ボルネオ島の大自然に抱かれる極上ステイ

写真：SHANGRI-LA HOTELS & RESORTS

世界で三番目に大きい島、ボルネオ島。その玄関口になるマレーシア・サバ州の州都コタキナバル。南国の陽気な太陽、手つかずの大自然、南シナ海のエメラルドラグーン。ここは世界屈指のネイチャーパラダイスだ。「ありのままの自然を楽しむ」というワイルドさが似合うディスティネーションは、リゾートゴルフやアウトドアも最高！ もちろん、スパや白砂のビーチでのんびりと過ごす、トロピカルホリデーを満喫できる。

今回の「MY HOTEL CHOICE」では、前編・後編にわたりコタキナバルのおすすめホテルをご紹介する。前編では、広大な敷地を有するビーチフロントのリゾートホテル4軒を、後編では東マレーシアの商業都市コタキナバルきっての5つ星シティリゾートホテル2軒をピックアップ！

ビーチフロントのラグジュアリーリゾート

写真：Satsuki Ichikawa

人里離れた場所でプライベート感にどっぷり浸りながら、自然に身を投じて現実逃避。同じビーチでも、ソフィストケイトされた高級リゾートとはひと味違って、より野性的で秘境的ムードを感じさせるのがコタキナバルのビーチリゾートだ。とはいえ、ビーチ沿いには大型のハイグレードリゾートがいくつもあるので、快適な休暇は約束されているからご安心を。

Shangri-La’s Tanjung Aru Resort & Spa, Kota Kinabalu
シャングリ・ラ タンジュンアル リゾート＆スパ コタキナバル

写真：SHANGRI-LA HOTELS & RESORTS

珊瑚礁の美しい島々が浮かぶ南シナ海の湾を一望できる最高のロケーションにある5つ星のラグジュアリーリゾート「シャングリ・ラ タンジュンアル リゾート＆スパ コタキナバル」は、シティやコタキナバル空港からも近くアクセスしやすい便利な一軒。にもかかわらず、閑静なトロピカルリゾートらしく、外界の喧騒から隔離されているように思えるのは、あたりを25エーカーという広さの庭園に囲まれているから。

写真：SHANGRI-LA HOTELS & RESORTS

敷地内には、ゲスト専用の桟橋があり、そこからホテルが所有する６隻スピードボートで「トゥンク・アブドゥル・ラーマン国立公園」のサピ島やガヤ島などに渡ることができる。未知なる場所への冒険心を刺激されるのも海外リゾートならではの新鮮な感覚。

写真：Satsuki Ichikawa

リゾート内には、シャングリ・ラ ブランドのSPA「Chi, The Spa」の小島もある。スパのトリートメントルームは全て個別のヴィラになっているというから、より好奇心を掻き立てられて訪れないわけにはいかなくなる。スパには絶景の海を独り占めにするヨガバビリオンも備えられていて、朝に夕にと、自然のリズムと同化するようにヨガに没頭する人の姿が見られる。コタキナバルのワイルドな自然美を最大限に活かした設計の妙と言うよりほかない。

写真：SHANGRI-LA HOTELS & RESORTS

シャングリ・ラ タンジュンアル リゾート＆スパ コタキナバル

Shangri-La’s Rasa Ria Resort & Spa, Kota Kinabalu
シャングリ･ラ ラサリアリゾート＆スパ コタキナバル

写真：SHANGRI-LA HOTELS & RESORTS

コタキナバルにあるもう一軒のシャングリ･ラが、ここ「シャングリ･ラ ラサリアリゾート＆スパ コタキナバル」。タイ ダリット ビーチ沿いの400エーカーの熱帯雨林に囲まれた小高い丘の上にあり、前述の「タンジュンアル リゾート＆スパ」よりさらに奥まった自然の中にロケーションしている。

空港から1時間強、中心街からも遠く離れているけれども、毎年多くの人がこのリゾート目がけてやって来る。そのわけは、おこもり系リゾートよろしく、とっておきのハイダウェイ感を味わえるありのままの自然と、至れり尽くせりの施設とサービスを兼ね備えていること。

写真：SHANGRI-LA HOTELS & RESORTS

明るくて女性好みの客室は、オーシャンウィングとガーデンウィングの2つの棟に分かれ、リニューアルされて新しく快適になった。とりわけオーシャンウィングは、専用のエントランスを2016年4月にリノベーション。特別感を感じるなら迷わずオーシャンウィングの部屋を選びたい。

写真：Satsuki Ichikawa

更に、「ラサリアリゾート＆スパ」を特徴づけるのが、「オランウータン保護プロジェクト」の存在。グループ初の試みとして、隣接する自然保護区でオランウータンの子供を育てるプロジェクトに取り組んでいる。そして、失われつつある自然や野生の動物に対する意識を高めて欲しいという想いも込めて、ここでは1日に2回行われるオランウータンの子供への餌やりを見学することができるのだ。

