
HP https://www.facebook.com/cafe.salween/

 
急速に進む民主化と歩調を合わせるように、どんどん進化するミャンマーのレストラン。ぜひ、食べ歩きの旅においでください!

(text & photo : 板坂 真季)

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