ベトナム
ホテル/宿泊
ハノイのランドマーク的ホテルへ

ラグジュアリーホテルに秘められた ベトナム戦争時代の爪痕を体験

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©Accorhotels

フランス統治時代の建物が今も多く残るハノイ。なかでも、ホアンキエム湖の東側に位置し、オペラ座やベトナム歴史博物館などにも近く、街のランドマークともなるホテルが、「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」。エントランスの上の壁を見ると、創業年である1901の数字が刻まれています。

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©Accorhotels

 

創業時より著名人や外交官が集う名門ホテル

創業当時は、「グランドホテル・メトロポール」という名で、著名人や外交官などが集い、喧噪のハノイでの文化の中心でありオアシスでもあった場所だそう。当時、アジア各地各地を訪れていたイギリス人作家のグレアム・グリーンやサマセット・モームなども訪れています。

1954年、ベトナムがフランスから解放された後は、国営のホテルとなり、1992年には、フランス資本との合弁ホテルに。1996年には、新館のオペラウィングが建設されて現在のような姿になりました。

1-P1070944-001_著者撮影

旧館のメトロポールウィングは、時代を経た木の風合いが素晴らしく、コロニアルスタイルの雰囲気たっぷり。階段は100年前のオリジナルで、クラシカルなライトを備える吹き抜けの部分は、宿泊者だけが目にできる歴史の残り香です。 

新館オペラウィングの客室も、ネオクラシカルなモダンテイストで、気分がぐんと上がる!居心地のよさ。

1-P1080012-001_著者撮影

 

ベトナム戦争時代の防空壕を見学

さて、「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」に宿泊したら、ぜひ訪れてみたいのが、防空壕跡です。

ガーデンにあるプールとオープンスタイルのバンブー・バーの間、地下に降りてゆく階段がひっそりと存在しています。これが、ベトナム戦争時代の防空壕跡へと続く階段。空爆が行われた際に、宿泊客をかくまった防空壕です。

1-P1080005-001_著者撮影

1964年から1975年まで続いたベトナム戦争中は、ホテル内に各国の大使館が移設されていて、反戦運動で知られるアメリカの映画俳優ジェーン・フォンダも2ヶ月間ほど滞在。同じく反戦運動に熱心だった歌手ジョーン・バエズも、この防空壕に入ったことがあるのだとか。

戦後、防空壕は閉鎖されていましたが、2011年にバンブー・バーを改築した際に、プールの片方が浅くなっていることを不思議に思ったスタッフたちにより発掘、再度発見されました。

1-P1080001-001_著者撮影

ヘルメットをかぶって降りてみると、分厚いコンクリートで固められた防空壕内は、華やかなホテルの雰囲気とはまったく異なり、シンと静まり返った別世界。くねくねと折れ曲がった内部は、思いのほか奥が深く、当時の恐怖が染み付いているような気も……。

 
ときには、ここに、40名以上がひしめき、1日に6度も、防空壕に逃げ込むこともあったとか。内部には、1972年のクリスマスにジョーン・バエズが、かつてこの防空壕内で“ Where Are You Now My Son”を歌ったときの音源も、流されています。

1-P1070993-001_著者撮影

ハノイの戦争博物館など、ベトナム戦争の史実を知る場所も興味深いですが、実際に防空壕に入って、場の空気を感じることができるのは、とても貴重な体験。あらかじめの予約で、宿泊者だけに許された特権です。

1-P1080003-001_著者撮影

つい見逃しがちですが、ロビーには、ジョーン・バエズが2013年にホテルを再訪した際に描いた、ベトナムの子供の絵画も飾られているので、ぜひ一見して。

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「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」は、泊まることで、街の歴史を体感することが出来るホテル。単にラグジュアリーなだけではなく、知的好奇心を刺激するステイがお好みなら、ぜひここへ。

 
ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ
http://www.sofitel.com/gb/hotel-1555-sofitel-legend-metropole-hanoi/index.shtml

 
(text : 坪田 三千代)

 
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