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- シンガポールの動物園で700以上の動物の赤ちゃんが誕生
シンガポールの4大動物園を運営するワイルドライフ・リザーブス・シンガポール(WRS)は、昨年2015年の1年間で、合計700以上の動物の赤ちゃんが誕生したことを報告した。オランウータンやカンムリシロムクなど、数々の絶滅危惧種の繁殖にも成功している。
世界トップクラスの繁殖プログラム
©Wildlife Reserves Singapore
シンガポールの観光スポットとしても有名なJurong Bird Park(ジュロン・バード・パーク)、Night Safari(ナイトサファリ)、River Safari(リバーサファリ)、Singapore Zoo(シンガポール動物園)では、それぞれ通常の飼育に加え、数々の絶滅危惧種の保護と繁殖が行われている。4パークで2015年中の誕生が報告された150種、合計700以上の動物の赤ちゃんの中には、こうした絶滅危惧種も多数。シンガポールの動物園が、世界トップクラスの繁殖プログラムを実施していることを証明した。
あの人気者オランウータンの「ひ孫」も誕生
©Wildlife Reserves Singapore
シンガポール動物園では、9月に誕生した絶滅危惧種スマトラオランウータンの誕生に湧いた。かつてシンガポール動物園の人気者であった、現在では園内のレストランの名前にもなっているオランウータン“Ah Meng”の「ひ孫」にあたるオランウータンの赤ちゃんが誕生したのだ。今までに40回以上の繁殖に成功している同種は、マレーシアやインドの近隣諸国の他、日本やオーストラリア等にも世界交流プログラムの一環として送られている。
その他、同じく絶滅危惧種のワタボウシタマリン(サル)やシロサイ、コビトカバなどの赤ちゃんも誕生が報告されている。
©Wildlife Reserves Singapore
リバーサファリでは、10月にマナティーの赤ちゃんを迎え、全13頭に。チュウゴクイモリやカピパラなどの繁殖にも成功している。
ナイトサファリのハイエナの群れにも2頭赤ちゃんが加わり、全11頭に。同園では、マレー鹿やマレー髭豚、絶滅危惧種のビルマ鹿の赤ちゃんも誕生している。
©Wildlife Reserves Singapore
ジュロン・バード・パークでも、非常に繁殖の難しい2匹のカンムリシロムクや、8羽のヒムネバトの孵化に成功。コフウチョウは、過去10年間で初めて孵化に成功したという。こうして生まれた雛は、将来的には自然に帰す予定だそうだ。
©Wildlife Reserves Singapore
「それぞれの生命の誕生は、特にシンガポールや東南アジアにおける絶滅の危機に瀕した生物を救ってきた我々の努力の賜物だ」とCheng Wen-Haur博士(ワイルドライフ・リザーブス・シンガポール副最高経営責任者兼チーフライフサイエンスオフィサー)。
ここでしか出会えない世界中の珍しい動物の赤ちゃんも多数。動物園を訪れる際は、新しく加わった可愛い仲間たちにも注目だ。
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