カンボジア
グルメ
夕方から開店♪

カンボジア人に大人気! 小腹が減ったらスナック屋台へ

著者撮影

うっすらと日が陰る頃、シェムリアップの街角は途端に活気づきます。路面のあちこちで店開きを始める屋台。ジュージューとおいしそうな音が聞こえ、肉の匂いが漂い始める頃、どこからともなく人が集ってきて、気がつけば席はいっぱいに。

食堂とはちょっと違う、夕方開店の“時間限定”スナック屋台。なんだかおいしそう、でも入るにはちょっと勇気がいる。そんなローカルな食風景を覗きに行ってみましょう!

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カンボジア人に欠かせない、夕方の「もぐもぐタイム」


放課後に仲良く青空カフェタイム 著者撮影
夕方になるとお腹がすいてきますよね。カンボジアの場合は、3時ではなく4時頃がおやつタイム。この時間になると、街のあちこちでスナック屋台が開店し始めます。

カンボジア人の食生活は、1日3回の食事のほか、この夕方の「もぐもぐタイム」が欠かせません。ご飯(お米)が軽いので、すぐお腹が減ってしまうというのもあるかもしれませんね。それに、作りたてでしかも安い(1品がだいたい1000リエル(25円)程度~)スナックがすぐそこにあるとなったら、そりゃ食べちゃいますよね!カンボジアでは、会社からちょっと抜け出して、屋台に買いに走る…なんて光景も、珍しくはありません。

 

よりどりみどりのスナック屋台

さて、スナック屋台ではどんなものが売られているのでしょう?肉の串焼き、甘味、焼きそば・うどん、ポーンティアコーン(アヒルの孵化しかけゆで卵)、フルーツシェイクなどといったところが定番でしょうか。そして屋台には、単品だけを売る小さな路面店と、様々な屋台が集合している「夕方市」のようなものとがあります。いずれも、その場で食べることも、お持ち帰りもOKです。

 

英語の通用度は△、でも指差しでOK


夕飯のおかずになるような焼き魚も売っている 著者撮影
屋台では、基本的に英語はあまり通じません。ただ、目の前にすぐ現物があるので「これください」と指差しでオーダーすれば問題なし。もし何か聞きたいことがある場合は、英語が話せそうなカンボジア人に聞いてもらうのもひとつの手。カッターシャツ&スラックスというオフィスワーカー風の人は、割と英語を話す確率が高いですね!

では、いざ屋台に潜入!人気メニューの一例をご紹介します。今回は、シェムリアップの国道6号線沿い、ロイヤルエンパイヤホテル隣にある複合屋台へ行ってみました。

プリっとジューシーな牛串
フランスパンとサンドにしても◎


ココナッツミルクに漬け込むのが、おいしさの秘訣だとか 著者撮影
スナック屋台の定番にして人気メニュー、牛肉の串焼き。ほんのり甘くてやわらか~い食感がたまりません。私も大好きで、残業のお供に時々買っていました(違う店ですが)。このまま食べても十分おいしいですが、フランスパンに挟んでお肉サンドにするのもおすすめ。オーダーすれば、パンも焼き網で温めてもらえますよ!


カリっとしたフランスパンとの相性バグツン 著者撮影

カラフルでインスタ映えも最高!
好きな中身とトッピングを選べる、クメール甘味


女性だけでなく男性客も多い 著者撮影
さて、こちらは甘味コーナー。たらいのような大きなボールに10種類以上の甘味が並んでいます。基本的にはココナッツミルクをベースにしたものが多いですね。バナナとタピオカをココナッツミルクで煮た「チェーク・クティヒ」、かぼちゃプリン、緑豆ぜんざい、仙草ゼリー、卵の黄身あんなど。内容は日によって変わります。


あれこれ選んで食べくらべるのも楽しい 著者撮影
オーダーは簡単。食べたい甘味を指で差してお皿に盛ってもらいます。好きなものを何種類か合わせてもOK。これにお好みでカキ氷を添えていただきます。組み合わせによっては色鮮やかでフォトジェニックな、マイ・クメール・スイーツができるかも!

個人的には、緑豆あんの白玉団子「バンチャヌア」がお気に入り。お団子自体は甘さ控えめで、ピリリと生姜のきいたココナッツミルクとの掛け合いが絶妙なのです。

意外におすすめ!練り物の素揚げ


戸棚のようなガラス棚に陳列されている 著者撮影
この色鮮やかな物体たちは、なんと練り物。ハンペン、つくね、カニカマ、ソーセージなど、一見ちょっと引いてしまうような色ではありますが、味はご想像通りの練り製品。好きなものを選んだら、お店の人がチョキチョキ切って油で揚げてくれます。


揚げたてはプリプリで絶品! 著者撮影
これに味噌だれやチリソースをつけて、キュウリやハーブと一緒にいただきます。練り物を素揚げにすることって、日本ではあまりないですよね?これが意外とおいしくビールにも合うので、ぜひ試してみてください。

見た目にびっくり、味はあっさり
ドラゴンフルーツまん


白いのはあんまん 著者撮影
さて、こちらは番外編。屋台周りにいた移動屋台を直撃。ぱっと見、おまんじゅうのようなものが並んでいますが、このピンクのものは何でしょうか。


黒い種がはいっているあたりがリアル 著者撮影
この鮮やかなピンクのおまんじゅうは、なんとドラゴンフルーツまんじゅう!
ただ、中に果実が入っているわけではなく、生地の色がピンクなだけ。味はほんのり甘く、見た目を裏切るあっさりさでした(笑)。

 
(text: 矢羽野 晶子)
 

【連載】シェムリアップてくてく散歩 〜楽しくて、ちょっとディープな街歩き~

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