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棚田も教会も街並みも楽しんじゃおう!

フィリピンの世界文化遺産!美しい棚田に、バロック様式の聖堂群

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コルディリェーラ山脈の棚田     photo:ひさほ ゆう

7,000以上もの島々からなるフィリピンには6件の世界遺産があります。真っ青な海に、洞窟を流れる地下河川、スペイン統治時代の面影を残す町並み、2,000年にわたって受け継がれてきた棚田などフィリピンの世界遺産は多種多様!

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日本から首都マニラまでは直行便で約4時間とアクセスも良いため、近年旅行先として人気上昇中です。また欧米よりも安く留学することのできるフィリピンで、英語を学ぶ方も増えていらっしゃいます。今回の記事ではフィリピンの3つの文化遺産をご紹介し、次回の記事では自然遺産3つを取り上げます!

 

コルディリェーラ山脈の棚田 (文化遺産)

登録基準: 「文明の証拠」、「建築技術」、「伝統的集落」

コルディリェーラ山脈の棚田(写真一番上)は、首都マニラがあるルソン島の北部に位置します。壮大な景観が素晴らしいこちらの棚田は、少数民族イフガオ族によって作られたもので、標高1,000m~2,000mの斜面に広がっています。

そしてこの世界遺産がスゴイのは、2,000年以上にわたって口承で農耕技術が伝えられてきたことなのです!!スペインに統治されたり、アメリカの支配下に置かれた時代を超え、長きに渡って同じ方法で農作業を続けてきたのです。この辺りは勾配が急で大型機械の使用が難しいため、現在でもほとんどの作業は人力で行われています。イフガオ族が2,000年以上自然との調和を守りながら水を大事にして稲作を営んできた棚田は、その美しさから「天国への階段」とも言われています。

 
石段で造られています

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photo:ひさほ ゆう

フィリピンの建造物は木造が多いのですが、棚田は石段によって築かれています。

またこの世界遺産がスゴイのにはもう一つ理由があります。実はこちらの棚田は、若者の都会流出による後継者不足だったり、水田を畑に転用し収益性の高い野菜を育てたりしたことなどにより荒廃してしまい、2001年に危機遺産になりました。しかし2012年 国内外の協力を受けて棚田の保全が進められたことにより、危機遺産リストから削除されました!

近年目覚ましい経済発展を遂げているフィリピンにおいて、伝統的な農法を守り続けて棚田の景観を保つことはとても難しいことですので、危機遺産リストから外れたことは大変価値のある事であり、他の国にとっても良い事例となっています。

近くに空港がないため、ちょっぴりアクセスは悪いですが、フィリピンの世界遺産を語る上では外せないところなので、ぜひ訪れてみましょう!

・アクセス
日本からマニラまで直行便で約4時間。マニラからバナウェまでバスで約9時間。

 

フィリピンのバロック様式の聖堂群 (文化遺産)

登録基準:「文化交流」、「建築技術」

16世紀から始まったスペイン植民地時代の名残で、フィリピンの各島にはバロック様式の聖堂が残されています。これらはスペインの聖堂をモデルとしていますが、地震や台風、そして西欧の攻撃から建物を守るために石造の聖堂が多いです。世界遺産として登録されている聖堂は、マニラがあるルソン島に3つ、そしてパナイ島に1つ、合計4つあります。今回はその中でも行きやすい2つの聖堂についてご紹介いたします!

 
マニラにあるサン・アグスティン教会

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photo:ひさほ ゆう

こちらは、フィリピン最古の教会と言われているサン・アグスティン教会。首都マニラ市内にあるのでアクセス良好!重厚な造りの外見ですが、中に入ると美しいシャンデリアや荘厳な祭壇などを見ることができます。

マニラの中心部にある「イントラムロス」という城塞に囲まれた地域の中に、このサン・アグスティン聖堂があります。イントラムロスとはスペイン語で「壁の中の市」という意味で、16世紀スペイン人がフィリピン統治の根拠地としたところです。当時の石畳や建物などが残されており異国情緒漂う街並みとなっており、マニラに来たら外せないスポットです。

・アクセス
首都マニラ市内。

 
 
ビガン近郊にあるヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会

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photo:ひさほ ゆう

こちらは、この記事の最後にご紹介するフィリピンの世界遺産「ビガンの歴史地区」があるビガンからバスで約1時間のところにあるバロック様式の教会です。ビガンを訪れるのであれば、ぜひ行ってみて下さい!

・アクセス
マニラかラワグまで飛行機で約1時間。ラワグからビガンまでバスで約1時間半。ビガンからバスで約1時間。

 

ビガンの歴史地区 (文化遺産)

登録基準:「文化交流」、「建築技術」
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photo:ひさほ ゆう

大航海時代のスペインの面影が残る「ビガンの歴史地区」は、セカイェが大好きな街の世界遺産でございます!宿を一歩出たらそこは世界遺産!ぜひここには泊まって堪能したいところです!

マニラの北、約400kmのところに位置する港町ビガンは、16世紀後半にスペインに征服され、その後中国やメキシコとの貿易の拠点として栄えました。そのため、現在でもスペインそして中国などの影響を受けた独特の建築様式の建物が多いのです!

 
聖ポール大聖堂

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photo:ひさほ ゆう

美しいスペイン風の大聖堂がそびえ立っています。石畳が敷かれている道が多いビガンでは、車が通れないところがあるので、馬車(カレッサ)に乗って観光するのも素敵です!またビガンは夕景、夜景もノスタルジックで素敵なので涼しくなってからの観光も楽しめますよ。

・アクセス
マニラからラワグまで飛行機で約1時間。ラワグからビガンまでバスで約1時間半。

 

(text : 世界遺産イェーイ! 鈴木 かの子)

 
※記事中の情報は、全て2015年9月現在のものです。

※参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』

 

4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
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