インドネシア
カルチャー
片道26時間超え。遠路を押しても行きたい

世界最大級のバラクーダの渦に巻かれるインドネシアのマラトゥア

バラクーダが後から後から湧いてくるような巨大トルネード 撮影/原田雅章

インドネシアのマラトゥアは、そう簡単に行ける場所ではありません。
なんと言っても、遠い。それでも行って損はしないのが、マラトゥア。

本文を読む

ロケーションは、地球上でもっとも魚影が濃いといわれる海域、コーラルトライアングル内。インドネシアのデラワン諸島のひとつ、カリマンタン島(マレーシアでいうところのボルネオ島ですね)の東部、ベラウ地区。
北緯2度17分、東経118度13分。赤道まであと少し、というロケーションです。


バラクーダ以外にも、ツバメウオの群れなども出没するB.F.C.  撮影/原田雅章

ざっと行き方を説明しましょう。
拠点となる都市はインドネシアのジャカルタ、またはシンガポール。どちらも日本から約7~8時間。どちらの都市からも、インドネシアのバリクパパンへ約2~2.5時間。その後、さらに国内線に乗り継ぎ、ベラウのカリマラウ空港へ約1時間。さらにさらに、送迎車とボートに乗り継ぐこと約4時間。待ち時間などを合計すると、計26時間となります。

それでも、多くのダイバーが押し寄せる理由は、世界最大級との呼び声も高い、ハンパないブラックフィンバラクーダの大群。この光景に立ち会えるのは、「ビッグ・フィッシュ・カントリー」(略してB.F.C.)というダイビングスポット。

環礁島のマラトゥア。リーフ内は穏やかな海が広がっています 撮影/原田雅章

環礁島のマラトゥアの、リーフの切れ目(チャネル)に位置するB.F.C.は、潮の干満に合わせて潮に乗って大物たちがやってきます。バラクーダの大群以外にも、ギンガメアジの群れやグレイリーフシャークなど、憧れの生物が続出。

コーラルの美しさとマクロ生物が見どころのルマンタン 撮影/原田雅章

大物を狙うのは水深15メートルほど。ドロップオフの壁やスロープ、リーフの棚の上など、地形の変化はあまりないけれども、生物相の厚さは、さすが「コーラルトライアングル」内。もちろん、リーフフィッシュなどの小魚や中型魚も多く、海の三角形が成立しているわけです。

青とイエローの派手好きなコクテンフグ 撮影/原田雅章

B.F.C.などマラトゥアの環礁付近でも十分満足できるけれど、周辺には魅力的なダイビングスポットが多数。ブラックマンタが登場するサンガラキ島や、内陸の湖にクラゲが生息するジェリーフィッシュレイクがあるカカバン島(マラトゥアの西)などへ足を延ばすのもオススメです。

豊かなサンゴと豊富な魚種が育まれる海域、コーラルトライアングルの一角 撮影/原田雅章

■レベル 
やっぱりB.F.C.に潜りたいとなると、潮流の覚悟を。カレントロープを持参するか、レンタルを

■ダイビングスタイル 
潮にのって流すドリフトダイブ

■ダイビングシーズン 
5~10月は、雨が比較的少ない乾季。11~4月頃は、1日に数回スコールが降る雨季。ゲストが多い時期は12~2月、6~8月

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 

【連載】水中の楽園 Diving in ASIA supported by マリンダイビング



何をむ?

国名・都市名、ジャンルを選ぶと、読みたい記事を絞りこみできます

FEATURE
特集

KEYWORD
注目キーワード

RECOMMEND COLUMN
連載コラム

RECOMMEND
COLUMN
連載コラム