東南アジア
観光
ぶらり街歩きがまるごと世界遺産散歩

ゆる~く楽しめる!ホイアンやマラッカなど“街の世界遺産”4選

ホイアン(ランタン)ホイアン  ©TRIPPING!

世界遺産と言えばアンコール・ワットやピラミッドのようにドーンとした遺跡のイメージが強いと思うのですが、実は街並み全体が世界遺産として登録されているところがあるのです。屋台へおやつを買いに行くだけで、それはもう世界遺産散歩!東南アジアの街の世界遺産は特にオススメなのです!

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ねっとりと暑い中汗をかきながら散歩したり、屋台で買い食いしながら道端に座り込んでおばちゃんとおしゃべりしたりするのも醍醐味の1つ!ヨーロッパなどにも街の世界遺産ってたくさんあって、魅力的なところも多いのですが、名所が多いからかあれを見て!これを見て!と忙しくせかせかと動き回ってしまいます。名所1つ見落としちゃったけれど、屋台のプリン美味しかったから、まあいいや~と思っちゃうのが東南アジアの街の世界遺産の魅力ではないでしょうか。

Top2ホイアン   photo:世界遺産イェーイ!

 
今回の記事では、東南アジアが誇る街の世界遺産4選をご紹介いたします!

1. 古都ホイアン (ベトナム)

2. マラッカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市 (マレーシア)

3. 古都ルアン・パバン (ラオス)

4. ビガンの歴史地区 (フィリピン)

 
東南アジアの街の世界遺産の特徴の一つに、他の国の影響を強く受けているというのがあります。国際貿易港として発展したために様々な建物や教会、寺院が残されているホイアンやジョージタウン、欧米列強に支配された歴史を持つマラッカやビガンなど、どういった歴史を経てこのような見事な街並みが作り上げられてきたのかにも注目してみると面白いかと思います!

 

1. 古都ホイアン (ベトナム)

人気急上昇中の街の世界遺産、ホイアン!成田から直行便のあるダナンから車で1時間とアクセス良好です!

hoian1来遠橋(日本人橋)   photo:ひさほ ゆう

ホイアンは16~19世紀に中国、インド、アラブを結ぶ中継貿易の拠点として栄えた港町です。16世紀~17世紀には日本との朱印船貿易の中継地点として栄え、かつては日本人町もありました。しかし江戸幕府の鎖国政策により日本人町は衰退し、現在はその後に移り住んできた中国人の影響を受けた街並みとなっています。

 
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フーンフンの家(馮興家)   photo:ひさほ ゆう

ホイアンではノスタルジックな木造のお家を見学することができます!こちらのフーンフンの家は約200年前に貿易商人の住居として建てられた家。建物の中は中国っぽいレトロな雰囲気なので、ぜひ部屋の中も見学して下さい。

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photo:ひさほ ゆう

夜景も素敵なホイアン!ダナンからナイトツアーもあるので、夜景も安全に楽しめます!朝、昼、夕方、夜と様々な姿を見ることができるのも、街の世界遺産ならではです。

IMG_3578夜の来遠橋  ©TRIPPING!

 
アクセス
成田からダナンまで直行便で約6時間。ダナンからホイアンまで車で約1時間。
 
■古都ホイアン (文化遺産) ベトナム
・登録:1999年
登録基準:「文化交流」、「伝統的集落」

 

2. マラッカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市 (マレーシア)

マレー半島とスマトラ島(インドネシア)の間にあるマラッカ海峡は、古くから太平洋とインド洋を結ぶ海上交通の要所でした。マラッカ海峡周辺はモンスーン(季節風)の変わり目にあるため、風待ちで停泊する中継地として栄えました。こちらの世界遺産はマレーシア南部の都市マラッカとペナン島にあるジョージタウンの2つの都市が世界遺産として登録されています!

 
■マラッカ

マレーシア最古の都マラッカには、15世紀にイスラム教国家マラッカ王国、そして16世紀にポルトガル、オランダ、イギリスに支配された時の建物が残されています。

malacca1photo:ひさほ ゆう

マラッカのシンボル的存在であるオランダ広場!正面はムラカ・キリスト教会、右側の建物がオランダの旧総督邸であるスタダイスです!

malacca2photo:ひさほ ゆう

こちらは日本に初めてキリスト教を伝えたことでも有名な、聖フランシスコ・ザビエル教会です。中にある美しいステンドグラスは必見。このように美しい宗教建造物を見ることができるのも東南アジアの街の世界遺産の特徴です!

