タイ
観光
11月から1月頃がベストシーズン

ひまわり畑に臨時停車!バンコク発「ひまわり列車」の旅

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日本で「ひまわり」と言えば夏の風物詩。一年中暑いタイではずっとひまわりが咲いている、という訳ではなく、ちゃんと季節がある。タイで一番涼しい季節、11月から1月頃がひまわりの花のシーズン。ただバンコクでは、あまりひまわりの花を見かけることはない。

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ひまわり畑があるのはバンコクの北、150キロほどのところにあるロッブリー県、サラブリー県。そこでタイ国鉄は、この時期の土日限定で臨時列車「ひまわり列車」を運行している。タイ国鉄の特別サービス?満載の「ひまわり列車」で、南国のひまわりを見に出かけよう。

 
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列車の看板もひまわり色:著者撮影

「ひまわり列車」の出発駅は、バンコクのファーランポーン駅。朝6:40と少し早い時間の出発である。冷房付個室の1等車、冷房付のリクライニング座席の2等車、非冷房で普通のボックスシートの3等車が連結されている。切符は売り切れることもあるので、旅行社等を通じて事前に手配した方がよい。丸1日の長丁場の旅なので、冷房車にも惹かれるが、せっかくのベストシーズンのタイ列車旅、やはりここは3等車を選びたい。3等車であれば窓が開くので、のどかな車窓や乾季の心地よい風を十分に楽しむこともできる。3等車は往復で1枚1,000円程度。私は3等車の切符を2人で4枚購入し少し楽をすることにした。これでも1等車を2枚買うよりは安くつく。

ファーランポーン駅を出た時は空席が目立った車内も、駅に停車するごとに客が乗車し、バンコクの都心を離れる頃には満席となった。3等車はタイ人の家族連れや仕事仲間のようなグループ客が多く、乗車すると同時に食べ物を取り出して遠足状態になっている。タイ人は仲間で旅行に出かけるのが大好きである。

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少しずつひまわりの花が増えていく:著者撮影

バンコクを出て3時間ほど経つと少しずつひまわりの花が見えてくる。畑によって花の咲く時期が少しずつ違うようで、「本当に広告のように綺麗な景色が見られるのかなぁ」と不安になってきた頃、目の前一面にひまわりの花が広がった。「おおっ」と思ったら、ホームもない畑の真ん中で停車。

 
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ひまわり畑の前で臨時停車:著者撮影

どうもここで列車を降りてひまわり畑を見学するようである。周囲にはいくつか屋台が出ており、乗客が下車するのを待っている。列車を降りて畑の中を右へ左へと歩き回り、南国のひまわりを十分堪能した。30分ほど経つと笛の音が聞こえる。どうやら発車の時間のようだ。

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列車を降りてひまわり畑を堪能:著者撮影

これで目的のひまわり見学は終了したが、「ひまわり列車」はバンコクに戻るのではなく、さらに先に進んでいく。暫くすると右側に湖が見えてくる。

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湖上の絶景区間を列車は走る:著者撮影

パサック・チョンラシットダム湖だ。列車は湖を横切るように長大な橋の上を走っていく。水上を鉄道で走っているような感覚になる光景は、まさに絶景。私がこれまで乗車した世界の鉄道の中でも、有数の景色がよい区間である。ここでも湖上の真ん中の駅もないところで停車、乗客が下車し撮影タイムとなる。湖上のこの絶景の橋の上に立てるのは「ひまわり列車」だけの特権である。

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橋の上で記念撮影:著者撮影

湖上見学が終わると、列車は少し戻りパサック・チョンラシットダム駅に到着する。ここで約2時間の昼食&ダム見学タイムとなる。屋台のガイヤーン(焼き鳥)やタイ風ソーセージを食べたり、近くの小さなひまわり畑で様々な種類のひまわりを見学したりしているとあっという間に時間が過ぎる。

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パサック・チョンラシットダム駅に到着:著者撮影

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のんびりムードの駅で対向列車と待ち合わせ:著者撮影

楽しかった1日も終わり、列車はバンコクへ戻っていく。太陽の下、はしゃぎ回ったためか、帰りの車内は居眠りをしている人も多い。こういう旅は、テーマパークを楽しむのと違う楽しさがある。タイの人たちは、日本人が忘れかけている旅の楽しみ方を知っているような気がして、少し羨ましく感じた。

 

(text & photo : 井上毅)

 
バンコクから見る、東南アジア鉄道の楽しみ方
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