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こんな時だからこそ訪れたい

東京で現地気分を楽しむならこの2軒! ローカル感満載のタイ食堂

タイに行けなくなってはや数ヶ月、そろそろ禁断症状が出ている方も多いのでは?ということで、今回は番外編として東京のタイレストランをご紹介したいと思います。
何百軒ものタイ料理店がひしめく東京ですが、その中からまるでタイにいるような気分が味わえる店をピックアップ。タイ料理が恋しくなった時はもちろん、タイの雰囲気に浸りたい時にもおすすめしたい2軒です。


“ラーンカオゲーン=おかず屋台”の食堂は在日タイ人にも大人気!
「泉州屋台」

タイの屋台そのもののカラフルな店内 著者撮影

東京に住んでいるタイ人に「都内でタイ人に人気のタイ料理店、どこか知ってる?」と聞くと、必ず名前が挙がるのがこちら。赤、青、ピンク、黄色など、目が覚めるような色合いの椅子やテーブルが並ぶ店内は、まさにタイの屋台そのもの! まるでタイのオフィス街にある屋台にランチを食べに来たような気分になれる、タイマニアには貴重な一軒です。

ずらりと並ぶおかずから選ぶスタイル 著者撮影

ローカル感満載の店内に加え、さらに現地度を高くしているのがラーンカオゲーンと呼ばれるタイのおかず屋台を踏襲した料理の提供スタイル。店頭に並んだバットや大きな鍋の中には、カレーや炒め物を中心に定番のタイ料理がずらり。その中から好きなものを選びごはんにかけてもらえば、自分好みのタイ屋台ランチがあっという間に完成します!

レッドカレー、パッタイ、ガパオ炒めの3種盛りに目玉焼きをトッピング 著者撮影

おかずは2種盛り、3種盛りから選べるほか、パッタイやカオマンガイなど、日本人に人気のメニューも揃っていてバラエティー豊か。カレーや炒め物もそれぞれ2〜3種類用意されていて、どれを食べるか迷ってしまうところもタイの屋台みたいですよね。細かいことですが、カレーなどの汁物は小さなボウルに入れてくれるので、ごはんがべちゃべちゃにならないのも嬉しい点です。

カオマンガイ、パッタイ、レッドカレーの3種盛り 著者撮影

こちらでいただいた中で、とくに印象に残っているのがカオマンガイ。やわらかな鶏肉としっかり味のごはん、ショウガとトウガラシの効いた濃厚なタレのバランスが良く、タイの専門屋台で食べるような味わい! カオマンガイにはチキンスープも付くので、3種盛りにするとかなりのボリュームに。料金はおかず2種盛りが750円、3種盛りは850円、カオマンガイを含む場合はプラス100円、目玉焼きは50円です。

ランチ時には行列ができることも  著者撮影

もともとはトゥクトゥクの移動販売からスタートし、今やタイ人や近隣で働く日本人サラリーマンで行列ができるほどの人気店となった「泉州屋台」。内装やサーブ方法、使われている食器、そして現地のローカル屋台を彷彿とさせる飾り気のない料理まで、すべてがタイらしさに溢れたそのスタイルは、日本ではありそうでなかったものかもしれません。在日のタイ人からも支持される揺るがないローカル感は、タイが恋しくなった時の強い味方になってくれそうですね!

泉州屋台

住所 東京都港区芝公園2-2-10
電話 03-3434-8180
時間 11:00〜14:00、金のみディナー営業あり(18:00〜22:00) ※土日休
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タイ好きなら知らない人はいない⁉︎ 伝説の料理人が腕をふるう店
「バーン・タム」

タムさんの写真がお出迎え 著者撮影

「彼が働く店は必ず繁盛する」と言われるほどその腕には定評があったものの、1カ所に腰を据えず気づくと前の店から姿を消してしまうため、タイ料理好きの間で「伝説の料理人」とも呼ばれたタムさん。そんな彼が満を持してオープンさせたのがここ、「バーン・タム」です。「バーン・タム」とは、タイ語で“タムの家”という意味。店名からも外観からもわかるようにタムさん自身がシェフを務めているため、「これでもうタムさんが消えてしまう心配がなくなった」と、昔からのタムさんファンはみんなこの店のオープンを喜んだそう。

ガイヤーン 1280円  著者撮影

タイ料理好きの人々をそこまで夢中にさせたタムさんの店の魅力は、屋台料理の大胆さとタイ料理ならではの味わいの繊細さがバランスよく表現されている点。いい意味でゆるさのある接客や盛りの大胆さには現地の屋台や食堂を思わせるパワーがある反面、タイ料理に欠かせないハーブの香りの重なりや甘さと辛さ、酸味や塩気のバランス感は、ひと皿ひと皿の上でとても繊細に表現されています。


ラープムー 1200円 著者撮影
ネームクルック 1280円 著者撮影

メニューにはバンコクのイサーン食堂を思わせるラインナップが揃っていますが、とくにおすすめなのがガイヤーン。ふっくらと柔らかく焼きあがったチキンは噛むたびにハーブの香りがふわっと広がり、ひと口で現地へトリップしたような気分に! さまざまな味わいと食感が重なり合う複雑なバランスを楽しめるラープムーやネームクルックも本場さながらのおいしさ! どの料理も完成度が高く、日本のタイ料理通たちが足繁く通っているというのも納得です。

入り口の看板が目印 著者撮影

ひと皿ずつのボリュームがあるので、できれば4人以上で訪れるのが理想。人気店なので、必ず予約をしてからお出かけください。

バーン・タム

住所 東京都新宿区大久保2-19-1 セントラル大久保ビルB1F
電話 03-3205-5661
時間 11:00〜15:00、17:00〜22:30 ※月休
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(text & photo : 白石路以)

【連載】タイ料理ライターイチオシ! バンコク絶品食堂案内

 



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