クアラルンプールから車で約2時間とアクセス良好なので日帰りも可能です。乗り継ぎの関係で、クアラルンプールで1泊するけれどどこに行こう?!なんて時にもオススメですよ!

 
アクセス
日本からマレーシアの首都クアラルンプールまで飛行機で約7時間半。クアラルンプールから車で約2時間。

 
■ジョージタウン
penang1photo:世界遺産イェーイ!

1786年、イギリス東インド会社のフランシス・ライトは、東南アジア進出の拠点にペナン島を選び、以後この島は東西貿易の中継地として発展していきました。そのためペナン島にはイギリス統治時代の建造物が数多く残されています。こちらのシティ・ホール(ペナン市庁舎)は神殿のような造りが特徴です!このようにイギリスなど植民地時代の建物の形式をコロニアル様式とも言います。

penang2photo:世界遺産イェーイ!

左手前が中国寺院の「ヤップ・コンシ」で、右奥にちょこっと写ってる塔がペナン島最大のモスク「カピタン・クリン・モスク」のミナレット(尖塔)です。街を歩いていると、イギリス、中国、イスラムなど東洋と西洋の文化が入り混じったエキゾチックな雰囲気を味わうことができます。

penang3photo:世界遺産イェーイ!

ペナンと言えば食も有名!こちらはペナン島のラーメン福建麺(ホッケン・ミー)!エビの出汁がたっぷりのスープに、レンゲに入っている辛いソースを混ぜると絶品!美食の街ペナンは屋台メシの食べ歩きも楽しいです。

 
アクセス
クアラルンプールからジョージタウンまで飛行機で約1時間。

 
■メラカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市 (文化遺産) マレーシア
・登録:2008年
登録基準・:「文化交流」、「文明の証拠」、「建築技術」

 

3. 古都ルアン・パバン (ラオス)

luangphabang1photo:世界遺産イェーイ!

ルアン・パバンはラオスの仏教信仰の中枢として栄えた古都です。こちらの写真は何層にも重なった屋根を持つ本堂(ルアン・パバン様式)が有名な「ワット・シェントーン」です。

luangphabang2photo:世界遺産イェーイ!

市内中心地のサッカリン通りでは、早朝に僧侶達の托鉢を見ることができます!

luangphabang3photo:世界遺産イェーイ!

ルアン・パバンでは毎晩ナイトマーケットが開かれます。可愛いらしい雑貨などが多く、ついつい買いたくなってしまうものばかり。お寺巡りもお買い物も楽しいルアン・パバンです。

luangphabang4photo:世界遺産イェーイ!

ラオスは19世紀半ば以降からフランスによって、カンボジア、ベトナムと共に植民地化されました。その影響で、ラオスでも美味しいフランスパンを食べることができます。好きな具を挟んでもらって観光の合間にパクリしちゃいましょう!

 
アクセス
日本からタイの首都バンコクまで飛行機で約6時間半。バンコクからルアン・パバンまで飛行機で約1時間半。

 
■古都ルアン・パバン (文化遺産) ラオス
・登録:1995年
登録基準:「文化交流」、「建築技術」、「伝統的集落」

 

4. ビガンの歴史地区 (フィリピン)

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photo:ひさほ ゆう

フィリピン北部、南シナ海に面した良港をもつ街ビガンは、16世紀後半からスペインの植民地として築かれ、中国やメキシコとの交易の要所として発展しました。こちらの写真は美しいスペイン風の大聖堂、聖ポール大聖堂です!

Vigan2
photo:ひさほ ゆう

このような石と木を組み合わせた家屋が特徴で、こちらはフィリピンの公用語のタガログ語で「バハイ・ナ・バト」と呼ばれています。

Vigan3
photo:ひさほ ゆう

街は都市計画に基づいて碁盤目状に作られています。スペイン情緒溢れるコロニアルな街並みを馬車で世界遺産散歩するのも楽しいですよ!

 
アクセス
日本からフィリピンの首都マニラまで飛行機で約4時間半。マニラからラワグまで飛行機で約1時間。ラワグからビガンまで車で約1時間半。

 
■ビガンの歴史地区 (文化遺産)
・登録:1999年
登録基準:「文化交流」、「建築技術」

 
※記事中の情報は、全て2016年9月現在のものです。

(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】

 
4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
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