※自然保護区のオランウータンのリハビリテーションプログラムについては、2016年3月31日をもって終了予定。

写真：Satsuki Ichikawa

リゾートでは、その時の気分に合わせて、日が沈んだ後も楽しめる。部屋からオーシャンビューを眺めるのも素敵だけれど、ビーチサイドサンパン バーで星空を見上げながら、バトラーが運んでくるカクテルをじっくり味わってみるのもロマンティックな時間の過ごし方。 星空を眺めるだけでも感じるネイチャーヒーリングを一身に受け止めたい。

シャングリ･ラ ラサリアリゾート＆スパ コタキナバル

ホテル、マリーナ、ゴルフ場などが集まるインテグレートリゾート「ステラハーバー リゾート」

写真：Sutera Harbour Resort

街から5分のステラハーバーには、あまたのヨットやクルーザーが停泊する美しいマリーナがある。このあたりは、マレーシア随一のインテグレートリゾート、ステラハーバーリゾートの敷地で、マリーナを囲むようにして並び立つのが同リゾートの2つの5つ星ホテル「ザ・マゼラン ステラ リゾート」と「ザ・パシフィック ステラ ホテル」だ。

写真：Satsuki Ichikawa

ホテルに加え、グラハム・マーシュ設計によるゴルフコースやリゾート施設（映画館やレストラン、プールにビリヤード場、ディスコまで！）が整い、ゲストは全ての施設を行き来できて利用することができるというから、なんだかお得な気分になれる。

たとえば、リゾート内には5つのプールがあり、好きなプールを選べたり、ホテルに入っているアジアン･スパのパイオニア、マンダラスパは、両ホテルのどちらでも好きな方で利用が可能だったり、という具合だ。たった数日の滞在では、そのすべてを遊び尽くすことができないほどの充実ぶりには驚かされる。ホテルから街へはシャトルバスも運航しているので、コタキナバルのシティ観光の拠点にもおすすめリゾートだ。

The Magellan Sutera Resort
ザ・マゼラン ステラ リゾート

写真：Satsuki Ichikawa

「ザ・マゼラン ステラ リゾート」は、456室のスイートルームを有するアジアンシックなリラックスリゾート。「リゾート感を満喫したい！」という人にはこちらのホテルがおすすめだ。サバの原住民ルングス族の建築様式へのオマージュだというロングハウス スタイルの豪華なロビーから、くつろぎと癒しの滞在はスタート。

写真：Sutera Harbour Resort

高級家具が配された落ち着いた雰囲気と現地の工芸品が醸し出すエキゾチックな南国ムードが共存し、モダンながら温かみを感じさせる部屋で滞在を楽しめる。マゼラン クラブの部屋からはシービューが見渡せ、コタキナバルの風景の中で、最も印象的な美しさを誇るサンセットを旅の思い出として持ち帰ることができる。

写真：Satsuki Ichikawa

リゾート内のレストランやカフェは非常に充実しているので、現地でレストラン難民になる可能性はほとんどない。「FERDINAND’S」は、生演奏を楽しみながら食事ができるイタリアンレストランで、コタキナバルの中でも随一の人気を誇る。のんびりとくつろげる「タリク ロビー ラウンジ」では、マレーシア名物のミルクティー、テ・タレッ（Teh Tarik）がいただけるのでチェックを。夜には、プールを眺めながら、バンドのライブを楽しんで。

ザ・マゼラン ステラ リゾート

The Pacific Sutera Hotel
ザ パシフィック ステラ

写真：Satsuki Ichikawa

コンテンポラリーなビジネスセッティングがお好みという人には、「パシフィックホテル」をセレクトするのが正解だ。明るくエレガントなシティスタイルの滞在を楽しめる。ロビーラウンジに入ると、天井まである大きな窓からハーバーの風景が見渡せる。開放的な気分がオートマティックにオンとなる。

写真：Satsuki Ichikawa

ゲストルームはシックで落ち着いた雰囲気で、旅の疲れを十分に癒してくれる。心地いい目覚めで朝を迎えたら、マリーナに停泊しているヨットやクルーザーを眺めながらの朝食タイム。

写真：Satsuki Ichikawa

マリーナの桟橋からは、街の対岸に海に浮かぶトゥンク・アブドゥル・ラーマン国立公園の島々へ気軽にアクセスすることができる。島での過ごし方は自由。ジェットスキー、パラセーリング、バナナボートなどアクティブにマリンスポーツを満喫してもいいし、ビーチでのんびり過ごすだけでも、日常から解き放たれて至福の開放感を味わえる。

ザ パシフィック ステラ

 
(text：Miwa Ogata）

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初回投稿日：2016年2月1日
情報更新日：2018年10月26日（情報追加更新）