ラオス
観光

高さと美しさで勝負!ラオス映画に見るロケット祭り

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隣国タイ、ミャンマー、カンボジアと同様、今週末13日から15日までの3日間は旧暦の正月を迎え、水かけ祭りや美人コンテストなどでお祭り騒ぎとなるラオス。この期間を狙って週末に各国へ旅行に行く人も少なくないのでは?

 

そんな興奮から1か月ほどで、農村部を中心にラオス各地で次に迎えるのは「ロケット祭り(Rocket Festival)」と言われるお祭り。雨乞いの願いと子孫繁栄への願いを込めて行われるもので、雨の神様に向けて、竹筒をロケットにして天空に打ち上げ、その高さや美しさなどを競い合う。村が集結し、一緒にロケットを打ち上げている間、音楽や踊り、そして大量の酒宴でお祝いするという。これだけ聞くと楽しそうだが、ロケットの打ち上げに失敗した作成者は泥水に投げられたり飲まされる罰ゲームがついてくるようなので、体当たりで臨む覚悟が必要。

実は、この伝統的な祭りを題材にした映画がある。その名も『The Rocket』と題されたこの映画では、周囲に悪運をまき散らすと疎まれる10歳の少年が、その汚名を返上すべくロケット祭りに挑戦。ダム建設で住まいをも奪われた少年は奮発し、家族と道中で出会った少女とその風変わりな伯父さんと手を取り合い、造り上げた巨大ロケットで祭りに臨んでいく姿が描かれる。また、少年の挑戦の背景にはラオスの歴史や美しき風景、それを脅かす急速な発展が映し出される。昨年のベルリン国際映画祭を始め、各国での映画祭で高い評価を受けた本作は現在、米国版iTunesなどで発売中。

 

さて、話はロケット祭りに戻るが、こちらの開催は毎年5月中旬頃。安全面などを考慮し、中心部から離れた郊外各地で行われるという。

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