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- 次の旅で絶対食べたい!マストイートなカンボジア料理10選
著者撮影
「代表的なカンボジア料理は?」と聞かれて、1つでも挙げられたらなかなかのツウかもしれません。残念ながら、カンボジア料理はちょっとマイナーな存在。サッと思い浮かべられる料理はあまりないかもしれません。
そこで今回は、代表的なカンボジア料理をまとめてみました。いずれも現地のレストランや食堂で食べられるものばかり。次の旅のために、マストイートなカンボジア料理レッツチェック!
カンボジア料理の王様「アモック」
著者撮影 @シェムリアップのホテル
カンボジア料理の代表といわれる「アモック」。魚の切り身を、ココナッツミルクとミックススパイス(レモングラスやウコン、生姜などをすりつぶしたもの)と一緒に蒸した料理です。カンボジアではトンレサップ湖やメコン川で獲れた淡水魚が使われますが、日本のレストランでは白身魚で代用しているようです。
辛さはあまりなく、スパイスの香りがふんわり立ち上がる上品な一皿。宮廷料理の流れを組んでいるようで、普段の食事としてはあまり一般的ではありませんが、観光地のレストランにはどこでもあるポピュラーなメニューです。
小ぶりだけど具沢山「揚げ春巻」
著者撮影 @シェムリアップのレストラン
「チャージョー(チャーヨー)」と呼ばれる、長さ10センチ足らずの小ぶりな揚げ春巻き。ひき肉や小エビがぎっしり入ったカンボジア人が大好きなスナックです。現地では、夕方開店する軽食の専門屋台でテイクアウトして、夕食前のおやつとして食べる人が多いですね。魚醤「タックトレイ」やチリソースをつけていただきます。
爽やかな酸味が食欲をそそる「マンゴーサラダ」
著者撮影 @シェムリアップのレストラン
青いマンゴーを細切りにして、魚醤で和えた爽やかなサラダ。カンボジアでは魚の干物のフレークが入ることもあり、マンゴーの酸味と干物のコクがからまって食欲をそそります。
カンボジア料理はサラダの種類が多く、バナナの花、青いパパイヤ、春雨、牛肉とハーブなど色々な食材を使ったサラダがあります。多少の違いはありますが、素材の酸味を生かしたりライムを使ったりと、酸っぱさが際立つものが多いです。
牛肉ステーキのワンプレート料理「ロックラック」
著者撮影 @シェムリアップのレストラン
「ロックラック」は、牛肉のサイコロステーキと生野菜、ご飯がワンプレートにドンとのった “カンボジアの丼物”。フランス植民地時代に開発されたようで、アジア料理らしい癖の強い調味料やハーブは使われていません。そのため、外国人にも食べやすく、敷居の低いローカル料理としておすすめです。牛肉は塩コショウのライムだれにつけていただきますが、コショウの刺激とライムの酸味がアクセントになり、肉のおいしさが引き立ちます。
生野菜の肉味噌ディップ「プラホック・クティ」
著者撮影 @シェムリアップのレストラン
魚の発酵ペースト「プラホック」とココナッツミルクで炒めた「肉味噌」に、生野菜や茹で野菜をつけていただくヘルシー料理。
においが強烈なプラホックは、カンボジア人でも好き嫌いが分かれるところですが、純粋なカンボジア料理には欠かせない食材。スープに入れたりそのまま焼いたりとさまざまな使い方がある中、この「プラホック・クティ」は食べやすくアレンジされています。肉の旨味とココナッツミルクのまろやかさでにおいが緩和されるので、初めての方はこの料理からトライしてみるといいでしょう。
スルメ出汁のあっさりスープ「海苔スープ」
著者撮影 @シェムリアップのレストラン
「ソムロー・チーチャーイ」または「ソムロー・プカートモー」と呼ばれる、海苔たっぷりのスープ。スルメや鶏ガラがきいたあっさり出汁に、豚肉、海苔、豆腐、ニンジン、ネギなどが入っています。中華スープに近い雰囲気で、日本人に馴染みのある味。中華食材である乾燥海苔を使用していて、(日本の)海苔と海藻の中間のような、しっかりとした食感が特徴です。
海苔スープは家庭料理として食されるポピュラーなメニュー。現地では庶民的なレストランや食堂へ行けば食べられます。
炭火焼豚が香ばしい「バーイサイチュルック」
著者撮影 @プノンペンの朝食屋台
こちらの記事でも紹介した「バーイサイチュルック」。甘辛ダレに漬け込んだ豚肉を炭火で焼いて、ご飯のせていただくボリューム料理です。カンボジア全国、どこに行ってもお目にかかれる人気の朝食メニューで、朝7時頃になると、あちこちの屋台から香ばしいにおいがただよってきます。
ちなみに、焼き鳥ご飯(バーイサイモアン)もあり、こちらも人気。ただ、鶏は必ず骨つきなので、食べやすさから言ったらバーイサイチュルックに軍配でしょうか。
朝食の定番ヌードル「クイティウ」
著者撮影 @シェムリアップの朝食屋台
ベトナムが「フォー」なら、カンボジアは「クイティウ」。こちらも朝食メニューの定番として知られる汁米麺です。フォーと似た雰囲気ですが、麺は少し細く、汁は甘めでコクがあります。そして小エビや臓物、肉団子などがごってりと入っているのが、カンボジアのクイティウ。トッピングの香草はなく、具は豚肉、牛肉、シーフードなどから選びます。
地域による味の差はあまりなく、朝10時頃までであれば、全国どこの屋台や食堂でも食べられます。
蒸し米麺のココナッツソースがけ「ヌンバンチョック」
著者撮影 @シェムリアップ郊外、プラダック村の屋台
カンボジアらしい麺といえば、この「ヌンバンチョック」。ひやむぎほどの太さの蒸し米麺で、主に農村部で朝食として食べられています。
「ソムロークマエ」と呼ばれる魚のほぐし身やミックススパイス、プラホックなどを混ぜたココナッツミルクのソースをかけて、生ハーブをたっぷりのせていただきます。ソースにはココナッツカレーの「ソムローカリー」もあり、いずれも仏教行事など、伝統的なイベントの振る舞い料理としても出されます。
都会では「田舎料理」と揶揄されることもありますが、最近はヘルシー志向の若者に見直され始めているようです。
カンボジア風お好み焼き「バンチャエウ」
著者撮影 @シェムリアップの軽食屋
炒めたひき肉やもやしを米粉の皮で包んだ、カンボジア風お好み焼き。ベトナムの「バインセオ」とほぼ同じでしょうか。レタスやハーブと一緒にいただきます。
アンコール・ワットの近くにバンチャエウ屋台が並ぶ一角があり、夕方になると大勢のカンボジア人が詰めかけます。「わんこ式」で、食べたらハイ次!ハイ次!と、どんどんバンチャエウが運ばれてきて、気がついたら何枚も平らげていた……ということがありました。サクサクと軽く、つい食べ過ぎてしまう人気のスナックです。
紹介したメニューを日本で食べてみよう!
今回紹介した料理は、東京・神楽坂にあるカンボジア料理店「バイヨン」でも食べることができます。「バイヨン」はとにかくメニュー数が多く、王道からニッチまで、さまざまなカンボジア料理が揃っています。現地のものとは違う部分もありますが、カンボジアの味を体感できる数少ない店。「実践的予習」をして、旅へのテンションをキープしてはいかがでしょうか。
カンボジア料理「バイヨン」
住所 | 東京都新宿区袋町26 森田マンション1F |
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電話 | 03-5261-3534 |
時間 | 11:00〜14:30/17:30〜22:30(月曜休) |
HP | http://bayon-restaurant.jp/ |
地図 | Google Mapで確認する |
※料理メニュー名は、記事とは異なる場合があります。
※政府・自治体による時短要請によって営業時間は変更の可能性があります。詳細はお店へ直接確認してください。
(Text & Photo:矢羽野晶子)
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